以前,鉄道は航空路だという話をしたが,ケルン駅の構内にもあったあった.
日本でもすぐにできるサービスのはずだが,航空と鉄道は犬猿の仲だからか,協力関係を築くことができない.
海外客のインバウンドがあーたら,どーたら,と言うなら,これくらいのサービスは始めてもいいと思うのだが.特にインフラ投資も必要なさそうだし.
以前,鉄道は航空路だという話をしたが,ケルン駅の構内にもあったあった.
日本でもすぐにできるサービスのはずだが,航空と鉄道は犬猿の仲だからか,協力関係を築くことができない.
海外客のインバウンドがあーたら,どーたら,と言うなら,これくらいのサービスは始めてもいいと思うのだが.特にインフラ投資も必要なさそうだし.
「質より量」と言い切ってしまうドイツのカールスルーエのトラム.さすがに量が多すぎてトラムの渋滞が問題になり,地下化することになった.この光景ももうすぐ見納めになる.
市内中心街は工事のまっただ中で,日本の土地区画整理なら曳家という方法で建物を移動させますが,ここドイツでは…
おおおおぉぉ…すごいことやってる.カナダで小さな家をトラックで運んでいるのは見たことがあるが,クレーンだ.ん?
なんだ,これは??? 家に根っこが…
この工事現場の角を曲がったところには…ん?
どうやら,殺風景になりがちな工事を楽しくやり過ごしてもらえる工夫,アートのようである.
日本の工事現場も昨今は「○○の工事をしています」という看板を掲げたり,遮壁の一部を透明にしたりしている努力をしているが,こういった工夫もありなのかもしれない.
夜には明かりも灯ります.
スイスのバーゼル駅を8分遅れで出発したベルリン行きICE.フランクフルト方面への路線を走るのだが,残念ながらスイス付近は線形が悪く,ローカル列車のような走り方しかできない.川沿いに右へ左へと流れに沿って敷かれた線路をたどる.
…と,過去の記憶をたどればそうだったのだが,今回は途中で「本気」を出した.そして次の停車駅のフライブルクではなぜか定刻着.
本気を出した秘密は,以前は無かったこのトンネルのようである.トンネルなのでGPSが機能せず,正確な速度はわからないが,200km/hくらいか.8分遅れは確信犯だな.
元々の線路はトンネルの左側の川沿いの線路.独仏は訪れるたびに幹線鉄道の設備が更新されて行く.日本はどうなんだ?
線増工事という種類の鉄道工事がある.単線の線路を複線にしたりする工事で,高度経済成長期には全国の幹線でよく行われていたが,タイミングを逸した路線では近年まで手つかずというケースも少なくない.
この区間もそういったところであり,ようやく数年前に複線化された.といっても,必要最低限の複線化で,線路が1本になったり2本になったりといった具合である.
単線から複線になるはじめの部分.分岐器が挿入されようとしている.
小さな水路にも小さな橋梁を新設.
カーブを曲がって…
その先にある駅の線路は2線あるので,そこは活用して…
さらにその先も線路を増設して…
ここで終わり.ここからは単線
以上,2008年の夏の宇野線,つまり瀬戸大橋の北側部分.この線路に四国4県が依存しているのだが,何とも心細い.
そう言えば去年の今ごろ〜年度末にかけて,”四国に新幹線を!”とやっていたと思うが,その後はどうなったんだろう.最初は勢いよくてもなかなか継続的に活動できていないケースが多いが,どうですかね.長期戦ですよ.
新幹線のルートを決める際,新幹線の高速運転に期待して,それまでの在来線のルートよりも回り道して,新幹線の恩恵を広く渡らせようとする案がたびたび出てくる.
基本的には,そのアイデアは正しいのだが,どの程度まで許されるのか議論せずに話が進んでいるんじゃないかと思うことも多い.
かなりおおざっぱな話だが,在来線特急の速度と整備新幹線の速度は130km/h:260km/hなので,1:2である.
