投稿者「hatoko」のアーカイブ

あれ?何かいた!?

大阪モノレールに乗っていると,大阪の鳥飼というところにある新幹線の車両基地のすぐ近くを通る.
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古い写真なので,懐かしい車両が多い.はじめて270km/h運転をした300系,今やのぞみ号で出会うことも少なくなった700系,ゆったりしていて乗り心地がよかった100系,それから,なんだあれ?何かいた.
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これだね.いたいた,ここにいた.今から13年前の風景.浜松の車両整備工場.
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試験運転とはいえ,営業線でリニアに近い速度を出していた.東海道新幹線はリニア建設でスピードアップされるが,その他の新幹線はこういう速度を目指して速度向上してくれないかなぁ.東海道新幹線では無理でも,それ以外の路線は,線形だけは300km/hとか350km/hとかにも対応できるんだけどなぁ.
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今,この車両は名港にある鉄道の博物館で見られるとともに,米原駅のすぐ南側の鉄道総研の敷地内にも飾られている.

維新号

土佐電気鉄道の維新号.ほんとうの年代物電車では無くて「復刻版」らしいが,年代物感たっぷりである.
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内装はこんな感じ.
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今はあんまり走ってないらしいのが,ちょっと残念なところ.
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高知の鉄道は,土讃線よりも土佐電鉄の方が古い.四国の鉄道は徳島を除き,そういう傾向にある.鉄道という交通の導入そのものはさほど遅くは無かったが,都市間連絡鉄道の導入が遅かったということである.当時は都市間連絡には船も使えたが,今は船ではなくて高速道路ということだろうか.しかし,高速道路は「高速」とは名ばかりで,せいぜい100km/hの乗り物である.ほんとうの高速都市間交通の到来はいつだろうか.

近鉄瓢箪山駅の不思議な配線

どーでもいいお話しに近い話.下の写真は近鉄瓢箪山駅の構内配線であるが,よく考えると不思議な配線である.一見,安全側線だが・・・
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複線の向かって左側なので,安全側線は無くても大丈夫なはず.下の写真の手前の線路,奧がその設備.
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振り返って,反対側を見ると,引き上げ線が見える.これが原因かな.この駅折り返しの列車が引き上げ線に入り,出発のためにホームに入ってくる際を考慮した安全側線の模様.駅の構内配線には不思議なものがあるけど,それなりの合理的な理由があるということかな.
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汽笛一声高知駅

汽笛一声高知駅.ただし,高架になる前の駅で,今から10年以上前の写真.C56はこの日だけ「高知機関区」所属.
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客車がディーゼルカー代用なのはご愛敬.エアコン付きの車両がこれしか無かったらしい.
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展望車付き.
DSCN0017高知駅に汽車が開通したのは新橋-横浜間に遅れること50年あまり.大正時代に入ってからである.今年で高知駅90周年のようだ.
翻って,今年東海道新幹線開業50周年.だが,高知どころか,まだ四国には高速鉄道の槌音は聞こえてこない.

【祝】鉄道開通142年

例のメロディーであるが,実は以下の歌詞であるとの未確認情報もある.
※バブル期の「ひかり号」始発駅発車&終着駅到着時のメロディーに合わせて
(もしくはJR東の品川駅15番線の発車メロディーに合わせて)…

  • (♬)汽笛一声新橋を
    (♬)はや我が汽車は離れたり

※これについても,真偽のほどはナゾである.

モノレールがもてはやされるワケ

モノレールというと日本では空港に行く乗り物というイメージが強いが,今から50年以上前には未来の交通の主役として期待されていたフシがある.海外ではいずれ200km/hを超える高速運転されるものとして期待されていたのでは無かろうか.エアロトランも一種のモノレールである.
カリフォルニアやフロリダの「夢の国」に行くと,園内あるいは園間を結ぶ交通としてモノレールが整備されている.東京の「夢の国」のまわりをぐるぐる回る交通機関がなぜモノレールなのかというと,このあたりに起因しているのではないだろうか.
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その後に米国で開業したモノレール(シアトル)も遊園地行きの交通機関である.
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Seattle0324-095子ども向けに夢を与える未来風の交通機関ではあるが,実際にはコンクリート上をゴムタイヤで走行する交通機関なので,走行性能には限界があったようだ.

