投稿者「hatoko」のアーカイブ

フランスの快速列車200km/h運転だったゎ

以前,フランスのローカル列車は速いという話をしたが,訂正.もっと速かった.

今回乗車の列車は,アルザス地方のMulhouseからStrasbourgまでのTERという地域急行列車である.急行列車というと優等列車のように聞こえるが,その下の格が無いので普通列車である.本当の急行や特急はEuroCityとか,Intercitésとか,有名どころはTGVと名乗っているので,TERは日本の感覚では快速列車である.

このTER,ピンからキリまであり,キリは40km/h運転レベルのものから,今回のようなものまで千差万別.

じゃぁ,ピンのTERはというと,こんな感じ.

IMG_3750この機関車を見て「ははーん」と思ったあなたはSNCFに詳しいはず.快速列車のはずが,走り始めるとまずは160km/h運転.しばらくして本気を出すと,こんな感じ.

IMG_3555日本の快速電車って,何km/h運転だったっけ? もうちっと底上げしてもいいんじゃないの,と思う今日この頃.

 

 

北陸新幹線に荷物置き場…訪日観光客らに対応

ちょっと前に,こういう新聞記事があった.

 JR東日本とJR西日本は、北陸新幹線にスキーや大型のスーツケースなどを置くことができる荷物置き場を設置すると発表した。

情報源: 北陸新幹線に荷物置き場…訪日観光客らに対応 : 経済 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

こんなことで新聞で話題になるとは,実は情けないお話.

もちろん,車端部にはこういったバゲージスペースがあることが多いのだが…

IMG_3557

独仏あたりだと,こういうローカル列車でも…

IMG_3529こういう海外旅行で使うようなスーツケースが…

IMG_3754

そのまま,普通に頭上の荷棚に収まる.

IMG_3526というわけで,空港でもないのに,欧州の駅の客はスーツケースゴロゴロ転がしている人が多い.

いっぽう,日本の新幹線の荷棚は車体がデカい割に荷棚が小さく,小型のスーツケースしか荷棚には収まらない.車体の基本設計の問題やね.

 

 

フライブルクにもあった変な電車

バーゼルのExtra Wagenとか,チューリヒのSHUSHI TRAMとか,変わったトラムは時々見かけるが,ドイツのフライブルクでも見かけた.

IMG_3521

その名もParty Wagen.気がついてからカメラを構えたので,後ろ姿になってしまったが,低床式電車が多い中,旧式中の旧式なので一目瞭然.

IMG_3522ま,ビール電車とか,お座敷列車の乗りやね.

 

もしも「はりまや橋」交差点の真ん中に電停があったら

土佐電鉄の高知市内のはりまや橋交差点の線路配置は,複線軌道が十文字に交差し,左右方向に短絡線があるという配置になっている.ただし,北側と西側との間の短絡線が複線になっているほかは単線の短絡線である.

さて,この交差点のど真ん中,つまり線路が交差しているあたりに電停を設置したらどうなるだろうか.こうなる.地図で見ると…

と,まぁ,イマイチどうなのかわかりにくいが,地上ではこんなカオスな状態.まずは,電停というか交差点の中心地.

IMG_3350この複線を相互に結ぶ斜めの短絡線があるわけで…

IMG_3349斜めの短絡線やクロスしているところも含めてほぼ全てが電停として使用されており,線路の隙間の三角形のところなども含めて全てホームであり,停まる場所によってはホームがあったりなかったり.他線をふさぐ形での停車もお構いなし.カオスである.

IMG_3357

便利といえば便利だが,これでええのか?

なお,この交差点,トランジットモールではなく,一般の自動車も(通行方向は制限されているようだが)処理している.

 

ダブルスリップ×10以上

またまたバーゼル駅である.この写真にヨーロッパの駅の独特の構内配線が写っている.便利でもあり,遅れの原因でもあり.

IMG_3296

この線である.端っこから端っこまで斜めにゴリゴリと全線路を横切る渡り線.そして横切る際にはご丁寧に全箇所ダブルスリップスイッチ,つまりどちらから進入してもどちらにでも出て行けるという便利な分岐器が設置されている.この駅は左手前から右奥方向だけだが,駅によっては右手前から左奥方向にも設置されていることがある.

