震災から9年を経て,ようやく常磐線が全線復旧した.
阪神淡路大震災の復旧の際,JRや阪神,阪急の路線が少しずつ復旧して営業を順次再開していったことが沿線を勇気付けたことが思い出される.
坂元駅移設前の空き地(2013年11月)
まだまだ完全復興には時間がかかりそうだが,着実に進んでいる(と信じたい).
震災から9年を経て,ようやく常磐線が全線復旧した.
阪神淡路大震災の復旧の際,JRや阪神,阪急の路線が少しずつ復旧して営業を順次再開していったことが沿線を勇気付けたことが思い出される.
坂元駅移設前の空き地(2013年11月)
まだまだ完全復興には時間がかかりそうだが,着実に進んでいる(と信じたい).
京都市内を縦断する北陸新幹線延伸計画が京都市長選の争点に浮上しています。地下水を利用している、酒造会社からは同計画に不安の声が広がっています。
情報源: 「”掘ってみないと分からない”は無責任」「名水枯れたら世界の恥や」 北陸新幹線延伸計画で酒造関係者が地下水影響に不安/大深度地下通過を想定 | 京都民報Web
相変わらずスタンスが一定なのは評価するが…すでに京都の地下には地下鉄が東西南北に走ってたり,結構大きな下水道が埋まってたり,巨大な共同溝が埋まってたりしているのは知らないんだろうなぁ.(意図的に無視して煽ってるのかも)
トンネルを掘ると地下水が涸れることがあるのは山岳トンネルの場合で,地下水があると工事がしにくいので,山に含まれる地下水をトンネルから排出してしまうことが主な原因.その量が琵琶湖に匹敵するといわれる京都水盆の水を抜くには,一体何万台のポンプで地上に水をくみ上げる必要があるのやら.水は自然と地上には流れないので.
#ところで,伏見の酒蔵の水源地帯を通過する部分は,大深度地下じゃなくて高架じゃないの? 水源地帯の水は稲荷山付近から流れてきているという研究があったと思うので,井戸の西側は基本的に関係ないと思うが.稲荷山には高速道路のトンネルもあるけど,水が涸れたという話も無いし.
なお,地下工事の場合は水を抜いてから工事をするという方法は使えないので,別の方法を使います.
明治時代の「琵琶湖疎水をつくったら琵琶湖の水で京都市内が大洪水になる〜」と大騒ぎしたのと同じ発想かも.
それから,最後の方に「なんぼかかるかも分からへん北陸新幹線や環状線をつくるという人に財政再建ができるわけがない」みたいなこと書いてますが,新幹線の財源の大半が税金だと思ってるのなら不勉強.ちゃんと財源構成知ってるのならミスリード.
相変わらず市販の週刊誌レベルやね.(……あ,週刊誌だった)
また会議では、2020年の主な目標として、持続的な輸送安全を保つこと、旅客輸送量38億5000万人、貨物輸送量36億5000万トンに達すること、新規線路は4000キロ以上で、そのうち高速鉄道が2000キロに達することなどが打ち出されています。(玉華、星)
情報源: 全国の鉄道、今年4000キロ以上を新たに敷設計画_中国国際放送局
あはははは,あは,あは,あは,ぁぁ,ぁぁぁぁ……
えーと,日本的感覚なら鉄道新線4000キロ,うち新幹線2000キロという計画を聞くと「ほぉー,長期計画かな」と思ってしまう.
…が,この記事は「2020年の目標として」と書いてあるので,もしかしたら単年度目標?
実際のところ,国際鉄道連盟の資料などを見ていると,近年における中国の高速鉄道新設距離は年間2000キロ弱なので,この記事の「鉄道新線4000キロ,うち新幹線2000キロ」は年間計画だということがわかる.
片や,いろいろ出来ない理由を並べて,結果としてどんどん追い抜かれている国がある模様.
令和2年度予算案は,一般会計総額が102兆6600億円らしい.
一方,新幹線関係は792億円らしい.
