日本ではまず見かけない大学の設備が「構内を走る路面電車」である.
日本でも最近はたまに「構内を走るバス」は見かけるようになったが,路面電車はまだ見ない.
この大学の構内には…
写り込んでいる建物は,大学の施設である.
電停からまっすぐ進むと,校舎,という感じか?
時折,構想としては日本でも聞くんだが,まだ実現した大学はない.
写真はボルドー大学の構内.電停が5−6箇所ある.
空港には町中ではあんまり見かけない見かけない乗り物があったりなんかして結構面白い.
町中で運行するには,まだちょっと冒険が必要だけど,空港内ならなんとか運用できるということだろうと思う.
CDGにはVAL,上海にはトランスラピッド,チューリッヒには一見普通の新交通システムだがよく見るとケーブルカーというのがあったっけ?
それに比べると関空のはごく普通だが,これも側方案内方式の新交通システムなので,実は珍しかったりする.特徴は,壁伝いに走るので地上側に分岐器が不要で,車両側のステアリングで進行方向が決められる(左右どちらの壁伝いに走るか決めるだけで良い)…だったけな.
ところで,最近,自動運転の自動車が話題になっており,信頼性が大丈夫かどうかなどが話題になっているとは思うが,実験的な交通システムは空港内で試験を兼ねてやってみるというのも一案かも.
自動運転のバスでターミナル間やゲート間を移動,とか.
(でも,エラーで航空機にぶち当たったりして,まちなかで試験する方が安全かも.)
ここ何日間か,観光バスの事故が頻発…
…しているように見えるんだが,おそらく碓氷峠の15人の犠牲者を出した事故を受けてマスコミが事故を積極的に報道しているだけなんだろうと思う.
大事故があって,バス会社各社は体制を引き締めて運行している真っ最中だろうと思うので,普段はもっと多いんじゃないだろうか.
先般の事故の犠牲者を見ると,若い人が多い.つまりあまり移動に費用をかけられない客層だ.夜間移動すれば宿泊費も節約できる.
かつては夜行列車がたくさんあって,特急ではない便も結構あった.夜間列車を走らせるには費用がかかるという話はよく聞くが,夜行貨物列車が走っているような路線では,昼間走っている電車そのままでも良いので,できないことも無いんじゃないかとも思う.バスよりはかなり安全だ.
あるいは,夜遅めに新幹線を出発させて,途中のどこかで長時間停車させて夜明けとともに運行再開するという方式も,昔からよく言われているが,そろそろ実行に移してもいいんじゃないだろうか.
そりゃぁ,無理ですよセンセ.費用と手間が…保守が…という話が聞こえてくるのは承知だが,鉄道における夜間移動サービスの提供は,ちょっとは考えてもいいんじゃないだろうか.
鉄道会社はサービス内容を単純化して利益を効率よく得ること以外にも,様々なニーズに対して様々なサービスを提供することをもっと考えてもいいと思う.それも一つの社会的役割だ.
欧州では,都市間交通は自由化されて競争状態に置かれているが,都市内交通は運輸連合が組織されるなど保護状態&需給調整状態にある.ローカル線も地域経営が当たり前.
日本では逆に,都市内交通は2000年以降は自由競争状態が原則に置かれて,運輸連合を組織しようとすると「談合組織だ!」と言われてしまうというガラパゴス状態.ローカル線も「自由競争」の元に放置状態.
都市間交通についても,航空はともかく,新幹線については地域独占(路線独占)が許されて,公設民営の整備新幹線であっても形式的な入札すらせずに最初から運営事業者が決まっているという需給調整状態.これもガラパゴス状態.
これでええんか?
前回フランスのブザンソンを訪問した際には,開業直後ということもあってか,まともに電車が動いておらず,「金返せ」というレベルであったが,今回はまともに動いていた.
沿線の施設等は,もはやフランスの沿線開発の教科書通りといった感じで,日本のJRに相当するSNCF駅から中心街を通って郊外へ.沿線には大学,大学病院,ショッピングセンター,集合住宅,パークアンドライド等々,目新しい工夫は無いが卒の無い出来である.
中心街は意外なことにトランジットモールは存在せず(厳密にはごく短区間だけあるが),入ろうと思えばクルマが中心街に入れる構造になっている.ところが,実際にはクルマの交通量は非常に少なく,一部の街路を除いてほとんど気にならないレベルである.
その秘密は,これである.
中心街の街路は原則として一方通行であり,中心街に侵入する箇所には可動式の「ボラード」が設置されている.ここは右側が中心街の住民専用ボラードで,リモコン操作で邪魔な円柱を下げて通ることができる.左はバス専用レーンであり,同じくリモコン操作で通れる.
斯くして,中心街に用のあるクルマだけが進入できるようになっている,ということである.
なお,中には通行方向や進入禁止を無視して通過する不届き者のクルマも少数ながら存在している.