IMG_3315便利な分,高価であり,複雑である.そしてなによりも,これを使って端から端までゴリゴリと列車が駅に出入りしている最中は,他の路線の列車の発着が一切できなくなるので遅れの原因にもなる(高価でメンテが大変で遅れの原因になるので,日本ではまずやらない使い方らしい).

でも,これ見るとヨーロッパに来たなという実感があるよね.

 

 

フランスあるある(その4)

フランスあるあるシリーズの最新版である.旧版はこちら(その1)(その2)(その3

  • 入国管理の列が長いと,「はーい,日本人はこちら」と言って,なぜかEU住民の窓口へ誘導される.滞在期間もどこに行くのかも聞かずに判子を押してくれる.
  • 主要駅には兵士が自動小銃を持って警戒している.しかし,駅前広場には誰のものかわからないスーツケースが数個積み上げられて放置されている.
  • 田舎の小都市で,おばちゃん一団がなぜかローカル列車の乗り換えについて質問してくる.どうしてデカい荷物を持った東洋人が知っていると思ったんだろう?
  • フランス語で「私はフランス語をしゃべれません」と言うと,なぜか納得してくれる.
  • 中心街でバスや電車や交差点の標識にカメラを向けていると,「あの丘の上の要塞から写すといい写真が撮れる」と優しく教えてくれる.(まぁ,変な観光客だわな)
  • チューリヒ行きのTGVは定刻にパリを出発する.珍しく順調に快走.途中駅に5分早着する.
  • ローカル列車も例のごとく,30秒前には車掌は笛を吹く.客が少ないのでドアは早々に閉まる.そして定刻前に出発する.
  • 地域急行TERの車内が混んできても,最後まで東洋人の隣の席は空席.そして,よくしゃべるおばちゃんがそこに座る.
  • 車内検札の巡回がさっぱり来ないのに,なぜかピンポイントで検札される人がいる.

二階建て列車(ダブルデッカーとは言ってない)

大きな駅付近で線路を眺めていると,いろんな列車が出入りして面白い.特にここ,スイスのバーゼルはスイス国内の要衝であるほか,ドイツやフランスからも路線が乗り入れており,さらに車両基地まで隣接しているという立地である.お弁当を持って一日中観察したいくらいだ.

さて,しばらく見ていると車両基地からバーゼル駅へと向かう列車がゆっくりと足下を通過して行く.ゴトン,ゴトン.

IMG_3309

ん?

IMG_3311

なんか変だぞ.

IMG_3313

二編成併結の「二階建て」列車である.

IMG_3314

日本の感覚では編成の途中に機関車がはさまっているのは変だが,こちらの機関車は機関車のようで機関車ではない.遠隔操作できる電動ユニット車と表現した方が分かりやすいかもしれない.

そういうわけで,進行方向の先頭の運転台で2つの機関車を同時に制御すればこういうこともいとも簡単にできてしまう.

ま,TGVやICEも電車のようなフリをしながら,その実,機関車が客車をPush&Pullしているわけなので,TGVやICEが2編成併結できるのなら,上の写真のような光景も別に不思議でも何でもないわけだな.

分岐器の転換不良はツールで対処

路面電車の分岐器は架線に付けたトロリーコンダクタで電車を検知して切り替える.

IMG_3102

わかりにくいが,写真の「Λ」印の左側に小さなハシゴ状のものがあり,どうやらこれがトロコンの模様.

ところが,時折分岐器が転換不良になることがあるようで,そういうときには運転席常備?の高性能ツールを持って当該分岐器に赴く.穴に突っ込んで,ガチャンこ.

IMG_3095そして無事?通過.

IMG_3103

まぁ,要するに鉄の棒なんだけどさ.

バーゼルも宿泊者は公共交通機関がタダ

以前,スイスのジュネーブに泊まった際,宿泊中は市内の路面電車やバスが無料(ホテルで無料チケットをくれる)だった.

今回はバーゼルに3泊するんだが,チェックイン時に,なんと4日間,市内の電車とバスがタダになるチケットをくれるではないか.太っ腹!,思わずフロントで確かめた.

IMG_1390市内をタクシーでウロウロされるよりは,環境にやさしい交通政策,ということだろう.日本でも観光とかコンベンションで食っていこうと思っているのなら,これくらいのことはしてもいいのかもしれない.(…が,すぐに「財源が」という話になってポシャってしまいそう)

IMG_2721