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感染拡大は「地下鉄の混雑が大きな要因」

アメリカで最も深刻なニューヨークでの急激な感染拡大は、地下鉄の混雑が大きな要因だったとアメリカの大学教授が研究結果を発表しました。

情報源: 感染拡大は「地下鉄の混雑が大きな要因」米大学教授

 

やっぱり通勤電車は気ぃ付けんとアカンのやないか? 本庶先生もアカンのちゃうかって言ぅてたで.

厚生労働省の言ぅてんのは,「多数が集まる場所」「近くで会話や発声をする場面」「換気の悪い密空間」この3つや.略して…ry)

朝の通勤電車は多少空いたけど,相変わらずそれなりに乗っとるで.大人数が集まっているで.

知らん人の顔が近いで,まぁ,会話や発声してるやつは少ないけど,通常呼吸でも伝染るっちゅう話あるで.予防のため1メートルとかゆう話あるけど,1メートルも隣の人と開いてへんで.このまま30分とか1時間や.

吊革とか手すりとか,誰が触ってるかわからへんで.10分おきにアルコール消毒してるのんか? してへんわな.車庫で1日1回とか,気休めやで.

換気は最近窓開けたりするようになったんで,多少マシやと思うけど,昔の電車みたいに窓ほぼ全開ちゅうのと違ぅて,チョロッとだけやで.いやぁ,今考えたら,昔の電車はバイクで走ってるみたいやったな(遠い目).しかも,電車の中の風は右から左に流れるのと違ぅて,前から後ろへといろんな人の間をすり抜けて流れてくるで.後ろに行けば行くほど不利や.

まぁ,三密とは言ゎへんけど,集近くらいはあるわな.3分の2,33% OFFや.80% OFFまでまだまだや.

売り尽くしバーゲンセールみたいに「80%OFF」とか言われても,ハンコ押しに来いって言われてるんでほとんど毎日電車や.お互いの息を毎日交換してるようなもんやで.

※ 新幹線の電光掲示ではしきりに十分な換気をしているメッセージが流れていたが,その後,乗客数が90% OFF位になってしまった模様.…で,通勤電車は?

※通勤電車についても換気してますアピールがなされているが,吸気と排気の両方が天井にあるのはええのか?

※「三密」が最悪,と言っているだけで,「二密」や「一密」なら問題解消かというと,そうでもないと思うが?

※ 医系の人は通勤電車のリスクは低いというが,”結果=リスクの程度×リスクに晒される人数” なので,低リスクの通勤電車であっても百万人単位の大量の人が毎日そのリスクに晒されれば,相応の結果を招くと思う.局部的な「通勤電車のリスクは低い」自体は間違っていないが,市民全体の行動結果としてのリスクは高いので,集団の行動の観点では「通勤電車のリスクは低い」は誤りじゃないのかな.”致死率低いから大丈夫” とか”直ちに影響は無い” とかと同じ構造やね.

※4月になってからの感染拡大の原因が「3月下旬の花見」らしいが,もしも本当に花見(宴会ナシのオープンエア条件下の空間を歩いて通り抜けるだけ)が感染拡大の原因なら,近所の商店街も花見レベルにヤバいし,通勤電車はもっとヤバい.現実見ようよ.

※ 今頃になって,三密でなくても一密や二密も避けて,みたいな話が出てきているが…で,通勤電車どうすんだい?
※ あれだけ「おうち」「stay home」といっていた割には,東京の感染者+160人とかになっているが,病気をもらった1週間〜10日前というと月末なので「請求書を取引先に持って行って,ついでに御用聞きしてこなきゃ」「連休前に納品しなきゃ.請求書の〆は20日だっけ」みたいな行動の反映か?

※春先には窓を開けていた電車であるが,初夏に入りつつあり,冷房が入り始めた.すると,開いていた窓が閉じられるようになってきた.