どのレーンがもっともよく働いているか

どのレーンがもっともよく働いているか,という授業時によく学生に出すクイズである.
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選択肢は3つ.

  1. 端っこのバス専用レーン
  2. 2車線ある道路
  3. 中央の路面軌道

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答えは,まぁ見え見えだが,3の路面軌道.ここ(熊本)では,路面電車が走ってくると,30人くらいは乗っている.車道を走る自動車は1台に1-2人程度しか乗っていないので,奥まで数えても数十人くらいしか乗っていない.しかも動いていないので,実は運んでいない.つまり,路面電車が2-3両走ってくると逆転勝利.しかも,奥まで見渡す限りクリアな軌道…ということは効率よく運んでくれる.
1001Kumamoto-20バスについても,空いていても10人くらいは乗っているので,これだけ数珠つなぎにバスがやってくると,運んでいるふりをしている自動車よりもたくさん運んでいる.

ロングレールの継ぎ目

ロングレールというと,レールを溶接して継ぎ目を無くしたレールであり,高速鉄道や住宅地等々,騒音や振動を嫌う箇所で使われる.それでも完全に継ぎ目無しというのは珍しく,信号用の回路の関係等が理由で所々に継ぎ目がある.標準的なものはこんな感じ.
1014Railways-010珍しいと思われる継ぎ目の形式には,こういうのもある.フランスで使われているもの.
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どこかで見たかなと思ったが,これに似ている.瀬戸大橋で使われている伸縮の吸収装置.
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弾丸列車計画の駅選定とリニア計画

東海道新幹線計画の祖先こと弾丸列車計画.正式には「新幹線計画」と言ったらしいが,最近刊行された書籍を読んでいると,どの都市とどの都市を結ぶべきか,つまり駅選定の際に考慮した事項が載っている.
大きく,3つの事項が考慮されていることがわかる.

  1. 輸送的観点…発着旅客数や貨物量
  2. 社会事情的観点…下記参照
  3. 現在線急行列車の停車駅…まぁ,つまり当時の実績ですね

2つ目の社会事情的観点については以下の項目が列んでいる.

  1. 人口
  2. 経済事情…生産力,海運移出入
  3. 政治事情…選挙区,議員数,官庁の分布状況
  4. 文化事情…大学や専門学校の設置状況
  5. 観光…観光地の状況
  6. 軍事…師団や旅団の司令部等の配置
  7. 交通事情…接続路線や後背勢力圏など

軍事はともかく,他は幹線鉄道計画としては至極当然の項目が列んでおり,これらをもとに東京〜下関間で20駅が選定されている.当時の列車の想定速度は150km/hであった.戦後,この計画は200km/h運転の東海道新幹線プロジェクトに引き継がれ,原案が鈴鹿山脈越えであったものを米原経由に変更した上で建設されている.元の検討の前提条件は150km/h運転,実際には200km/h運転なので,概ね+30%である.
さて,リニア中央新幹線計画については,1973年に決められた250km/h運転を想定した中央新幹線計画のルートを踏襲している.引き継ぐにあたって速度が250→500km/hと+100%になっており,ほとんど別物の交通機関になっているのだが,基本的なルート選定については「1973年の基本計画に書いてあるから」で済ませてしまっている.ホントにそれでいいのか?
ちなみに,東海道新幹線開業直前のビジネス特急こだま号は110km/hなので,200km/h運転になることでほぼ倍.つまりリニア新幹線プロジェクトは東海道新幹線登場時と同程度の速度引き上げ比率なのだが,500km/hという超超高速運転の乗り物は日本国のどことどこをどこ経由で結ぶべきなのか,まともな議論はされていない.
250km/h運転想定の計画を,+30%程度の320km/h程度のプロジェクトとして引き継ぐのであれば,さほど問題はなかったんだけどね.倍半分だとさすがに誰でも気づくほど差があるよね.

PARK & RIDE (SKY TRAIN編)

バンクーバーのスカイトレインのお話し.
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川にスカイトレインの橋が架かっているが,その郊外側の河岸にある駅では・・・
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パークアンドライドが行われている.
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橋は渋滞しやすいので,ここに車を駐めて,あとはスカイトレインでね,ということである.都市交通政策と連動した駅であるが,2本の電車の駅には,ここまで割り切った,単目的型の駅はなかなか無い.
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パークアンドライド専用駅,日本にもあっていいと思うのだが.
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