例の脱線する分岐器だが…

長崎の市電は現在,赤迫→公会堂前→長崎駅前→蛍茶屋という3号系統と逆向きの蛍茶屋→築町→長崎駅前→赤迫という2号系統がセットで運行されている.本当は3号系統がそのまま往復するのだが,例の脱線の多い分岐器での分岐を避けると,こういう変則運転になってしまうようだ.

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さて,その分岐器は公会堂前にあって…

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右側の線路の奧から分岐して左方向に行くところで脱線したわけだが…ぱっと見さっぱり分からん.(当然か)

今度は向きを変えて…

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左側の線路の手前から右奧へと分岐する部分で脱線したわけだが…やっぱりわからん.(当然か)

軌道を横切る自動車の揺れ具合を観察していると,完全な平面ではなくて曲線の外側レールが若干高くなっているようで,車体のお尻が跳ねるのが観察できる.とすると,電車の前後の台車でねじれた状態になる平面性狂いか…と思ったが,この程度の凸凹で脱線するようでは長崎市内で脱線しまくりのはずである.やっぱりわからん.

なお,この件に関して前回書いた際に指摘したアタック角については気を遣っている路面電車の軌道もあるようで,下の写真の例では右折側軌道の外側レールと左折側軌道の外側レールのクロス部分で,左折側の軌道はクロスする直前で一旦直線になってからクロス後に再び曲線にしているように見える.

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(写真は広島電鉄)