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福井駅新幹線高架橋,間もなく使用開始か?

先行工事したものの,長らく雨ざらしになっていた福井駅の北陸新幹線用の高架橋.久しぶりに見たら…

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おぉ,開業寸前ではないか.

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ただし,えちぜん鉄道の福井駅として.

かつて東海道新幹線が開通する前,大阪の北東部の淀川沿いで,阪急電鉄と併走する区間で,工事の都合で1年未満の期間であったが阪急の電車が新幹線の線路を走るという出来事があった.

新幹線の施設を他の鉄道が使用するというのは,それ以来の出来事ではないだろうか.

#あと,東海道新幹線の日本坂トンネルとかも在来線で一時使用してたっけ?

日本の区画整理に曳家というのがありますがドイツでは…

「質より量」と言い切ってしまうドイツのカールスルーエのトラム.さすがに量が多すぎてトラムの渋滞が問題になり,地下化することになった.この光景ももうすぐ見納めになる.

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市内中心街は工事のまっただ中で,日本の土地区画整理なら曳家という方法で建物を移動させますが,ここドイツでは…

IMG_4194おおおおぉぉ…すごいことやってる.カナダで小さな家をトラックで運んでいるのは見たことがあるが,クレーンだ.ん?

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なんだ,これは??? 家に根っこが…

この工事現場の角を曲がったところには…ん?

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どうやら,殺風景になりがちな工事を楽しくやり過ごしてもらえる工夫,アートのようである.

日本の工事現場も昨今は「○○の工事をしています」という看板を掲げたり,遮壁の一部を透明にしたりしている努力をしているが,こういった工夫もありなのかもしれない.

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夜には明かりも灯ります.

日本のガソリンは高いと言うが…

日本のガソリンは高いと言うが…それは北米に比べてということである.これを見てもそう言えるだろうか.

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ユーロ標記なので,上から順に140円/€で換算すると…

  • 軽油   :159円/ℓ
  • バイオ燃料:187円/ℓ
  • レギュラー:190円/ℓ
  • ハイオク :201円/ℓ

原油の元値自体は欧州も日本も変わらないはず(むしろ日本の方が高値のものを買わされている可能性も…)なので,この差は税金であろう.この税金が環境対策や公共交通の拡充および維持にまわっている,ということなのであろう.

これを見ても日本のガソリンは高い?

#写真は,ドイツのKarlsruheの2015年9/10の価格.

もしも「はりまや橋」交差点の真ん中に電停があったら

土佐電鉄の高知市内のはりまや橋交差点の線路配置は,複線軌道が十文字に交差し,左右方向に短絡線があるという配置になっている.ただし,北側と西側との間の短絡線が複線になっているほかは単線の短絡線である.

さて,この交差点のど真ん中,つまり線路が交差しているあたりに電停を設置したらどうなるだろうか.こうなる.地図で見ると…

と,まぁ,イマイチどうなのかわかりにくいが,地上ではこんなカオスな状態.まずは,電停というか交差点の中心地.

IMG_3350この複線を相互に結ぶ斜めの短絡線があるわけで…

IMG_3349斜めの短絡線やクロスしているところも含めてほぼ全てが電停として使用されており,線路の隙間の三角形のところなども含めて全てホームであり,停まる場所によってはホームがあったりなかったり.他線をふさぐ形での停車もお構いなし.カオスである.

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便利といえば便利だが,これでええのか?

なお,この交差点,トランジットモールではなく,一般の自動車も(通行方向は制限されているようだが)処理している.

 

フランスあるある(その4)

フランスあるあるシリーズの最新版である.旧版はこちら(その1)(その2)(その3

  • 入国管理の列が長いと,「はーい,日本人はこちら」と言って,なぜかEU住民の窓口へ誘導される.滞在期間もどこに行くのかも聞かずに判子を押してくれる.
  • 主要駅には兵士が自動小銃を持って警戒している.しかし,駅前広場には誰のものかわからないスーツケースが数個積み上げられて放置されている.
  • 田舎の小都市で,おばちゃん一団がなぜかローカル列車の乗り換えについて質問してくる.どうしてデカい荷物を持った東洋人が知っていると思ったんだろう?
  • フランス語で「私はフランス語をしゃべれません」と言うと,なぜか納得してくれる.
  • 中心街でバスや電車や交差点の標識にカメラを向けていると,「あの丘の上の要塞から写すといい写真が撮れる」と優しく教えてくれる.(まぁ,変な観光客だわな)
  • チューリヒ行きのTGVは定刻にパリを出発する.珍しく順調に快走.途中駅に5分早着する.
  • ローカル列車も例のごとく,30秒前には車掌は笛を吹く.客が少ないのでドアは早々に閉まる.そして定刻前に出発する.
  • 地域急行TERの車内が混んできても,最後まで東洋人の隣の席は空席.そして,よくしゃべるおばちゃんがそこに座る.
  • 車内検札の巡回がさっぱり来ないのに,なぜかピンポイントで検札される人がいる.

