久しぶりに青春18切符買ってみた.
自宅最寄り駅-京都-綾部-西舞鶴:2590円
西舞鶴-東舞鶴:210円
東舞鶴-小浜:670円
小浜-敦賀:970円
敦賀-自宅最寄り駅:3020円
合計:7460円
とりあえず,1日分の元は取ったが,あと4日分ある.どうするかな.
疲れたぁ.
かつて「あさしお」に乗った時には,夕方京都駅を出発して,山陰本線をゴトゴトと西へ西へと向かい,真っ暗になってから鳥取駅へと着いたかなぁ.所要時間は鳥取まで約4時間.もう,大概着いてくれと思う頃に到着.
今は,経路が変わって山陽本線と智頭急行経由で約3時間.大阪なら約2時間半.ビールとつまみでいい気分になった頃に到着.早くなったものである.もっとお急ぎの方は姫路で新幹線乗り換え.
所要時間では「山陽+智頭<山陰」だな.
…だが,都市間の連絡の機能は向上したものの,山陰線沿いの小駅は通らなくなってしまった.
小さな町々を結んでゆく機能も「山陽+智頭<山陰」だな.
(不等号の左右の社会的な重みがちょっと変わってしまうけど)
この話.
政治家がカネを出すときは、必ず口も出す。政府が資金援助すると実質的にJRは再国有化され、「第2の国鉄」になるだろう。
情報源: リニア新幹線は「第2の国鉄」になる 安倍首相の「ヘリコプターマネー」は昭和型 | JBpress(日本ビジネスプレス)
…ならないですよ.
国鉄破綻時の借金の額は一桁違うし,国鉄破綻時の借金の金利も現在貸し出そうとしている資金とは比べものにならないくらい高金利だったし,状況が全然違うんですが.(街金で夜逃げした人がいることを理由に,住宅ローンを借りてはいけません,と言っているようなもの)
国はリニアの開業大幅前倒しを期待して金を貸し出そうとしていますが,実際にはカネを借りなくても出来る程度の前倒ししかしそうにないので,結局はJRの経営が楽な方向に動くでしょう(むしろ「第2の国鉄」とは逆の方向).
「第2の国鉄」云々のセンセーショナルな話を書きたいと考えているなら,高金利で借金を背負わされている案件を調べてそれを取り上げた方が社会的意義の高い記事が書けます.
(ヒント:地方自治体がどこからどの程度の金利で借金をしているかを調べてみましょう)
「目立つ記事=いい記事」とは限りませんので,念のため.
日本にもピギーバックというのがありましたが…
…中途半端なサイズの特殊形状のトラックしか積めなくて廃れちゃいましたね.
在来線の車両限界が小さかったことが原因だが,ヨーロッパでは当然上の写真のように健在で,通常のトレーラーをそのまま積んで走っている.
ちょっと前に物流新幹線構想なんてのが披露されてましたが,そろそろ本気で考えないと,トラックの運転手が確保できなくなりそう.
ま,もっとも自動運転で何とかしようとしているのかもしれないけど.
新幹線ネットワークが広がってきているので,割とヒマな新幹線も増えつつある.駅に自動載荷装置でも付けて,荷物の積み込み荷下ろしをする荷物新幹線なんてのも考えてもいいかもね.
この話.
JR東海が建設中のリニア中央新幹線に、国の資金が投入される方向だ。政府は近くまとめる大規模経済対策の柱にリニア支援を据える。 国が財投債と呼ばれる国債を発行して約3兆円調達し、それを長期、固定の超低金利でJR東海に回す。同社の負担が軽くなる結果、借金の残高が一定以下に減るまで待つ予定だった名古屋−大阪の着工を早められ、完成を現在の2045年から最大8年前倒しできるという。
情報源: 社説:リニア新幹線 公費の投入は話が違う
中央新幹線計画は国策の全幹法ベースの基本計画線であり,それに乗っかってリニア新幹線計画が国の審議を経たわけだ.JR東海自身も勘違いしているようだが,国策にがっつり載っかったプロジェクトなので,そもそも論として「手も口も出すな」は無理がある.
計画内容の審議は通常の鉄道計画(鉄道事業法ベースの私的事業)とは異なり,全国新幹線鉄道整備法という国策に従って審議されたわけであり,国益に資するかどうかが主要な視点なわけだ.今回の3兆円貸し付けは,このまま民間に任せているだけでは国益を損なうとの政策判断がされたわけだ.
「整備新幹線のような公的資金による国家プロジェクトの位置づけであったら、JR東海単独の事業として認められただろうか。」と書いてあるが(…この文章,国家プロジェクトならJR東海の事業じゃ無いだろ,新聞屋の文章として恥ずかしくないのかなという基本的な指摘はさておき),東京大阪間の鉄道なので,通常タイプの新幹線としても事業は有望なレベル(おそらく整備5線よりも有望なレベル)であり,もしも通常型新幹線なら,整備新幹線の建設費の相場のキロ70億円程度で計算すると,全線約500kmで3〜4兆円程度になる.つまり,この程度の公費負担は不思議な額ではない.
そういう点では3兆円というのは妥当な規模の資金投入だ.
なお,新聞社は勘違い(世論のミスリードを狙った表現?)しているようだが,この3兆円投入は「公費投入」ではなくて「公費の貸し付け」であり,(超低金利ではあるが)返済を要するものである.
それから,「南アルプスを貫く総延長約25キロのトンネル工事など、経験のない難航が予想される。」と書いてあるが,21世紀の現在では,想像を絶するレベルの長さのトンネルというわけではない.社説を書いた人の頭にはシンプロントンネルが浮かんだのかもしれないが,それは20世紀初頭の産物だ.
この25kmトンネルの土被りは1400mらしいが,土被り2000m級のトンネルがスイスで先日開通してるので,この工事ができないなら日本のゼネコンは今後は海外で受注できなくなる可能性があり,必死で貫通させるだろう.
あと「過去の公共事業でみられたように工期が長引き費用が膨張する恐れもある。追加支援を求められ国の負担が増加したり、予定通りに返済されずに国民負担が発生したりする可能性はないのか。」だが,そうなったらJR東海は日本航空と同じ運命をたどることになる可能性があり,JR社は必死になって回避するだろう.その点が通常の公共事業の工事と大きく異なる点である.民間主導の公共事業については何通りか方法があるので,記事を書く前に勉強しましょうね.当然知ってるよね?
ヨーロッパ怖いよぉ〜の追伸.
そう言えば,男が電車の中で刃物を振り回してたビュルツブルグ(Würzburg)も行ってたわ.
こんな電車がテレビに映ってたよね.ICEだけじゃなくて,たまにこういうのにも乗るんだけど…
やっぱりヨーロッパ怖いよぉ.