※その後,この「地下鉄が原因」説は撤回されたようだが,じゃぁ何が原因なのかという点は明確ではない模様.地下鉄沿線の人口密度が高いことが原因ではないかという話もあるようだが,もしも都市の人口密度そのものが感染拡大の主因だとすると,電車以前に大都市そのものが否定されてしまうという状況になるが…

JR北海道一時帰休

JR北海道が新型コロナウイルスの感染拡大に伴う鉄道需要の減少を受け、社員を一時的に休ませる「一時帰休」に踏み切ることが14日、明らかになった。

情報源: JR北海道、5月にも一時帰休 グループ初 さらに減便も 新型コロナ:北海道新聞 どうしん電子版

分割民営化さえすれば,あとは何も仕事をしない東洋の某国の監督官庁がある模様.

なお,自動車社会の権化であるはずの米国は,新型コロナ対策として,公共交通機関の維持に3兆円近くを投入する模様.

まさにToo Little, Too Late

緊急事態宣言発令時の鉄道運転計画

ようやく緊急事態宣言発令へ.鈍いなぁ,遅いなぁ.

まさか事前に想定準備してないということはないと思うが,緊急事態宣言発令時における鉄道の運転計画を考える際には,まず次の2つのどちらなのかを考える必要がある.

    1. 鉄道を使った都市への流入制限なのか
    2. 需要減少に対応する供給量の合理化なのか

B.しか考えていない鉄道会社は論外として,A.ならば,さらに2つの観点から検討する必要がある.

    1. 鉄道車両そのものの輸送能力を絞って,輸送できなくすることによる流入制限
    2. 駅の処理能力を絞って,結果として輸送できなくすることによる流入制限

a.だとすると,具体的方法としては減車か減便である.要するに積み残しを発生させて輸送できなくすることで結果として都市への流入を制限することになる.だが,伝染病対応において積み残しを発生させるほど電車を混ませることは適切では無い.

b.だとすると,駅の改札口を閉めたり,一部の駅そのものの営業を休止したりといった方法で制限をすることになる.駅の改札を閉める方法はラッシュのひどい駅のピーク時には行われている方法であり,高速道路のランプを閉鎖するのもこの方法だ.だが,駅構内や駅周辺が混雑するので,やはり伝染病対策としてはあまり適当では無い.一部の駅の営業をやめても隣接駅が混むだけなので,あまり有効では無い.

ということで,減便等は伝染病対策としては得策では無く,最初から客が駅に向かわないようにするのが肝要である.一種の交通需要管理やね.程度の差はあるが,新幹線や特急列車も同じようなことになる.

    1. 北京の地下鉄でやっていたような「予約制」にする.
      できれば,乗車列車と乗車位置の指定
    2. マイナンバーなどのIDや定期券の番号の末尾の偶数奇数による制限「末尾制限」にする.
      (中国やメキシコなどの自家用車の制限方法?)
    3. 定期券の使用を停止し,切符を販売する.ただし枚数制限.事前に配給切符を配布するという方法も考えられる.
      (太平洋戦争の戦時中の列車?)
    4. 定期券の末尾により,乗車時間帯を制限して車内の密度をコントロール.
      (強制時差出勤)

「お願い」ベースでは,うまくいかないと思う.

※減便せずに,とりあえず全便を各駅停車にして空気を頻繁に入れ換える?
※「お願い」ベースのテレワークだと,やはりあまり効果は無い模様.今日も皆さん通勤平常運転.ええのか?
※緊急事態宣言時に「企業家の皆さん,在宅勤務は従業員の命を守る行動です.雇用主はそのことを肝に銘じる必要があります.」くらいは言わないと屁のカッパの模様.
※労働組合が「雇用主は従業員を危険にさらしている」と騒がないのが不思議.

※大阪の地下鉄がやっちまった模様

※さすがに乗車効率20%を切ったら減便してもいいと思う.

見直される貨物列車

国交省によると、18年4月の貨物自動車運転手の有効求人倍率は2・68倍で、平均の1・35倍を大きく上回る。ドライバーが確保できないことから、鉄道や船舶の輸送へシフトしているという。

情報源: 神戸新聞NEXT|神戸|見直される貨物列車 背景に環境配慮、ドライバー不足 かつては不要論も

…とは言え,貨物列車が走る在来線のインフラはあまり設備投資がされていないのが実態であり,リンク先のような非常時における輸送ルートを確保するにはいくつかの懸案事項がある.

