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電車とホームの段差

交通バリアフリー法ができてから10年以上経過し,主要な駅やその周辺の歩行環境整備がずいぶん進んだ.お年寄りだけでなくベビーカーを押した人なども如実に増えた感がある.ところが,まちなかの街路が改善され,駅の構内が改善され,電車の中もバリアフリー対応になったのに,電車とホームの段差が残っている.
ラストワンステップ,である.
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ようやく最近になって,ホームのかさ上げを実施したり,(たぶん保線時にミリ単位で徐々に調整して)車体とホームの間の隙間を最小にしたりといった取り組みが見られるようになってきた.
DSCN3530まだエレベータのような隙間は実現できていないし,渡り板が自動で出てくるような段階までは進んでいないが,一歩進歩である.

この日を忘れない

ずいぶん前に,新聞にこういう全面広告が出たことがある.
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文字部分を拡大すると,こう書いてある.
DSCN0325bw株式が完全に民間放出されて,特殊な会社であることを規定した法律の適用外になったことを喜ぶ広告である.現時点では本州の3社はいずれも同じ状態で,「純粋な民間会社」になっている.
まぁ,確かに商法上は「純粋な民間会社」であり,鉄道業以外にも各種の事業は自由にできるようになった.日本の民鉄方式の利益回収システムを構築することも可能であるし,鉄道とは関係のないことをすることも可能であろう.
じゃぁ,昔からの「純粋な民間会社」はどういうスタンスで事業をしているのかというと,(会社によっていろいろあるが,優良と言われている会社だと)沿線の利用者の利便を考え,沿線イメージの向上に気を配り,顧客第一ということが徹底されている.まさしく,沿線経営である.
さてさて,新たに「純粋な民間会社」になった各社は確かに以前に比べて事業は旺盛になったが・・・どういうスタンスで事業しているのかしら.本州三社の沿線とは,ほぼ日本の中心部そのものなので,沿線経営=日本国の中心部経営,といった意気込みがある・・・と信じたい.そうした場合の「純粋な民間会社」ってどういう役割なんだろうね.
国や自治体の言うことなんて,いちいち聞いてられねぇ・・・てか?

武生駅の端っこ空いてるんだがなぁ

鉄道を含め,公共交通は乗換がネックであり,これを敬遠して電車やバスに乗らない人も多い.下の写真は福井県下の武生である.JRと福井鉄道の接続駅であるが・・・
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JR駅の構内が空いているものの,そこには乗換先の福井鉄道はない.改札を出て・・・
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ほんとうにこっちにあるのか不安になりながらしばらく歩くと・・・これ駅?
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構内空いているんだから,あそこに乗り場があると便利なんだが,会社が違うと協力関係は薄い上,(一般論として)誰が工事のカネを出すのかで揉めるので,ほとんど改善されることはない.
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駅の立ち食いうどん店

最近,駅の立ち食いうどん店などの構内営業の軽食店が徐々に少なくなってきているような気がするのは気のせいだろうか.
代わりに「駅ナカビジネス」のおしゃれな物販店や飲食店が増えているような気もするんだが,気のせいだろうか.
でも,もしそうだとすると鉄道会社は分かってないなぁ,と思う.
駅の構内営業の軽食店は,短時間で食えるから価値がある.
おしゃれな店は鉄道会社から見れば客単価の向上を達成しているのだろうが,忙しい人にとってはサービスダウンである.
わかるかな?

「新幹線」は走っているが・・・

東京方面への「新幹線」は走っているのだが・・・
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ここは田沢湖駅で,「新幹線」の駅である.ただし,「ミニ」なので,在来線列車と線路が共用でる.・・・というか,在来線そのものである.
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さて,「新幹線」以外の在来線列車はどうかというと,時刻表は真っ赤っか.つまり,「新幹線」だらけで,それ以外の列車はほとんど走っていない.盛岡駅の隣の駅とほぼ事情は同じである.
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「新幹線」の議論は多いが,ローカル列車をどう維持するのか,という議論は少ない.かといって,ローカル列車のために新幹線をはじめとする幹線鉄道をあきらめろ,という議論では将来の発展がないであろう.
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盛岡市内なのに・・・

