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車両基地

LRTの路線図に載っていない線路が分岐しているのを発見!

これは,もしかして…

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向こうから来た電車の表示は「SANS VOYAGEURS」,英語風に書くと「Without Passanger」,つまり回送.いよいよ怪しい.

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陸橋は2車線道路に無理矢理軌道を敷設したような妙な構造.

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その先に,あったあった.車両基地.

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トラムがいっぱい.

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一般人が入れるのはここまで.なかなか車両基地って入れないんだよねぇ.(…と言いながら,ふと気がつくと入れてもらった車両基地は結構あったりして.)

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架線がないとやっぱりスッキリ

歴史的景観地区でLRTの架線集電をやめて,バッテリー駆動や地表集電を採用している例はあるが,こんな場所でも架線がないとスッキリする.

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橋の上.

日本でも,橋の上まで電線が通っているところは少なく,架線を使わないと河川景観も向上する,という例.

LRTでよく見る意外な設備

それは「警報器」.

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日本の踏切のように「カンカンカン」とは鳴らないが,トラムが近づくと一つ目のランプが赤く点滅する.

フランスの他に,ドイツやスウェーデンでも見たことアリ.

何でもかんでも「LRT=トランジットモール」ではなくて,要はTPOということ.危ないと思えば警報器も付けるし,大丈夫だと思えば混合交通にもするということ.

 

LRT軌道掃除機の機能分析

ボルドーのLRT軌道にも「掃除機」がある.

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後ろ姿はこんな感じ.

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タイヤ間には樹脂製?の回転ブラシがあり…

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後部の複雑なメカ部分は,左から順に,案内輪(大),溝用のバキュームクリーナー,案内輪(小),ワイヤブラシ.

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…かな.

ちなみに,レールが無くても走れます.

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地表集電

ボルドーのLRTは中心市街では架線から集電するのではなくて,地表の電極から集電することは有名だが.架線によって都市景観を乱さないようにすることが目的だ.

ところが,さほど景観が優れているというわけではない区間にも地表集電の区間がある.

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架線柱を立てるには路側の歩道が広いワケではなく,かと言って沿道の建物からワイヤーを張って給電線を支えられるほど建物が立派というわけでもない.

…ということで地表集電になっているのだと思う.地表集電はややコスト高だという話もあるが,終電インフラの設置まで考えると,これが一番ローコストなのかもしれない.

大学の構内

日本ではまず見かけない大学の設備が「構内を走る路面電車」である.

日本でも最近はたまに「構内を走るバス」は見かけるようになったが,路面電車はまだ見ない.

この大学の構内には…

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写り込んでいる建物は,大学の施設である.

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電停からまっすぐ進むと,校舎,という感じか?

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時折,構想としては日本でも聞くんだが,まだ実現した大学はない.

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写真はボルドー大学の構内.電停が5−6箇所ある.

歩道と軌道を明確に区別する方法

日本でなかなか実現しないトランジットモール.歩行者が軌道に入ってくることを問題視しているわけだが,不用意に軌道に入り込まないようにするためには,こういう方法もある.

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つまり,軌道部分をマウントアップしてしまい,軌道を横断するのなら意思を持って10cmほど昇らなければならないようにしているわけだ.

…ま,これでも「足を引っかけて転倒する人ガー」とか言うんだろうな.日本人て,そんなにウスノロか?

 

路面電車の線路に車が入って欲しくないときは…

トランジットモールに限らず,路面電車の線路に車が入って欲しくないことがある.そんな時には…

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その区間の入り口の舗装を外しておけばOK.ここは赤白ゼブラの棒を置いてあるだけだが,ここにローラーを設置してあるところもある.そこに知らないで進入したら,自力では脱出できないというトラップになってるわけだな.

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トランジットモールの別の使い方

トランジットモールというと,路面電車やバスなどの公共交通と歩行者とが通行を許された街路である.

日本では,公共交通と歩行者とが接触事故を起こすのでは無いかという懸念から,さっぱり導入が進まないというものである.

…まぁ,日本人がそこまでウスノロだとは思わないが,警察の懸念は大きそうである.

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さて,実際に実施されているところにおける事故の話はちょっと横に置いといて,歩行者優先街路としての使い方以外の使い方の話である.

自家用車の進入が禁止されているので,トランジットモールは基本的にはたまに電車が走ってくる以外はスカスカのガラガラである.ということで,その空いた道路を使ってパトカーや救急車,あるいは消防車の「Express Way」として機能している姿がしばしば見られる.

あんまり「反対,反対」ばかり言ってないで,こういう積極的利用の側面も考慮してみてはどうだろうかねぇ.

現場到達時間て,緊急サービスの結構重要指標だよね.