つまり,新幹線化するにあたって距離が元特急の2倍になった時点で所要時間が同じになってしまい,わざわざ大枚をはたいて新幹線を建設する意味を失う.
例えば,元々の特急が約95kmの道のりを55分で結んでいたとしよう.いくつか立ち寄りたい都市があるからと言って,新幹線の延長が190kmになってしまうと,所要時間がだいたい同じになってしまって,わざわざ1〜2兆円も支払って線路を作る意味が無くなってしまう.
わかるかなぁ?
わかって議論してる?
リニアこと中央新幹線が東京-名古屋間に開業するのが2027年の予定.大阪まで開業するのは2045年の予定.
18年遅れる原因が京都がゴネているからだ,などと揶揄されることも少なくないが,それは的を射ていない.
話は簡単である.金の問題である.
今から28年前の1987年,JRが発足した当時の新幹線は国の資産だった.毎年賃借料を払って施設を借りて新幹線を運行していたわけである.その後,1989年,JR各社は東北・上越新幹線を約3兆円,東海道新幹線を約5兆円,山陽新幹線を約1兆円で購入した.
当然一括払いできるわけではないので,26.5年ローンで購入.そうすると,初年度が0.5年,さらに26年経過すると,2015年.そう,間もなくほぼ完済である.一部は60年払いの部分もあるが,額が小さい.
ローンを完済すると,その後のJRはどうなるかというと,基本的には以後大もうけ.税金払い増大が基本コース.
税金払うくらいなら,積極的に投資したいと思うのが普通の会社.ということで,再び5兆円の借金に耐えられる状況になったJR東海は5兆円でリニアを建設することにした.
なぜ全線一括で建設しないかというと,東京-名古屋間の建設費が約5.5兆円,そう,今までにしたことのある借金額では全線一気に建設するのはリスクが高いからである.過去の実績にあわせると名古屋まで,と言うこと.
ところで,名古屋-大阪間の兼津費は約3.5兆円.資金に余裕ができたらこれに着手したいところ.東海道新幹線のローン約5兆円を26.5年で還した実績があるので,じゃぁ3.5兆円なら何年分の返済相当かというと,3.5兆円÷5兆円=70%,つまり26.5年の70%でOK.26.5×70%=18.6年.
つまり名古屋に遅れること,概ね18.6年なら大阪まで建設可能ということである.2027年に18.6年を加えると,2045.6年.大阪までの開業目標は何年だったっけ?だいたい合うだろ.
京都がゴネているからじゃなくて,資金調達の問題なんだよね.
でも,いくら優良巨大企業とは言え,一企業の資金調達の問題が国土の構造をゆがめてしまうというのは,極めてマズいことなんだけど,誰も指摘しないよね.
こういう話がある.
札幌駅の新幹線ホーム、300m西側へ JR北海道が新設検討 | どうしんウェブ
新聞記事なので,どの程度の確度なのか測りかねる部分はあるが,やっぱり,ここなのか?
10年くらい前に,何となくこの空間怪しいなと思って撮った写真.右に見切れている商業ビルも確か記憶が正しければJR系のビルだったと思うので,その気になればいつでも撤去できるなと感じた記憶がある.
北海道新幹線は,青森市から,札幌を通って旭川まで.これじゃぁ,札幌終点ということかな.フル規格は無理でも,この先,改軌して直通するとか,(まだいつ完成するかわからないけど)FGTで直通するとかの方法はありそうだと思うんだが,札幌終点なのか?
再び,ちょっと前の新聞記事.
こちらも気をつけないと,調査だけ日本で,そのまま安い中国製になりかねないので,要注意.タイの高速鉄道が日本の新幹線なら,タイの南側のマレーシアも新幹線の可能性は大きいが,要注意.
なお,マレーシアの先にはシンガポールがあり,そのまま延ばすのも比較的容易.
その先は10kmくらいの幅の海峡をいくつか越えることができればインドネシアである.日本の対馬海峡を越えて韓国までトンネルを掘るよりは距離は短そうである(工事の難易度は不明).