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特急「うずしお」回転しない

香川県さぬき市からの帰り道.ことでんでコトコト揺られること40分あまり.

高松築港駅からJR高松駅へと歩いてたどり着くと,まもなく「うずしお」岡山行が来るではないか.「うずしお」の基本は高徳線往復内であるので,珍しい「岡山行」である.岡山まではマリンライナーが基本だが,この岡山行に乗らない手はない.

(写真は岡山駅到着時)

窓口で早速きっぷを買っていざ乗車.

高松駅はJRでは比較的珍しい頭端式なので,徳島から到着した列車は走行方向が変わる.自由席に乗ってみると…徳島から走ってきたままの座席の方向である.誰も座席を回そうとしない(??)

空いていたので,自分の席だけ回転させて着席.すぐに出発.

車内放送「次は宇多津,宇多津です.」

ん??? 坂出じゃないの?

車内放送「次の宇多津で南風号を連結します.」

ん??? もしかして…

しばらく走って,坂出駅を通過.何故かわざわざ分岐器を曲線側に進んで,待避線側をゆっくり通過.そして,宇多津駅.

車内放送「宇多津で進行方向が変わります.」

ん??? みんな座席を回そうとしないのは,進行方向が2回変わって,結局は徳島駅を出たときの元の進行方向に戻るのを知ってたのね.

「うずしお」なのに,回転させないのが正解とは…

#マリンライナーがいつも通る線路は,宇多津駅の構内扱いらしい.

 

 

トヨタと日野、燃料電池大型トラックを共同開発

両社とも、2050年までに走行中CO2排出量の大幅削減を掲げ、電動車の技術開発と普及促進に尽力しています。

情報源: トヨタと日野、燃料電池大型トラックを共同開発 | コーポレート | グローバルニュースルーム | トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト

踏面と路面との間のフリクションロスの低減に限界があり,走行時のタイヤの変形に伴う内部損失として失われるエネルギの低減にも限界があるため,車両だけ努力しても輸送システムとしてのCO2排出削減は頭打ちの模様.

抜本策としては踏面および路面ともにメタル化するとともに,タイヤの素材を柔らかなゴムから剛性の高いメタルへの変更が望まれるところ.

なお,その技術はかなり以前より広く使われている模様

千鳥配置

新幹線に乗ると,電光掲示には十分換気している旨のメッセージが定期的に流れる.鉄道車両が流行病の感染においてどう影響しているのかは,今のところ定かではないが,新幹線や特急列車の座席指定は自由に席を選べる状態である.北京では地下鉄が事前予約制になっているという話もあるようだ.

さて,この時期にあえて映画館に行く人は少ないと思うが,行ってみると映画館の座席指定は選べる席が千鳥配置になっていて,隣席との間隔は1つ以上空くようになるとともに,前後方向も着席位置がズレるようになっているようである.

券売機の画面見て今日はやけに客が多いなと思ったら,単に販売している座席が限定されているだけだった.販売対象外の席は売却済み扱いになっている.実際にホールに入ると,案の定ガラガラであるので,電車の中の方がよほど人口密度が高い.

大学はというと,4月下旬まで待っても現況改善するとは思えないので,大人数が密集する入学式さえ避ければ,あとはいつ始めても似たような状況だとは思うが,新年度の授業は遅延開始ということになった.

放っておけば学生は自由に着席するのが大学の授業だが,映画館と同じように千鳥配置で座席指定した方がいんだろか.それとも窓を開けっぱなしで自由に着席させた方が良いんだろうか.両方?

新幹線や特急の旅客はかなり少なくなっているようなので,この際,(複数人連れである場合を除いて)販売対象座席を千鳥配置にしてみるという手はありそうである..

※昨夜22時頃に新大阪駅で見かけた特急列車(はるか,くろしお)は,ともに乗客数が全車両合計しても10人くらいだった.在来線特急もヤバいぞ.

※ドアを開放&窓を開放という状態で行われている行政の会議があり,文字通り「公開会議」状態.傍聴席でなくても廊下で十分聞こえる.