数字そのままだと「新幹線の予算増額!」だが,恒例の”濃度”を計算してみると…
792億円÷102兆6600億円=0.000771478667446=0.077147866744594%=771.478667445938048ppm
771ppmだ.
過去の当サイトの記事を探してみると…
…ということで,濃度はあんまり変わらない模様.
3から5割増しくらいになると,だいぶ基本計画線の建設にも展望が持てるんだけどなぁ.
#額面は過去最高,濃度は近年では最低クラス.
#他の省庁の予算書は国費ベース,鉄道局はなぜか建設費ベース.上の話は国費.
北陸新幹線敦賀―新大阪間の建設財源を議論する自民党北陸新幹線整備プロジェクトチーム(PT)は12月5日、建設費が膨らんでいる金沢―敦賀間について、2023年春の確実な開業を実現するため国費を最大限増額するよう、麻生太郎財務相に要望した。麻生氏は国費の増額に直接は言及しなかったものの、理解を示したという。
情報源: 北陸新幹線国費増に麻生太郎氏理解 金沢―敦賀 財源PT要請受け | 政治・行政 | 福井のニュース | 福井新聞ONLINE
担当部局が動かないので「政治主導」になるのか,政治主導だから担当部局が動かないのかはよくわからないが,「官」の動きが少ないことは確かなわけで…
#ところで,麻生さんは何度か新幹線に理解を示したことがあるけど,何か具体的なことをしてくれたことはあったっけなぁ?
東日本大震災の後,復興事業が大量に出てきて,その中には多数の道路整備事業なども含まれていた.
単に破壊された道路を再整備するプロジェクトだけではなく,事前防災と称して将来地震等が発生した際に破壊されそうな箇所を含む道路やバイパス的な役割を果たすであろう道路が新規プロジェクトとして提案され,結構多数の案件が実施に向けて動き出している.
だが,その中には鉄道整備に関するものは見当たらなかった.その際に道路系の官僚の方が語っていた言葉が気にかかった.
『あいつら信じられん,千載一遇のインフラ整備を進めるチャンスなのに,何も動こうとしない』
それどころか,発災後,新幹線関連の建設費が減額されていた.その他の鉄道整備予算も増えたという話は聞かない.
8年ほどが経過して,消費増税への対応として26兆円もの経済対策の話が出てきた.インフラ整備として水害対応の案件が多数見られ,それ以外にも空港整備や道路整備の案件も見られる.
ところが,再びその中には鉄道整備に関するものは見当たらないようだ.
『あいつら信じられん,千載一遇のインフラ整備を進めるチャンスなのに,何も動こうとしない』
…空耳が聞こえた気がした.
#もう,あの組織,いいんじゃないですかね.これなーんだ.
NHKは、消費増税から1ヵ月が経過し、小売りや外食などの主な企業50社に調査を行った。その結果は、6割の企業が増税のあと、売り上げが前の年の同じ時期よりも減少したと回答したのだ。
情報源: 消費税10%ショック! やはり「景気後退」が始まったかもしれない(ドクター Z) | マネー現代 | 講談社(2/3)
ほーら,言わんこっちゃ無い.最終消費に”罰金”導入して,経済が良くなるわけないよね.生活を良くする→良い消費生活→最終消費の拡大→経済活性化→国家会計潤う,じゃないの?
いい経済対策知ってまーす.
世の中にお金を回しながら,使った分の資産が手元に残り,その資産が生活の無駄や事業の無駄を縮小するという方法.
新幹線建設します,お金は海外じゃなくて国内に回ります,新幹線というインフラが残ります,利用者の移動時間という無駄を削ります.しかも運賃収入があります.
早々に手をつけましょう.
台風19号の大雨の際,首都圏では「地下神殿」が活躍したらしい.河川があふれそうになると地下にある貯水槽に一時的に雨水をためて,後日放流するという施設だ.
大産大のある大東市,その市内にある公園.
一見,何の特徴もない公園だが,その地下にはこういう施設が埋まっている.