  1. 貨物列車を運行するために必要なレベルの在来線設備は,必ずしも旅客運行に必要なわけではない.ということで,その設備維持の差額分を公費で補填するなどする必要がある
  2. 単線区間の交換設備や複線区間でも待避設備を設けておかないと,足の遅い貨物列車を運行しにくかったり,列車遅延時の対応がしにくい.旅客主体の鉄道会社に任せておくと,固定資産がかかるのですぐ撤去してしまう.税金の部分を含めて,維持費を公費で補填するなどする必要がある.
  3. 日本海縦貫線や山陰線などでは,単線,急曲線,勾配などの難所があったりするが,放置しても改善される見込みはない.かといって,貨物会社が改良できる力も無い.ということで,公費による路線改良は必要.これにより輸送力アップと輸送の信頼性(遅延耐性,悪天候耐性など)が向上.
    • 我が国の在来線改良メニューはかなりしょぼいが,難所区間をバイパスするようなトンネルを青函トンネル方式(スーパー特急方式)で(法的には新幹線の部分整備として)建設するという方法はある.
    • この方法なら,全線着工の難しい日本海側での新幹線整備に部分着手できるとともに,貨物列車の輸送力向上,既存の在来線特急の160km/h程度までのスピードアップが実現できる.
  4. 青函トンネルや関門鉄道トンネルが結構老朽化しているので,堀直し必要かも.
  5. 非電化区間と電化区間を直通運転できるような機関車の開発(英国Class 800の機関車版)と運用.電化路線間に短い非電化区間を挟んで運行するようなケースや短い非電化の支線に乗り入れることを想定.
  6. 特急貨物電車の交直流対応版の開発(俊足化).
  7. 貨物列車へのLoad,Unloadの拠点の性能upが必要.末端部分はトラックへの依存が続くので,異なるモード間の接続を容易にするとともに,倉庫機能も必要かも.インターチェンジ付近に最近増えているEC物流倉庫の鉄道版?
  8. 在来線による貨物輸送の速度には限界があるので,(重量物は難しいが)軽量で高速性を要求されるようなものは新幹線インフラを使った輸送も必要.

…といった辺りか?

いずれも,放っておいても自由経済メカニズムが解決してくれるようなものではないので,政府の主導的な政策実施が必要ですね.

米公共交通機関に250億ドル_新型コロナ対策で

トランプ米政権は2日、新型コロナウイルスの感染拡大によって深刻な影響を受けている公共交通機関に対し、総額250億ドルの緊急支援金を交付すると発表した。

情報源: 米、公共交通機関に250億ドルの支援金交付 新型コロナ対策で – ロイター

自動車社会で公共交通は影が薄いと思われている米国でさえ,米国ですら,米国だに,新型コロナ対策で支援するらしいぞ.

いっぽう,東洋の某国は地方の鉄道会社に経営状態がよろしくないのは「オマエの努力が足りないからだ」怒っている模様.
まさに「Too Little, Too Late」
現政権は国民の生命と財産を守れるか

【祝】常磐線全線復旧

震災から9年を経て,ようやく常磐線が全線復旧した.

阪神淡路大震災の復旧の際,JRや阪神,阪急の路線が少しずつ復旧して営業を順次再開していったことが沿線を勇気付けたことが思い出される.

原ノ町駅の上野側(2013年11月)

広野駅の岩沼側(2013年11月)

坂元駅移設前の空き地(2013年11月)

まだまだ完全復興には時間がかかりそうだが,着実に進んでいる(と信じたい).

 

パンデミックへの国内準備・続^7(換気悪い密集空間?)

政府は、密閉空間など換気が悪く、人が密に集まって過ごすような場所が集団感染の共通点と判断。こうした場所を避けるよう国民に呼びかけた。

情報源: 「換気悪い密集空間を避けて」 感染場所の特徴公表:朝日新聞デジタル

詳しくは,厚生労働省のこのファイル参照だが,避けるべき場所の特徴としては…

      • 換気が悪く

それって,もしかして通勤電車やないか.その特徴は満員の通勤電車.朝の快速電車とか急行電車は停まる駅が少なくてなかなか扉が開けへんのよ.窓開けるやつなんかおらへんし,空気がよどんでんのよ.

