投稿者「hatoko」のアーカイブ

レールのクリップ留めinドイツ

レールのクリップ留めというと,昨今のパンドロールあたりを思い浮かべるが,中にはこんな変わったクリップ留めもある.

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木製のマクラギに,特殊な金具を打ち込んで,その金具の一部を曲げてクリップ代わりにしてレールを固定しているのかな?

使用箇所はこんなところ.

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行き止まり式の駅の線路.必ず低速運転するので,こういった簡易なタイプでも問題ない,ということだろうな.

(ドイツ シュツットガルト中央駅)

降りる人はボタンを押してね

ドイツ版新幹線といわれるICE.日本の新幹線なら駅に着けば車掌がスイッチ操作で一斉にドアを開けてくれるが,ICEは半自動である.

ドア横にはボタンが付いており,駅に着いたら自分でボタンを押して開ける.出発時は車掌の操作で一斉に閉じる.

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車両の外側にもボタンが付いており,降りる人がいなくても,ホーム上の人はボタンを押せばドアが開く.

下の写真のドア横に上の写真とほぼ同じボタンが付いている.

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市内を走るトラムの電車とほぼ同じシステムだね.

日本のようにどの駅でも大なり小なり乗降客がいるような路線だと,このような押しボタンシステムはあまり意味がないが,ICEは時として閑散路線に1日数本だけ直通するようなこともあり,小駅では車内保温などに有利かな.

 

屋上緑化?

京都駅の在来線ホームの屋根の上.屋上緑化の試験施工かしら?

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コケ? メンテナンスフリーの厳しい環境に強いコケがあるらしいが,この屋根の上は想定以上に厳しいのかも.「地肌」が見えてしまっている.

コケは陽光を受けてすくすく育つと言うよりは,湿気が命じゃないかと思うので,南側斜面は太陽光パネルにして,北側斜面をコケにした方がいいのでは?

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なお,ここ数日ミュンヘンネタを書いているその流れで書くと,ミュンヘンの中心街にはこういう屋上(軒上?)緑化があった.

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ここは,どこかで栽培した芝生シートを敷いている感じだね.

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リニアめ〜駅

ビル工事だらけの,め〜駅こと名古屋駅周辺.当然,リニア新幹線の開業を前提としたものになっている.そして,このビルの真下がリニア新幹線の「め〜駅」のようだ.

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外観は他のビルに比べて特に目立つというわけでは無い.

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だが,そのビルの名称は「名古屋駅新ビル」.つまり,新しい名古屋駅ビルということだ.ビルはリニアの真上にあるとともに,名鉄線の上でもあるのでその関連工事も行っているようだ.

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ビルそのものはほとんど完成しているように見えるが,1階部分には開口部があり,そこから工事車両が出入りする.どうやらここが地下のリニア駅本体工事の出入り口のようだ.リニアの線路(駅)もこの開口部のほぼ真下のようである.

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来年4月には駅ビルは部分営業開始.

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「森永キャラメル」は今や昔.すっかりイメージが変わってしまっている.大阪の皆さーん,リニア大阪開業8年前倒しで喜んでる場合じゃないですよ.8年前倒しでも,「10年も遅れる」わけですから.

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なお,リニアめ〜駅には難点もあり,周辺は存外海抜高度の低い低地である.現地人は必ず「えっ,めー駅の地下? あんなところで大丈夫?」という地区であり,水没被害が出やすい地区だ.

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品川も新大阪も,低地だね.ちゃんとサブターミナルのことを考えておかないと,「肝心なときに役に立たないバイパス」と言われかねませんよ.

(上の写真の海抜は「リニアめー駅」のほぼ真上のコンビニ)

皮一枚

本日は,ほとんど鉄分ゼロのお話.

ヨーロッパの市街を見ると,古い建物が並んでいる.物持ちが良いのかなぁ,と思っていたが…

ビル工事だ.古い建物の写真が幕に描かれている.工事中の景観維持かしら.

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裏にまわると,鉄骨で壁だけを支えている.

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つまり,古い建物の壁だけ残して,本体をそっくり建て替えようということのようだ.