東京の「地下神殿」ほどではないが,同様の目的の施設であり,下水道で処理できなくなった水を一時的に地下にためておく設備である.他にも何箇所かある.このほか,地上には平常時には草野球グラウンドなどに使われている窪地が何箇所かあり,大雨時には遊水池として機能するようになっている.
インフラ整備って大事だね.
平成の30年間はインフラ投資を削りまくった30年.一体どれだけの人が間接的影響として命を落とし,家屋を失い,寂れた郷里を持つようになったか.
ヒステリックに「コンクリートから人へ」と叫んでいた人たちは,間接的に一体何人の命を奪ったんだろう.
#1 災害が起こると「インフラ整備するより避難の徹底をさせるべきだ」といった意見がTV等でよく流されるが,避難しても個人宅や農地や工場etc…といった生活インフラは被災しちゃうんだよねぇ.
#2 川があふれても被害が広がらない川づくりを…などと言っている人もいるようだが,高床式住宅の普及,高床式農地の普及,高床式工場の建設を推進するのか? 大昔の人たちの住宅形式は偉大だね.ついでに道路や鉄道も高床式にすればみんな便利だねw.
#3 霞堤(信玄堤)を評価する人もいるようだが,河川沿いが農地なら…ね.霞堤は連続してないのであふれやすく,現代のように宅地やらなんやらいろいろと立地してしまうと,被災しちゃうんだけど… 現代の都市計画は堤防が機能することを前提に立案されてるよね.
昨年夏に見学した八ッ場ダム.場所はこのへん.
利根川の支流の吾妻川に作られた結構大きなダムで,満水時に貯められる水量は黒部ダムの半分ほどにもなる.(#全国ランキング50位くらい…もっとデカいのいっぱいあるか)
でけぇ…
吾妻川の流れる吾妻渓谷に沿って吾妻線が敷設されていたので,よく見ると廃線跡が見える.ダム下流側は,線路どころか架線柱まで残っている.
水没する側もよく見ると線路が残っており,資材運搬用のベルトコンベアの経路として活用されている.
吾妻線はというと,水没しない位置に線路が付け替えられている.
去年の7月下旬時点ではこういう状態だったわけだが…さて,台風19号がやってきて,早くも役立ったのではないかという話.完成していたわけだ.
本来は試験湛水といういわば試運転中だったらしいが,工事自体はできあがっていたようで,台風の大雨期間中に水位が54メートルも上がったらしい.
活躍中の八ッ場ダムのイメージ写真(↑).
一時,利根川下流で氾濫危険水位を超えたものの,それ以上水位が上がることはなく,早速利根川の氾濫を防いだ可能性がありそう(いずれ誰かが詳しい分析すると思う).
「コンクリートから人へ」とかなんとかで,プロジェクトを廃止に追い込んでいたら,利根川下流が今頃水浸しになって,何人も死んでたかも.
一方,脱ダム宣言をして,その後の治水対策が遅れたかもしれない長野では…やめとくか.
鉄道工事をすると,昨今は「トンネル残土」の処分に困ることが多いそう.
昔々その昔は,トンネルを掘って出てきた土砂は,そのまま別の区間の盛り土に使われていたかと思う.
確か,学生の頃の土質力学だったか施工学だったかの科目の教科書か演習書に,残土処理をしなくてもいいように道路とか鉄道の路線の線形を設計しろ(土砂の掘削量と盛り土の量を等しくするような地形を選び,勾配を設定せよということ)と書かれていたような気がする.
昨今は用地買収の容易さや騒音振動等の苦情を避けるためにトンネル部分が多くなり,さらには,盛り土に比べて市街地分断の心配が少なく,降雨時の管理もしやすい高架橋が多用されるようになって,結果として残土を再利用する場面が少なくなっているのかなぁ,と思う今日この頃.
新幹線のトンネル工事で出る重金属を含む土、いったいどこに持っていくのでしょうか。札幌市手稲区では受け入れ反対を訴える署名活動も始まり、市民の懸念の声はやみそうにありません。