 

進む鉄道の自動運転

近年はJR各社が相次いで自動運転の走行試験を実施。国土交通省も実用化に向け、国を挙げて技術向上を図る。

情報源: 進む鉄道の自動運転 JR各社が相次ぎ試験、人手不足背景(1/2ページ) – 産経ニュース

子供の憧れの職業の一つが,消え始めているということか…?

運転が簡単そうな路線(…といっては失礼だが)は「ちょっと練習すればオレでも運転できるかな」などと思ったりするので,割と簡単に自動運転化できそうだ.

けれども,「オレが運転したら脱線転覆させて列車を谷底に落とす自信がある」的な路線もあり,こういうところは職人技的運転で,当面は自動化無理かも.こういうやつ(↓)

えーと,鉄道の運転を自動化したら,人件費の分,運行経費が低下するはず.タクシーを自動化できたら運賃半分くらいに出来るなんていう話もある.なので,鉄道の運転を自動化したら,その分を列車本数増に充ててほしいところ.

ローカル列車の自動運転化で本数確保が理想だが,ローカル列車は運転の自動化そのものよりも運賃収受の方が問題になりそう.科学技術的な問題というよりは社会的問題に近いかなぁ.

#自動運転に最も近い鉄道は,実は新幹線だったりする.減速→停止時はすでにほぼ自動化されているし,加速も許されている最高速度まで達すれば自動で加速が止まるし,速度を一定に保つ装置もあるし,巡航時の安全確保は人間の神経頼みではない.(寝てても駅まで安全に達してしまったことが何度かある…と書いたら怒られるか)

 

北陸新幹線25日に全面復旧

北陸新幹線が来週25日に「いちおう」全面復旧するらしいが,当面長野の車両基地は使えないし,水没した10編成も使えないので,上越新幹線用に準備した新車を北陸新幹線に回して凌ぐそうな.新潟の人はお気の毒だが,致し方なし.

この原因は散々言われていることだが,JR東が各路線に特化した新幹線車両を準備したがために路線間での融通が難しいことが原因.巷では北陸新幹線向けに設計した電車は重すぎて東北新幹線を(走れはするものの)高速運転できないし,東北新幹線用の電車は北陸新幹線の異なる周波数の電源に対応できないばかりか急勾配を登れない(あるいは安全に下れない),という評価だ.

ところが,ドイツの「ICE3」は,ケルン-フランクフルト間の40‰勾配のある路線を走行し,最高速度は300km/hないし320km/h運転する(ここはICE3は走れるが,TGVは能力不足で走れない).ICE3は電源も交流15kV-16 2/3Hz,交流25KV-50Hz,直流1.5kV,直流3kVと多様であるし,信号システムも高速新線用と在来線用が自動切り替えだったかと思う.

…つまり,もしかして,技術的に遅れていることへの言い訳…かも,と最近は思っている.

情報源: 【台風19号】北陸新幹線、25日に全面復旧の見込み – 産経ニュース

新幹線車両基地のロケーション

もうすでに指摘が出ているようだが,北陸新幹線用の長野の車両基地のロケーションが災害に対して脆弱すぎる.長野市の洪水ハザードマップによると,10-20mの浸水の可能性が指摘されているような地区(リンク先pdfのほぼ中央の「浅川」付近)であり,新幹線路線の川側は氾濫で家屋倒壊の可能性が示されている地区のようだ.長野市内でも最悪クラスの地区のようだ.

https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/330477.pdf

車両基地は平らな大面積の土地が必要なので,市街地の外側の水田地帯や埋め立て地などに立地しやすい.この車両基地も水田地帯に立地している.水田は水が必要なので,水を得やすい土地であるのは当然だが,逆に言えば水がやってきやすくて水はけが悪い土地でもある.

いちおう,ちょっとだけ盛り土しているようだが,浸水予想に比べて低すぎた模様.長野オリンピック対応で突貫工事だった影響か? 工事をしていた1990年代半ばはまだ浸水予想のハザードマップが自治体ごとにつくられるような時代ではなかったかも.とはいえ,市町村ごとにハザードマップがつくられるようになった昨今では,何らかの対策は考えておく必要があったかもしれない.