日本でも壁の一部を残している例は無いこともないが,この建物の場合は完成後は知らなければどうやってリニューアルしたんだろうというような仕上がりになりそう.

(ドイツのミュンヘン)

あやしい輝きの地下鉄駅の上

昨日紹介した「あやしい輝きの地下鉄駅」の上はトラムのターミナルである.

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地下鉄駅の自己主張とはまた異なる主張がなされており,こちらは「妖しい」というよりは「かわいらしい」といったほうがよさそうだ.

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おや,電車がやってきたようだ.

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出発.

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あやしい輝きの地下鉄駅

ミュンヘンの話は続く.今回は地下鉄の駅.Münchner Freiheitというトラムの接続駅である.

見てのとおり,構内の色づかいが「妖しい」.

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日本の地下鉄も,これくらいぶっ飛んだ主張をしてもいいのではないかと思うが,なかなか,ここまで面白いのは見たことが無い.

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そう言えば,フランスにもこういう妖しい色使いの駅があったよね.

ミュンヘンのトランジットモール

たまには動画でも見てみよう.今回は有名なミュンヘンのトランジットモール区間.

トラムと歩行者の混合交通だが,わざわざ軌道の上を歩いている人は少ないということに気がつくだろうか.

トランジットモールの軌道部分≠歩道ということ.なかなかこれが日本では理解されていないように思う.

みんな最短距離で横切るだけだね.

14両編成(続・ハインリッヒの法則)

学研都市線こと片町線.6/26の午後9時頃に「車両トラブル」で停まってしまった.故障が直らず,線路上で客を降ろして後続電車に押してもらって長尾駅方向に移動.

これがその故障車である.先頭の4両の室内灯が消えており,これが当該編成の模様.その後ろの3両は室内灯が点いている.

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踏切ごとに警笛を鳴らし,かなりゆっくり通過して行く.

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室内灯の消えた4両の後ろに3両.この前7両が故障した電車.

その後ろに室内灯の点いた7両が続く.これが後押ししている電車.

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全部で14両編成.この路線では見たことの無い長さだね.

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午前2時半頃の光景.

このあと,10分おきくらいに長尾方面に電車が走っていった.午前3時頃までは観察してみたが,さすがに眠いのでそこまで.たぶん,押されていった故障した電車は,ふたたび押されて放出の電車の車庫に戻ったのではないかと思うが,さすがにそこまでは確認できず.

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さて,以前指摘したお話を思い出してみよう.最近,JRの電車の車内では球の切れた室内灯が多くなったという話をした.小さなトラブルが数多く発生するような状況下では,いつか大きなトラブルが起きる.

そして大きなトラブルが,また頻発するようだと,より大きなトラブルが起きる.学研都市線のトラブルは4日連続らしいが,大丈夫かしら,この電車.

#「非常ブレーキが誤作動」などという情報があるようだが,編成に引き通されているブレーキ管から空気が漏れて緩解しなくなったのかしら(故障列車がゆっくり通過する際にも,なにやら空気が抜ける音がしていたような気がする).とすると,ブレーキ系統のかなり基本的な整備不良なんだが…大丈夫かしら,この電車.

#その後,原因が公表されたが,雨水侵入による電気配線のショートらしい.それはそれで,大丈夫かしら,と思うわけだが.

DBマークの貸し自転車

日本でも駅に貸し自転車屋が増えてきており,「駅りんくん」などという名前になっている.

ドイツにももちろん貸し自転車はあるが,どこが事業主体になっているか,わかりやすい,

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「DB」印の自転車.ドイツ鉄道である.(アウグスブルグ)

鉄道の末端交通が自転車である,という位置づけであろう.日本ももうちょっと増えてもいいと思うが,各自転車が2往復くらいしてもらわないと割に合わないそうな.

そうすると,「土地利用の純化」が進んだ計画的な都市よりも,職住一体渾然とした日本の都市圏内の方が貸し自転車事業には向いているということか.

あるいは,観光地と住宅地の近い場所なども向いているかも.

朝,住宅から駅へ出勤・登校,その後駅から事業所等に駅から出勤,あるいは観光地へ観光客が移動,夕方はその逆の移動で自転車2往復かな.