この話の続き.
リニア採算「新幹線より700円高ければ十分」読売新聞 – goo ニュース.
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20141212-OYT1T50128.html?from=ytop_ylist
最後の方に…”ただ、国が国費を投入して前倒しを求めた場合は、「国が考えることを押しとどめることはできない」と述べた。”…とあり,以前に比べてずいぶん態度が軟化したようである.
軟化したけれども…”「借金を減らしてから(名古屋以西の)次の工事に入ることが健全経営の維持に必要だ」と、消極的な考えを示した。”…ということなので,国の示した案ではまだまだなので,もう一息,と言う意味だろうな.
#なお,全幹法に則って整備しようとしている時点で,国策から逃れることは法的に不可能である.
「鉄道で国づくり」カテゴリーアーカイブ
リニア採算「新幹線より700円高ければ十分」らしい
あちこちに記事が出ているこの話.
リニア採算「新幹線より700円高ければ十分」読売新聞 – goo ニュース.
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20141212-OYT1T50128.html?from=ytop_ylist
東海道新幹線にのぞみ号が登場した際,ひかり号とのぞみ号の所要時間差は概ね30分,料金差は950円だった.「時給」1900円なり.その後,310円差に引き下げられている.「時給」は620円なり.
リニア新幹線ができると,リニア号と新幹線のぞみ号の所要時間差は概ね90分.料金差が700円とすると,「時給」は470円.かなり割安である.
のぞみ号が登場した際,毎時2本運転になった段階で必ずのぞみ号の方がひかり号よりも早く着くようになって,ひかり号にはあまり客が乗らなくなり,のぞみ号全盛となった.
リニア号は登場すると同時に毎時4-5本運転,全線開業時は8-9本,最大12-13本になるので,必ずリニア号がのぞみ号よりも早く着くようになる.つまり,最初からのぞみ号には誰も乗らなくなり,リニア号全盛になるだろう.東海道新幹線沿線のはずの京都や横浜の人ですらのぞみ号には乗らないだろうし,大阪-名古屋間の人ですら乗らないだろう.
700円差という価格設定はかなり衝撃的であり,同時にのぞみ号サービス終焉を決定づけるだろう.利用者には朗報だが,最初からそんな大安売りを約束して大丈夫かしら?(リニアの採算はとれると思うが,東海道新幹線が・・・)
#ちなみに,「時給」1900円だと2850円高,「時給」620円だと930円高という計算になる.
#よく考えたら,名古屋暫定開業の話か.なら,「時給」620円×短縮1時間=620円とあんまり変わらないから,そんなもんか.でも,「時給620円」はひかり号とのぞみ号のサービスレベルの差が縮まったから値下げした結果じゃ無かったっけ? 当面は2000円差くらいで開始して,様子見て下げた方がいいんじゃぁ無いかと・・・
京阪特急
パノラマグリーン車ってビジネス向きじゃないよね
在来線特急には,時々「パノラマグリーン車」なるものが連結されている場合がある.こういうやつ.
・・・写真が古いってか?
けども,このグリーン車に乗ろうとすると,ホームの端までいって待たないといけないため,乗降に余分な時間がかかってしまう.端っこなので,車両を通り抜ける余計な客がいなくて静かではあるのだが,急いでいるビジネスマンにとってはあまりありがたくないロケーションである.
グリーン車でベストな位置に連結されているのは東海道新幹線である.通り抜ける客が多めではあるが,編成中の車両の位置とホームの階段の位置がほぼぴったりで,乗降時の余計な歩行が少ない.
東海道山陽新幹線で,乗り継ぎまでの時間が少なくて急いでいる場合,普通車乗車時には到着前のグリーン車の隣の車両まで移動しておくと階段が近くて便利である.これ,豆な.
#「パノラマ」でなくても,端っこに連結されているグリーン車は多い.グリーン車にはエグゼクティブなビジネスマンは居ないということか? 暇な人だけ?
カレル橋
カエル橋ではなく,本物のカレル橋.

橋のたもとの塔は,ちょっとお金を出すとのぼることができる.

そこから見た光景がこれ.なかなかいい風景である.


