電車VVVF化に補助金あってもいい

自動車の販売では「エコカー」は売り文句になっている.
環境に良いという側面の他に,ランニングコストを抑えられるからである.

じゃぁ,「エコ電車」とか「エコ鉄道」とかの言い方はあるかというと,あんまり聞いたことがない.もともと「エコ」なので,売り文句にはならない.

さて,ここ数日,2035年までに鉄道車両(電車)をVVVF化(インバータ)を完了させるだとか,非電化区間でもハイブリッド車導入を原則とするなどの議論が話題になっている(個別交通である自動車のほうが問題なのに).

じゃぁ,どれくらい旧型電車と新型電車では効率が違うのかというと,この資料にあった.旧型(従来型)比で,最新型は75% OFF の模様.おぉ,すごい.「省エネ電車」として導入されたチョッパ制御車両が「従来型」なのは時代の流れか.

たしかに冷蔵庫やエアコンを買い替えると,インバータが優秀なせいもあってか,電気代が下がる.電車の電気代もしかり,ということか.

環境への影響というと,走行時の「ランニングコスト」の他にも,製造時の問題とかもあるので,どうなんだろうと思ったが,この資料の図6によると,気動車も電車も運行時のエネルギーが一番多いようだ(60年分という期間設定がちと長すぎのような気もするが).

確かに電車の最新インバータ化は効果がありそうだ.

ところで,自家用車を買う際には,エコカーを買うと補助金が付いてきたりするわけだが,例えばトヨタのプリウスの本体価格が300-400万円に対して,補助金は55万円もあるのか.本体価格比15%.

じゃぁ,電車を買い替えるときも,この程度の補助金は出すよね.1両あたり2億円として,3000万円の補助金.あってもいいと思います.