日本の交通施設は質実剛健.コスト重視?
味も素っ気もないものが多い.
海外でLRTが導入されるとき,都市デザインが考慮されている,と紹介されることが多いが,例えばここミュールーズでは架線柱が輪っかである.あっ,いや訂正.
この輪っかは架線柱の機能は無いかも.
日本だと,いろいろ理由が付けられてリジェクトされてしまう案だよね.
LRTでなくとも,日々使うものにはもっとエレガントさがあってもいいと思うんだが,どうかな.そこら辺が豊かさの実感にもつながると思うんだが.
LRTの研究者間で時折話題になる件である.
ドイツのトランジットモールなどの繁華街で写真を撮ると,しばしば写り込んでいるものがある.
まずは,カールスルーエ.わかるかな? ここは間もなく地下線になるので,この風景はもうなくなっているかも.
次はエアフルト.ちょっと難易度高し.変なオブジェが置かれている広場.
トラムが行ってしまったその向こう側にやっぱりあった.
ウェルツブルグのトランジットモールにもあった.もうわかったかな?
もちろん,有名なフライブルクのトランジットモールにもあるぞ.
カッセルはこんな感じ.
マンハイムのトランジットモールで,電車が行ってしまった後には…
やっぱりあった.
お魚の塩漬けとかマリネをパンにはさんだものをテイクアウトする.
あるいはトレーをとって,ショーケースの中の食べたいもの…白身魚のフライとかそういうやつ…を選んでワンプレートのランチとして買って店内で食べるか,そういうお店である.
米もあるので,パンに飽きたらオススメ.
北海道新幹線の現在の終点は「新函館北斗」駅だが,ちょっと前まで「渡島大野」と名乗っていた.その時の様子はこちら.いちおう,After編である.
まずは,新幹線の線路の終点であることを確認.確かに今はここで終わり.
改札を出て,右に曲がる.
在来線ホームの上に出てみると,ホームがまっさらに更新されている.だが,まだかつての面影がある.
向きを変えて,正面に出てみる.かつての駅舎からは想像もできないくらい立派だ.
駅前広場も整備されており,駅を出たら田舎の風景が広がっていたのは今は昔.
では,今度は反対側の駅前広場に行ってみよう.かつての渡島大野駅は西側にしか出られなかったが,新函館北斗駅には東側駅前広場も整備されている.
こっちは何にも無いが,小ぶりながらきれいな駅前広場が完成している.一台停まっている車の向こう側で何かがうごめいている.何かな?
ん?
う,馬だ.野良馬?
なんだか,ちょっと安心した.
さて,この街路.横一文字の標識が出ているので,こちら側から向こうへは行けない.一方通行だ.
よく見ると,白色のポールが3本ほど並べられて,1車線つぶされている.
じゃぁ,向こう側からこちらを見た場合はどうかというと…
何と,向こう側にも横一文字の標識が出ている.これじゃぁ,この部分は実質的に通行禁止だ.
ただし,副標識がくっついていて,「SAUF BUS」と書いてある.つまり,バスだけが向こう側からこっちへと通行できて,それ以外の車両は通行禁止というわけだ.
日本ではなかなかこういう交通規制は見ないね.知恵がないというか,言い訳が多くて何もできないというか.
(フランスなので,規制を守ってないクルマも多そうだけど.)
大阪のあべの橋界隈(JRの駅は,天王寺,阪堺線の電停も天王寺駅前)で再開発が進んでいるが,阪堺電軌軌道の線路もリニューアルされつつある.
元々の電停は,こんな感じだが…
(まだ出来ていないけど)こんな感じに.
最も印象が変わるのは,やはり緑化軌道か
元々の軌道の状態がこんな感じなので,その差は格段に大きい.
さてさて,路面電車の軌道工事というのは滅多に見られないので,よく観察してみよう.緑化軌道の芝生は下の写真のような普通の線路の上にスポッとはめ込むような形で置かれているようだ.
そんで,この軌道が作られる前はというと,整地された路盤.この上にインターロッキングを並べればそのまま歩道になりそうである.
さらに,その整地された状態の前はというと,古い舗装の単なる道路.つまりこの状態から順に写真を上にたどって行くと,きれいな緑化軌道が出来上がるというわけだ.
そんなに難しい工事でもないはずなので,もっと緑化軌道があってもいいなと思う.