この付近では千曲川は北方に流れており川幅は900mほど.5キロほど新潟方面(下流)に行ったところで川幅が250mほどにまで狭まるので,千曲川の車両基地付近には高水時に水がたまりやすかったのではないかという専門家の指摘もあるようだ.

威勢のいい政治家の中には,こういった地域が水没するという犠牲によって川下の都市が守られており不公平だ.そういう議論を情報公開請求によって白日の下にさらすべきだ,などと叫ぶ人がいるようだが,山と山に挟まれた谷を平地部と同じ川幅に広げ,さらに淀川のような真っ直ぐな流路にするには大幅に地形を変更する必要があり,限界はある.「トロッコ問題」の河川版を想定しているのかもしれないが,もしそうならば “何も治水せずに全くの自然に任せる” というのがその脳内シミュレーションの答えになるので,政治の基本が機能しなくなる(治水は政治の基本中の基本).

#治水計画は下流から上流まであるが,上流から工事を開始すると流れが良くなってやってスイスイ流れ下ってきた水が下流で氾濫を起こすので,下流から工事を開始して流れを良くしておいてから上流の工事に入るのが手順だと思う.問題は,治水工事費用を無駄だという輩が時々いるので,上流までの工事がなかなか完了しないということ.「上流は死んでしまえ」と治水計画に書いているわけではないと思う.

それから,ボトルネックを解消すると別のボトルネックが顕在化することは常なので,そのへんのシミュレーションは専門家に任せるべし.たぶん,5キロほど下流部分のさらに下流の中野市では流路がくねくねしており,三日月湖の跡まであるので河床勾配が緩く,水がたまりやすい地区だと思う.ボトルネックが下流に移るだけだな.トロッコの軌道を切り替えたらその先にも人がいる状態だ.

さらにその下流を広げると,今度は飯山市が似たような状態だ.さらにその下流を広げるには,日本地図でもわかるくらい派手に長野県北方の山々を消し飛ばす必要ありそう.消し飛ばして川幅を広げるとその下流は新潟県津南町になるが,ここは今回の水害でも被災地域のようなので,結局完全解決にはならない.ということで,ええい,もう日本海を長野の近くまで掘り込んでしまえ…という感じか?

この車両基地は応急の復旧が終わったら,何らかの改善策が練られることだろうし,千曲川の治水対策も改善されるだろう.

さてさて,ほかの新幹線車両基地はどんな立地だろうか.いくつか見てみよう.

まずは,北陸新幹線の白山車両基地.ここも田んぼの真ん中につくられている.だが,少しだけ盛り土されているようだ.

 

東海道新幹線の名古屋の車両基地は庄内川の川沿いにある.ここも少し盛り土されているようだ.

 

ところが,危なっかしい車両基地も存在する.大阪の鳥飼基地(東海道山陽新幹線)は神崎川の支流と淀川に挟まれており,しかも平地だ.かつてはあわや水害という危機が迫った際に車庫の電車を盛り土の本線上に待避させてしのいだ話は比較的有名だ.

 岡山の車輌基地も平地で,田んぼ地帯だ.九州新幹線の熊本の車両基地は田んぼの中の立地で盛り土無しだ.鹿児島の川内の基地は田んぼの中だが盛り土されている.

ということで,大丈夫そうな車両基地もあるが危なそうな車両基地もあるというのが実情の模様.盛り土し直すのも難しいかもしれないので,この際,他の車両基地では「電車水没回避マニュアル」でもつくって,時々予行演習しておいた方がいいかも.

 

北陸新幹線用電車水没

台風が北方に走り抜け,一夜明けたら大変なことになっていた.中心気圧が一時期915hpaだとかで風の心配をしていた人が多かったと思うが,大変な雨台風だったようで,各地で川が氾濫したり堤防が決壊したりしている.

