ドイツのカールスルーエ市のというと,LRTのことを調べたことのある人なら必ず聞いたことのある都市であると思う.カールスルーエの場所はこの辺.
[map zoom=”10″]Karlsruhe, Deutschland[/map]
このまちのLRTは,市役所職員の話によると「質より量」の方針らしいが,この都市で有名になった「質」の面での工夫がある.カールスルーエ方式と呼ばれる郊外鉄道線と市内路面軌道線との直通運転がそれで,乗り換え無しで住宅地から中心市街まで行けるようになっている.郊外線はドイツ鉄道の線路なので,下の写真のように赤い近郊電車が走ってきたり,時には隣国から高速列車が乗り入れてきたりする.
その横の線路を黄色いLRT用の電車が走っており,タイミングが合えば日本の新幹線相当の電車と路面電車相当の電車がすれ違う,などということも生じる.下の写真は上の写真の3線部分の最も手前側の線路を黄色い路面電車が走ってきたところであるが,もちろん,2線しかないところでもICEとLRVのすれ違いはある.(…が,それを写真にとらえるのは至難の業)
3枚の写真は,この駅の構内で撮ったもの.