      • 人が密に集まって過ごすような空間

やっぱり,電車やないんか.朝の通勤時間帯とか終電間際のやつとかギチギチやねん.ドアの近くとかやと鞄を手ぇから放しても落ちへんくらい混んでんのよ.後ろのおっさんの吐息が耳元にかかって気持ち悪いんよ.

      • 不特定多数の人が接触するおそれが高い場所

それって,通勤電車やないんか.友達どうしとか家族連れではあんまり乗らへんで.毎日同じようなおっさん見かけることには見かけるけど,名前も知らへんし,どこに住んでるんかも知らんで.隣に座ってる姉ちゃん眠りこけてワシの肩に寄掛かってくるけど,どこまで行くんか知らんで.それって,やっぱり通勤電車やろうが.

どうする? 学校は休校にしたけど,通勤電車はそのままやで.通勤電車は経済活動に影響があるからウイルスは忖度してくれて感染せえへんのかぁ? そんなウイルスおらんやろぉ

※乗客に窓開けを呼びかける鉄道会社が出始めた模様

パンデミックへの国内準備・続^6

ただいま東海道新幹線乗車中だが,金曜なのにエラく空いている(昼過ぎだからか?).途中駅からの乗車も少なく,次は新横浜という時点で座席の埋まり具合は4割弱か? 都市間交通の旅客流動はかなり減っているかも.新大阪駅のコンコースも客が少なかったし,昼飯時だったのに食堂も空いていた.

※北海道-首都圏間の航空もガラガラらしい.東海道新幹線の客数は全体で-15%らしい.その割には,相変わらず山手線も京浜東北線も昼間から相応に混んでいて,新型コロナネタの愚痴というか談笑も漏れるなど,特に緊張感はなさそう.ヤバい培養空間は残存中.首都圏のような人口密集地帯で感染が蔓延すれば,致死率低くても阿鼻叫喚の様相になりそう.(4000万人×感染率10%×致死率1%=4万人死亡)

昨日小中高校に対して休校の要請が出たが,予想通りというか,大騒ぎである.「前もって予告しておけ」的批判が多いようだが,こういった中止要請が出る可能性は十分あったので,自身が関わる事態になることを想定していなかった教育機関等が多かったということだろう.政府に対しては”後手後手だ”とよく批判があるが,現場である各教育機関も後手後手である.

※休校対象外である保育園園長の話によると,「保育士来ねぇ〜!」「行政からガンガン電話かかってくる〜!」「保護者からもガンガン電話かかってくる〜!」らしい.

さて,次なる教育機関に対する予想される「衝撃波」は,このまま休校の要請が継続し,授業再開が5月のゴールデンウィーク明けになる可能性である.感染拡大の封じ込めに失敗すれば,十分あり得る.

中国の武漢が閉鎖されたのが1月下旬.1ヶ月を経過して湖北省以外では活動再開の兆しがあるものの武漢の閉鎖はまだ当面つづきそう.来月半ばまで閉鎖されたとすると,閉鎖期間は2ヶ月近くになる.

日本で学校休校が3月からとして2ヶ月ほど休校し続けざるを得なくなるとすると,GW付近まで休校ということになる.最悪ケースとしては十分あり得る話である.

そうなった場合の年中行事および授業スケジュール等について,学校関係者はそろそろ検討を始めるべきかもしれない.

※日本の新型コロナ死者数(クルーズ船含む)の推移を,y = 0.0618x2 – 0.8552x + 3.7862(R² = 0.9622,xは2/13を1とする日数)で近似すると,このままの推移では3/27頃に100人に達し,4月末には340人くらい.
※(3/1追記)日本の死者数(船含)は12人になったが,y = 0.0559x2 – 0.7334x + 3.2583(R² = 0.9778)で近似すると,3/29頃に100人に達する.中国の場合,概ね死者10人を超えたあたりから爆発的に死者数が増加し,2週間ほどで500人以上に達したので,応急で休校措置をとったのはタイミング的にはGJ.ただ,混雑した通勤電車はあまり解消できていないので,次なる対策は何らかの強制的な通勤電車対策.「時差通勤してね」「在宅勤務してね」程度ではあまり変わらないかも.相変わらず “致死率低いから大騒ぎするな” と言っている声の大きな有名人が少なからずいるが,この肺炎は感染力が強力なことがわかっているので,声の大きさに惑わされると死ななくてもいい人が千人単位万人単位で死んでしまう可能性あり.