京都市電まだ走ってます
公共事業増→民間投資減→不況なのか?
公共投資が増えたおかげで,資材も建設のための人員もそちらにとられて,マンション投資が減って,それが原因で景気の足を引っ張っているというロジックを組み立てるマスコミがある.
けど,これはロジックの組立が下手くそな文系的視点であって,理系の視点では「部分的には合っているが,全体としては間違っている」と結論できる.
まず,この部分は合っている可能性が高い.
- 公共投資が増えたおかげで,資材も建設のための人員もそちらにとられて,マンション投資が減
人材や資材の供給が一定ならそうなる.だが,「供給が一定」と感してしまうほど供給力が弱くて能力いっぱいに供給してしまっていることが問題なのである.そして,ロジック後半の結論に至る部分は如実に間違いである.公共投資が少なければマンション投資は増えるかもしれないが,だからといって全体の土木建築分野の投資が増えるかというと,増えない.結果として,景気への影響は変わらない.つまり,このマスコミの公共投資悪玉論ロジックは誤りである.
門外漢が何言ってんだ,と言われかねないので,さらに説明すると,公共投資だろうが,マンション投資だろうが,現状の社会構造でネックになっているのは以下の点である.ここが律速段階.
- 建設関係の人材不足
かつての小泉政権時代の公共事業たたきに始まり,その後の前政権の論拠レスの「コンクリートから人へ」スローガンの下に建設関係従事者が減ってしまい,今に至る.公共事業が多いのがここ数ヶ月の不況の原因ではなくて,建設事業悪玉論をぶち上げ続けたツケが今,顕在化しているのである.
公共投資云々以前に,最大の失敗は,増税なんだけどね.税率上げて税収下がってると,何のために税率上げたのかわからない.まず税収最大化を実現できる最適税率計算しようよ.多分既にこっそりやってると思うけど,10%じゃないだろ?
新幹線第1号車・・・のスカートをのぞく
大阪の交通科学博物館には新幹線の第一号編成が保存されていた.
その新幹線第一号編成の先頭車両の先端部分の下はこうなっている.

鉄板が何枚も重ねられ,少々の障害物が線路上に落ちていても,はね飛ばす仕組みである.以前にも書いたとおり,新幹線は目視で線路に異常を発見しても,ブレーキを掛けて停止するまでの距離が長いので間に合わない.そこで,少々のものははね飛ばしてしまおう,と言う発想である.
何度も言うが,「新幹線は目視で線路に異常を発見しても,ブレーキを掛けて停止するまでの距離が長いので間に合わない」ので,事前の対策によって安全が確保されている.決して運転士の超人的な精神力によって運転されているわけではない.
#技術的な話に対して直感に頼って記事を書くと,後で恥をかくだけである.
新聞記事の精度(朝日新聞編)
朝日新聞のweb版にこういう記事がある.
香川)経団連、四国の新幹線構想に慎重姿勢:朝日新聞デジタル.
経団連の会長が四国の新幹線構想に関し,「4県都を結ぶルートでも1・5兆円。出来た道路にしろ、新幹線にしろメンテナンス費用がかかる」と指摘し,続けて「国の厳しい財政事情を考えると、他地域のプロジェクトに比べ、これだけメリットがあるとアピールすることが重要」と発言し,何となく否定的なイメージのコメントをしたことになっているのだが,ちょっと引っかかる内容である.
そもそも,「朝日新聞」の時点で,事実関係の伝聞の精度に問題がある可能性が高く,単なる記者の創作料理,じゃなかった創作記事の可能性があるのだが,いずれにせよはっきり言えるのは・・・
- 完成した新幹線のメンテナンス費用を国が出すことはない
ということである.東海道山陽新幹線や東北新幹線に比べて客が少ないとしても,電気代や乗務員の人件費,線路の保守費などが出せないほどのレベルの新幹線はさすがに建設されない.市街地の一般道路は建設後の維持費は税金により賄われるのだが・・・
- 新幹線の維持は運賃(と料金)により賄われる
ということを認識していない記事である.経済人が誤ったのか,記者が誤ったのかはこの記事だけでは判断できないが,いずれにせよレベルの低い記述で頭が痛い.
なお,この件に関する他社の書いた記事ではそういうネガティブなことは書かれていないようなので,印象操作を目的とした創作記事(あるいは,そういう意図がなくても正確な記事を書く能力が無くなってしまった記者が書いた記事)の可能性が高い.
多様な見地からの意見は大事であるが,事実関係が把握できていないと正しい結論には至らない.そろそろポジショントークは止めて,反対意見でもけっこうなので,正確に議論して欲しいものである.
(追伸)私が絵本以外で親に買ってもらった最初の本は「日本の鉄道」と「続・日本の鉄道」朝日新聞社刊である.今見ても,なかなかクオリティーが高い.









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