北米にせよ,欧州にせよ,長距離列車に供食サービスはつきものである.この点では日本の新幹線はTGVやICEほか数々の長距離列車に負けている.駅弁があるって・・・? やはり弁当と温かいちゃんとした食事は違う.コンビニ弁当があれば街の定食屋は絶滅かというとそうでは無い.
例えば,北米西海岸の長距離列車.シアトル→バンクーバーのAmtrak.
ちゃんと食堂車が付いている.
食堂車の内部.
出てくる食事自体は,豪華,というわけではないが,航空便の機内食と同程度かそれ以上のものは出てくる.
乗降の激しい新幹線では難しいという意見があるかもしれないが,この手のサービスはちょこちょこと停まるドイツのICEでもある.(しかも,1等なら座席まで持ってきてくれる)
「鉄道で国づくり」カテゴリーアーカイブ
AMBASSADOR BRIDGEと川底トンネル
EUROSTAR(今はなきWATERLOO INTERNATIONAL駅)
かつては英国と欧州大陸を結ぶ特急列車はWaterloo International駅から出発していた.
この駅から海峡トンネルの入り口までは,第三軌条式の在来線をゴトゴトと走るので,超絶遅く,車内にまわってきたアンケートに「遅すぎ〜」と書いた記憶がある.
Waterloo International駅で「出国手続」をして列車に乗って,ベルギーなりフランスなりに行くと,降車駅で再び「入国手続」があって,汽車のマーク入りの日付スタンプを押してくれた.
今は,「遅すぎ〜」の在来線ではなくて300km/h運転対応の高速新線が英国内でも開通し,St.Pancras駅発着になっている,出入国も英国で出発する段階で「出入国手続」を1度するだけである.
このタイプの電車も間もなく置き換えが始まり,いずれはドイツのICEタイプの電車になるようである.
バス・トランジットモール
リニア大阪開通で神戸が京都と似たような条件になる件
リニアが大阪まで開通するにあたって,京都が危機感を覚えている状況にあるが,もし原案のままだと東京(品川)から京都へはこう変わる.
- 現在:品川→(のぞみ)→京都,134分,乗換0
- リニア:品川→(リニア)→名古屋,40分
乗換10分
名古屋→(のぞみ?)→京都,35分,計85分,乗換1回- つまり,時間は-49分で乗換が+1回
実は,大阪までリニアができると似たような状況になるのが神戸である.新神戸基準では・・・
- 現在:品川→(のぞみ)→新神戸,161分,乗換0回
- リニア:品川→(リニア)→新大阪,67分
乗換10分
新大阪→(新幹線)→新神戸,13分,計90分,乗換1回- つまり,時間は-71分で乗換が+1回
三ノ宮基準では・・・
- 現在:品川→(のぞみ)→新神戸,161分
乗換10分
新神戸→(地下鉄)→三ノ宮,3分,計174分,乗換1回 - リニア:品川→(リニア)→新大阪,67分
乗換10分
新大阪→(新快速)→三ノ宮,26分,計103分,乗換1回- つまり,時間は-71分で乗換が±0回
京都は所要時間が短くなるけど,乗換が増えてイマイチなのに対して,神戸は元々乗換があるので,時間短縮の効果がそのまま享受できて,結果としてリニアが原案のまま開業すると京都と神戸の,東京方面から見た相対的な位置関係がほとんど同じようになる(新神戸の場合).今は30分の差がある.
大陸横断鉄道(4日目)
大陸横断鉄道(3日目)
大陸横断鉄道3日目.雪が少なくなってきて,平原を走る.今は平原,今も平原・・・
時折,長大貨物列車とすれ違うが,おもしろいことに複線区間を走る貨物の方が編成が短い.単線区間の方が線路容量(最大運転可能本数)が限られているからであろうか.1両,2両,3両・・・100両,101両・・・120両編成.1両あたり20mとして2km越えか.
そして,給油を兼ねた長時間停車.このエドモントン駅では結構多数の客が降車した.
航空機の荷物預かりと同じで,駅で荷物を預けて降車駅で受け取ることができる.他の列車とは異なり,この列車だけ1人あたりスーツケース6個まで預けられる.他の列車は2個まで.移民時代の名残であろうか.特別な列車である.
機関車への給油はタンクローリー直づけ.この駅から先はロッキー山脈に登ってゆくので,機関車がもう1両増結されて機関車2両になる.
そして出発.緩やかな上り坂が延々と続く.
夕刻ジャスパー着.補機が外され,あとはひたすら下り坂.
大陸横断鉄道(2日目)
大陸横断鉄道(1日目)
大陸横断鉄道というと米国を思い出すと思うが,Amtrakは今やシカゴで乗換なので,実はカナダの列車の方が走行距離は長い.10年以上前のお話しなので,出かけるときはスケジュールのご確認を.(もっとも,なかなかチケットがとれないが)
トロントを朝出発.目指すは西海岸バンクーバー.3泊,約72時間の旅.主な停車駅はこんな感じだが,途中の小駅にも停まる.列車名は「カナディアン号」で,列車番号は「1」.
運行はほぼ隔日運行である.夏頃からチケットをリクエストして,とれたのは冬.出発前から,既に寒そう.
車内の設備はPEI方面に行った際に乗ったものと基本的には同じだが,3泊の食事込みのチケットなので,共用部にはこんなサービスもある.
定時に出発.
出発してしまうと,特に冬なので車窓は基本雪景色.今は山中,今は川,ではなくて,今は雪原,今も雪原,鉄橋もなくて・・・線路は続くよどこまでも,雪原も続くよどこまでも.
途中,約500kmごとに30分から1時間の長時間停車がある.何のことはない,機関車への給油である.