※その後,「軽症者は家で寝てろ」と言っていた声の大きな人は,自身の微熱でPCR検査を受けて自身が第一線で仕事していたときに削ってしまった医療リソースを消費してしまった模様.まぁ,非難はしないよ.人間ってそんなもんだもの.その程度だもの.

パンデミックへの国内準備・続^5

新型コロナ対応で乗車制限をする場合の新幹線や特急の座席指定の売り方.
新幹線普通車のシートピッチは前後方向は約1m,座席間は0.5m弱,通路幅は0.6m程度のようなので,人と人との間を2m程度空けて座るならこういう感じか? もちろん全席座席指定.

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乗車効率は特急の場合で約25%,新幹線で約20%.クロスシートの近郊電車もこんな感じか?

通勤通学電車が問題だが,私鉄を含む在来線型車両の場合,車両の幅が2.8〜3m,車長が18〜20mで,ロングシート車の場合,向かい合わせで座るとすでに2m程度の間隔になるので,こういう感じか?

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1両あたり20人くらい.立ち席も位置指定.非常用の換気窓全開で.

政府は国民の生命と財産を守れるか?

※すでに日本国内で検査のキャパを超えている模様.すでに感染症用のベッドのキャパも超えている模様.「負け」確定は近いのか?
※中国の死者数がまた大幅増.あかん.中国以外も死者が増えてきたので,増減の分析難しくなってきた.

基本方針の素案” では「重症患者重視」らしい.軽症者は家で寝てろという方針だが,確かに思惑通りならば拡散の機会は減る.だが,本当に軽症で済むのか重篤化の入り口に立っているのかは一般人にはわからないので,有効には機能しないんじゃないかな.この方針は武漢市と同じ方針だな.軽症者は通常治療で治癒という報告もあるようだが,それは事後の結果論であって,目の前の患者が重篤化するか否かはドラえもんのみ知る話である.

それから,一般人の日常活動を制限するつもりはなさそうなので,感染症の拡散はこのまま進行するということになりそう.”不要不急の外出は控えて人混みには近寄らない云々” の呼びかけをしたところで,「不要不急」ではない用事で動いていると思っている人が大半なので,感染拡大に急ブレーキがかかる見込みはなさそう.客観的基準や不要な目的を仕分けして明示しないと外出行動は止まらないよ.(震災後の渋滞と同じ)

特に学校関係は「混雑した交通機関に乗車」「(ほぼ)時差通学できない」「密室に大勢長時間」「教室では教員か生徒がほぼ必ず口を開けて音声発生」「しゃべりながら昼食」「生徒同士が至近距離でコミュニケーション&接触」「自分は大丈夫だと思って養生しない若者集団」「欠席すると進学に不利になるので無理して登校」「公衆衛生の知識や経験が乏しい集団」「大勢いるので自覚症状のないキャリアが隠れている可能性」「そのまま家庭にお持ち帰り」など,”ヤバイ条件のオンパレード”なので,「負け」確定は近そう.

※(2/27追記)小中高校が全部休校になる模様。なお、放っておくと街に繰り出してしまう模様。
※(3/5追記)やはり早めにやってきた春休みを堪能しているガキんちょが少なからずいる模様.
※(3/6追記)「m」の店内が平日の昼なのに,ガキんちょだらけだ.「m」の店員もマスク付けずに応対してるし,スマイルはいらんから何とかしてくれ.ヤバいぞ.

北海道等で学校関係者が罹患しており,世間では生徒に感染しないかどうか心配していると思う.しかし,可能性としては自覚症状の無い健康そうな”キャリア”の生徒→免疫力の低い学校関係で働く人に感染,と考えた方がすっきりとロジックが建てられると思うんだけど,学校等の集団感染状況の監視だけでは感染拡大防止は不可能では?

今回のウイルスは「自覚症状の無い(or薄い)キャリアの存在 & 長い潜伏期間」が特徴のようなので,集団感染が発覚した時には,すでに手遅れだと思う.

 

パンデミックへの国内準備・続^4

もはや中国の死者数増加は,日本国内では話題になりにくくなっているが,若干増加はマイルドになったものの毎日100人以上亡くなっている状態である.