岩手県の県庁所在都市の盛岡.その盛岡駅の隣の駅の時刻表である.もちろん,ご存じのとおり,盛岡は新幹線がある.その駅の隣の駅.今から10年以上前であるが,6往復.
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今は片道8本あるので,ちょっと前進.
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人が住んでいないかというと,マンションいっぱい.そういえば,似たような風景をどこかで見たなぁ・・・富山港線の沿線もこんな感じだったっけ.
DSCN1727元々は上下列車の交換ができたようだが,設備が撤去されている.
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ちょっと古い写真(2002年)だが,あんまり変わってないと思う.もったいないインフラだなぁ.過疎地帯というわけではないので,やりように依るかも.

汽笛一声高知駅

汽笛一声高知駅.ただし,高架になる前の駅で,今から10年以上前の写真.C56はこの日だけ「高知機関区」所属.
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客車がディーゼルカー代用なのはご愛敬.エアコン付きの車両がこれしか無かったらしい.
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展望車付き.
DSCN0017高知駅に汽車が開通したのは新橋-横浜間に遅れること50年あまり.大正時代に入ってからである.今年で高知駅90周年のようだ.
翻って,今年東海道新幹線開業50周年.だが,高知どころか,まだ四国には高速鉄道の槌音は聞こえてこない.

ロングレールの継ぎ目

ロングレールというと,レールを溶接して継ぎ目を無くしたレールであり,高速鉄道や住宅地等々,騒音や振動を嫌う箇所で使われる.それでも完全に継ぎ目無しというのは珍しく,信号用の回路の関係等が理由で所々に継ぎ目がある.標準的なものはこんな感じ.
1014Railways-010珍しいと思われる継ぎ目の形式には,こういうのもある.フランスで使われているもの.
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どこかで見たかなと思ったが,これに似ている.瀬戸大橋で使われている伸縮の吸収装置.
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予讃線のトンネル

予讃線は県間を結ぶ幹線鉄道なのに,なぜか単線のままで特急列車が向かいから来る特急列車を待ち合わせ...などということもある.この日は向かいから来る列車がちょっと遅れているようだ.ちょっとクスッとくるような理由で(内緒).
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割と似たような沿線状況の紀伊半島の紀勢線沿線で育った身なので,複線化していない点についてはもうちょっと何とかならんかったものかと思う一方で,振り子式電車が走っている点については,似たようなものかなとも感じた.
紀勢線は国鉄時代の1978年に電化され,同時に紀伊田辺までの複線化が完成している.時期がもう少し遅かったらこの予讃線と同じ状況になっていただろう.予讃線の電化は観音寺より東側が国鉄の最末期の1987年3月,松山まで電化が完成したのが1990年代である.
そういうわけで,インフラについても厳しい状況の箇所があり,このトンネル,何か・・・小さい.
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よく見ると,架線が三重になっており,狭小トンネル対策がされている.電化に合わせて,盤下げ(下側の地面を掘って削って高さを稼ぐ)もされているらしい.
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トンネル自体もレンが巻きでかなり古そうだ.昔なら電化という設備投資に合わせて,トンネルを掘り直したり曲がりくねったSカーブを改善したりといった手直しがされることが多かったと思うが,最小限の投資しかされていないように見える.
新幹線の予算も充分には確保しなければ,その他の改良の予算も確保しない.どうなってんのかな.株式会社にしさえすれば,事態は好転して改善されると思ってたんだろうな.そういえば,この路線の運行している鉄道の株主って,誰だったっけ? 株主の責任が問われているかも.

山ん中の列車に米国ご家族一行様が乗っているワケ

世間の小中学生等をもっているご家庭では,夏休み突入である.
名古屋から電車に乗って終点亀山まで行くと,こういう列車が待っている.折り返し京都府下の加茂行きになる1両のディーゼルカー.ほぼレールの上を走るバスである.
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ゴトゴトと山の中の渓谷沿いや小さな盆地を走ってゆくが,何故かローカル線に似つかわしくないご家族ご一行様が乗っている.持ち物の雰囲気から米国人で,小学生くらいの子どもが二人.子どもの手に持たれている本の表紙をよく見ると「Ninja …」.
なーるほど,忍者に会いに来たワケね.案の定,伊賀上野でご降車.Have a nice holiday!