パリ市の地下鉄も同じシステムなのだが,フランスの「離れ」であるカナダのケベック州モントリオールの変な地下鉄のお話し.
クルマ社会のカナダであるが,トロントと並んで,モントリオールも都市公共交通が機能している.今回のお話しは,そのうちの地下鉄.いわゆるゴムタイヤ式であり,加減速はなかなかのものである.乗り心地はバスに近い感じもするがゆらゆらとしており,好みの分かれる乗り心地である.
この地下鉄のゴムタイヤは主に加減速用のようであり走行路にはゴムタイヤの踏みしめる平面が存在する.それとは別に,荷重を支えたり進行方向を案内するのは従来式の左右二本のレールになっているようで,この2本のレールも存在する.さらに,電力供給用のレールもあり,結果として,その走行路はこんな感じになる.結構複雑な線路である.
投稿者「hatoko」のアーカイブ
WEST COAST EXPRESS
Go Trainのような都市圏通勤輸送サービスは北米では割とよく見かけることがあり,カナダの西海岸バンクーバーにもWest Coast Expressというサービスがある.
使われている車両の仕組みもサービス内容もほぼ同じで,2階建て制御付き客車+片側の機関車で運行され,朝夕それぞれ通勤客の便利な方向の一方通行である.それ以外の時間帯はバスなどの都市交通が代替交通になっている.
HOV (= HIGH OCCUPANCY VEHICLE)
日本には残念ながら存在しないのだが,HOV (= High Occupancy Vehicle)レーンというものが高速道路などに設置されていることがある.写真は米国カリフォルニア州.
自動車はほとんどが1人しか乗車していないので,これが道路を走ると著しく輸送効率が下がる.そこで,バスなどの乗合形式の自動車や自家用車でも複数名乗車のクルマを優先的に通す車線を設置して,1人乗りよりも渋滞に遭いにくくしてやろうとするものである.
この道路では,中央が郊外電車,もっとも左側の車線(内側の車線)がHOVレーン,その他は一般レーンである.
所々で一般レーンから出入りできるほかは,車線変更禁止.ジャンクションなどではもっとも内側の車線だと不利なので,専用のランプもある.
こっそり1人乗り車が走った場合は,罰金が取られる仕組みになっている.結構高額の罰金である.片側2車線ではなかなかやりにくいかもしれないが,日本でも3車線以上あるなら検討してもいいシステムかもしれない.
鉄道後進国ニッポン(長距離列車の「車内食」)
北米にせよ,欧州にせよ,長距離列車に供食サービスはつきものである.この点では日本の新幹線はTGVやICEほか数々の長距離列車に負けている.駅弁があるって・・・? やはり弁当と温かいちゃんとした食事は違う.コンビニ弁当があれば街の定食屋は絶滅かというとそうでは無い.
例えば,北米西海岸の長距離列車.シアトル→バンクーバーのAmtrak.
ちゃんと食堂車が付いている.
食堂車の内部.
出てくる食事自体は,豪華,というわけではないが,航空便の機内食と同程度かそれ以上のものは出てくる.
乗降の激しい新幹線では難しいという意見があるかもしれないが,この手のサービスはちょこちょこと停まるドイツのICEでもある.(しかも,1等なら座席まで持ってきてくれる)
AMBASSADOR BRIDGEと川底トンネル
EUROSTAR(今はなきWATERLOO INTERNATIONAL駅)
かつては英国と欧州大陸を結ぶ特急列車はWaterloo International駅から出発していた.
この駅から海峡トンネルの入り口までは,第三軌条式の在来線をゴトゴトと走るので,超絶遅く,車内にまわってきたアンケートに「遅すぎ〜」と書いた記憶がある.
Waterloo International駅で「出国手続」をして列車に乗って,ベルギーなりフランスなりに行くと,降車駅で再び「入国手続」があって,汽車のマーク入りの日付スタンプを押してくれた.
今は,「遅すぎ〜」の在来線ではなくて300km/h運転対応の高速新線が英国内でも開通し,St.Pancras駅発着になっている,出入国も英国で出発する段階で「出入国手続」を1度するだけである.
このタイプの電車も間もなく置き換えが始まり,いずれはドイツのICEタイプの電車になるようである.
バス・トランジットモール
リニア大阪開通で神戸が京都と似たような条件になる件
リニアが大阪まで開通するにあたって,京都が危機感を覚えている状況にあるが,もし原案のままだと東京(品川)から京都へはこう変わる.
- 現在:品川→(のぞみ)→京都,134分,乗換0
- リニア:品川→(リニア)→名古屋,40分
乗換10分
名古屋→(のぞみ?)→京都,35分,計85分,乗換1回- つまり,時間は-49分で乗換が+1回
実は,大阪までリニアができると似たような状況になるのが神戸である.新神戸基準では・・・
- 現在:品川→(のぞみ)→新神戸,161分,乗換0回
- リニア:品川→(リニア)→新大阪,67分
乗換10分
新大阪→(新幹線)→新神戸,13分,計90分,乗換1回- つまり,時間は-71分で乗換が+1回
三ノ宮基準では・・・
- 現在:品川→(のぞみ)→新神戸,161分
乗換10分
新神戸→(地下鉄)→三ノ宮,3分,計174分,乗換1回 - リニア:品川→(リニア)→新大阪,67分
乗換10分
新大阪→(新快速)→三ノ宮,26分,計103分,乗換1回- つまり,時間は-71分で乗換が±0回
京都は所要時間が短くなるけど,乗換が増えてイマイチなのに対して,神戸は元々乗換があるので,時間短縮の効果がそのまま享受できて,結果としてリニアが原案のまま開業すると京都と神戸の,東京方面から見た相対的な位置関係がほとんど同じようになる(新神戸の場合).今は30分の差がある.
大陸横断鉄道(4日目)
大陸横断鉄道(3日目)
大陸横断鉄道3日目.雪が少なくなってきて,平原を走る.今は平原,今も平原・・・
時折,長大貨物列車とすれ違うが,おもしろいことに複線区間を走る貨物の方が編成が短い.単線区間の方が線路容量(最大運転可能本数)が限られているからであろうか.1両,2両,3両・・・100両,101両・・・120両編成.1両あたり20mとして2km越えか.
そして,給油を兼ねた長時間停車.このエドモントン駅では結構多数の客が降車した.
航空機の荷物預かりと同じで,駅で荷物を預けて降車駅で受け取ることができる.他の列車とは異なり,この列車だけ1人あたりスーツケース6個まで預けられる.他の列車は2個まで.移民時代の名残であろうか.特別な列車である.
機関車への給油はタンクローリー直づけ.この駅から先はロッキー山脈に登ってゆくので,機関車がもう1両増結されて機関車2両になる.
そして出発.緩やかな上り坂が延々と続く.
夕刻ジャスパー着.補機が外され,あとはひたすら下り坂.