日本国内でもあちこちで新規の感染者が見つかる状態であり,1週間以内に感染ルートを追うのが不可能になるだろうと思う.

こうなると感染拡大を防ぐ方法は半ば強制的に人と人との接触機会を減少させるしかない.集会等を主催者の責任で開催/中止の判断してねと言うだけでは防ぎきれない.お役人の頭の中ではこれで防げることになっているんだろうか? あれだけ強権的に封鎖しまくっている中国でもひどい状態なのに,強権発動が難しい日本ではどうするんだ?

集会等の人混みが生じる催しの開催条件を「人と人との間隔が○m以上,全体での人数が○人以内,継続時間が○分以内,換気は○分ごと」などと明示しなければ,公衆衛生の専門的基礎知識がない人たちが正確に判断できるわけがない.感染拡大が発覚した後で「ほら,言った通りにしていないから拡大したじゃないか」などと言っても,あとの祭りだ.

交通機関についても,国内の感染状況がどのような段階になったらどの交通機関を止めるのか,どの交通機関をどのような方法で乗車制限をするのか,などのわかりやすい基準数日程度内で決めて示し,国民に準備を促さないともう間に合わないんじゃないの?

会社等の事業所についても「経営者の自己判断で」では良好な公衆衛生を保つのは難しいはずだが.社畜状態が標準の日本の多くの企業では「出勤は社員の自己判断で」などと経営者の判断を避けて従業員に押し付けて,結果として何も有効な策が実現しない状態になりそうだ.

学校についても授業休止の条件を明確にして,今月限りで春休みに突入させたほうがいいのでは? 卒業式や入学式も開催するかどうかを考える時期に来ている.新年度の授業開始時期はどの程度遅らせることが可能だろうか.夏休みを潰せばGW明けくらいまで延期も可能ではないか? 授業日数が足らないのなら,2020年度限定で「休日」の返上,半ドンの復活でさらに半月分くらい捻出できないか? (初動の失敗で,もはや「オリンピックがー」と言ってられる時期は過ぎてしまったんじゃないかな)

中国で初の死者が出てから100人死ぬまでは約3週間,1000人死ぬまでは約1ヶ月,さらに1000人増加して2000人に達するのが約5週間目,約6週間目で累計2500人になろうとしている.

日本では初の死者発生からまだ1週間ほどだが,中国でも1週間程度までは死者数は2〜3人程度だった.もしかして,この国の政府も国会も,何も判断できない状態に陥っているんだろうか? ”インバウンド客” が気になって何もできなかった現政府は,第二第三の過ちを冒すのか? (経済失策も含めると第四,第五の過ちかも) 国民の生命と財産を守れるか?

※新型肺炎は国家公務員には忖度して感染しないらしい.すごいな.科学的な判断能力が欠乏しているんだな.当事者意識が無いってのはエリートの要件を欠いてるんだが.(→その後,ポロポロと感染者が発覚した模様で,当事者意識はなかった模様.)
※テレビでは次から次へと感染者がみつかった速報が出るようになってしまった.

※(追記)相変わらず「季節性のインフルエンザでも感染者が毎年多数出て,死者も出ているので,慌てるな」というような旨のことを言っている政治家がいるようだが(今日23日だけで二度見た),季節性のインフルエンザは抗体を持っている人が少なからずいるので感染の規模が一定レベルで止まるのに対し,新しい感染症は誰も抗体を持っていないので,放っておくと際限なく感染する.感染者数が医療機関のキャパを超えたら,そこから後は放置状態&やられっぱなしになるので「負け確定」.同じじゃない.指導者層の認識としては大きな誤りである.

「軽症者は医療機関に来るな」という医療関係者もいるが,軽症なのか,死に至る病の入り口なのか判断できるのは医者だけである.(特に高齢者や持病のある人&その家族は)心配なので,結局は医療機関に押し寄せる.最初から感染させないようにすることが最重要だ.

※(追記)2/23現在,日本での死者4名(初の死者確認から11日目).ちなみに,中国で死者4名は初の死者確認から12日目.中国はここから1週間ちょいで死者100人に達した模様.
※日本人お断りの国がで始めた模様.