長野市郊外では千曲川の堤防が決壊して大量の水が堤内地に流れ込み,大変なことになっている.北陸新幹線の車両基地がその決壊場所の近くにあり,北陸新幹線用のE7系電車(あるいはW7系電車)が7編成も水没している.計84両,被害額は車輌だけで250億円くらいか.さらに屋根付きの車庫の中にも別の編成があるかも.(→全部で10編成らしい)

JR東日本全体としては新幹線電車を多少やりくりできる余地がある可能性があるかもしれないが,北陸新幹線は電源が50Hzと60Hzの両方が混在していたり,碓氷峠や飯山付近の連続急勾配区間があったりする関係で,どの新幹線電車でも走れるというわけではない.

…ということで,たぶん関係者の皆さんは頭を抱えるとともに,当面どうやって新幹線を運転するか考え始めていると思う.

新幹線は車両の下の部分だけが水没しているだけなので,水が引けば使えるんじゃぁないの…と思うかもしれないが,車体そのものよりも床下の機械類の方が重要で,電車を大型機械としてみた場合は床下機器の方が実は電車の本体だったりする.電車が再使用できるまでにはかなり時間がかかるかも.

かつて国鉄時代(1982年)に関西方面で水害が発生した際,奈良県内の関西本線の電車の車両基地が水没し,電車が100両ほどが使用不能に.半分ほどは修理したものの,半分ほどは廃車になり,災害からしばらくの間は首都圏のお古の電車を急遽大阪周辺に持ってきて走らせていたかと思う.

当面はある程度運転本数を減らした上で上越新幹線用に新造したE7系電車を北陸新幹線に投入し,上越新幹線には東北新幹線用の電車を回して…古い電車でまだ廃車にしてないのがあったかなぁ,長野までなら東北新幹線用の電車を60Hzでも走れるように部分改修すれば,ゆっくりとなら碓氷峠を登り降りできるかなぁ,などと思案しているかも.

車両基地の立地についてもちょっと思うところがあるが,長くなりそうなので…つづく

#たぶん,今頃「電車を高架線に上げておけばよかった…」と悔やんでると思う.
#よく見ると車両基地の南西端に変電所があるように見える.こっちも水没してそうだが,車輌の水没よりも変電所の水没の方が運転再開の点では深刻な影響があるかも.

韓国江陵でKTXが脱線、金正恩氏が乗って大丈夫?

【ソウル=桜井紀雄】韓国北東部、江陵(カンヌン)で8日午前7時35分ごろ(日本時間同)、ソウル行き高速鉄道KTXが脱線し、乗客198人のうち、14人が打撲などで病院に運ばれた。

情報源: 韓国江陵でKTXが脱線、14人けが 金正恩氏が乗って大丈夫? – 産経ニュース

まぁ,大丈夫なわけ無いわけだが.

気温低下で線路異常という話もあるようだが…収縮してレールが破断したということなら,それを検知できなかったワケなので,大丈夫じゃないです.

列車の荷重でレールが折損したということなら…レールの亀裂が進行してきていたのを見逃していたことになるので,大丈夫じゃないです.

列車の荷重でレールが突然に折損したということなら…レールの品質に問題があったかもしれないということなので,大丈夫じゃないです.

列車の車軸が折損したということなら…車両のメンテに問題があったということなので,大丈夫じゃないです.

線路のゆがみが原因だとすると…線路保守がいい加減だったということなので,大丈夫じゃないです.

駅の近くで列車の速度が比較的遅かったことが不幸中の幸いかも.

松山駅の高架工事進行中につき…

松山駅の高架工事が進行中で,駅の西側にある留置線群が移転になるようだ.

ただいま移転先では工事進行中であり,北伊予駅の宇和島側に新しい車両基地が建設中である.

この新しい車両基地と松山駅との間で回送列車が運転されるようになることを見越して,北伊予駅では待避線の増設もされている.(→貨物列車の待避用らしい)

そういえば,松山駅が高架になったら,伊予鉄の市内線を空港まで延ばすなんて話もあったっけ?