バーゼルも宿泊者は公共交通機関がタダ

以前,スイスのジュネーブに泊まった際,宿泊中は市内の路面電車やバスが無料(ホテルで無料チケットをくれる)だった.

今回はバーゼルに3泊するんだが,チェックイン時に,なんと4日間,市内の電車とバスがタダになるチケットをくれるではないか.太っ腹!,思わずフロントで確かめた.

IMG_1390市内をタクシーでウロウロされるよりは,環境にやさしい交通政策,ということだろう.日本でも観光とかコンベンションで食っていこうと思っているのなら,これくらいのことはしてもいいのかもしれない.(…が,すぐに「財源が」という話になってポシャってしまいそう)

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ブザンソンの関所

前回フランスのブザンソンを訪問した際には,開業直後ということもあってか,まともに電車が動いておらず,「金返せ」というレベルであったが,今回はまともに動いていた.

沿線の施設等は,もはやフランスの沿線開発の教科書通りといった感じで,日本のJRに相当するSNCF駅から中心街を通って郊外へ.沿線には大学,大学病院,ショッピングセンター,集合住宅,パークアンドライド等々,目新しい工夫は無いが卒の無い出来である.

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中心街は意外なことにトランジットモールは存在せず(厳密にはごく短区間だけあるが),入ろうと思えばクルマが中心街に入れる構造になっている.ところが,実際にはクルマの交通量は非常に少なく,一部の街路を除いてほとんど気にならないレベルである.

その秘密は,これである.

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中心街の街路は原則として一方通行であり,中心街に侵入する箇所には可動式の「ボラード」が設置されている.ここは右側が中心街の住民専用ボラードで,リモコン操作で邪魔な円柱を下げて通ることができる.左はバス専用レーンであり,同じくリモコン操作で通れる.

斯くして,中心街に用のあるクルマだけが進入できるようになっている,ということである.

なお,中には通行方向や進入禁止を無視して通過する不届き者のクルマも少数ながら存在している.

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RERのバリアフリー度

仕事柄,欧州等に出かけて写真を撮ってきては「ヨーロッパのバリアフリーは進んでいる」などと説明する機会が多いが,中にはイマイチなバリアフリー度のものもある.

写真はフランスのシャルルドゴール空港に乗り入れているRERという近郊鉄道の出入り口であるが,大きな荷物を持っている人が多いにもかかわらず,バリアフリー度は×である.

DSCN8437何でもかんでも欧米の方が進んでいるわけではない,という例.

追記:

上の写真はB線(空港から市内まで乗るときに使う路線)だが,下の写真のD線も別の意味で「落とし穴」だったゎ.

 

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基幹バスの「ホーム」

BRTの1つの形態に「基幹バス」というものがある.線路こそ無いがほぼ路面電車と同じようなシステムで,中央部をバスが走行し,停留所は路側ではなくて車道上から乗り降りする.

これは台北の「ホーム」.これだとほぼ鉄輪式の交通機関と乗客側の使い勝手は変わらない.

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表面的に長ーいバスである連節バスを導入するだけじゃなくて,ちゃんとBRTを意識してインフラ整えようよ.

 

今年も行くぞ欧州調査

今年も行くぞ,欧州調査…と言うと,「あぁ〜いいですねぇ」などと言われることが多いが,もしも実際に同行したならば,初日の昼過ぎには別行動の提案をされること請け合いである.

  1. 基本的には観光地に行かない
  2. 訪問都市は都市交通的に見るべきものがあるかどうかで決めるので,楽しい都市かどうかわからない
  3. 基本的には中心街を通る路面電車の線路に沿ってうろうろするだけ

調査中に横でじっと待たれても困るので,基本的には単独行動である.

今年の訪問都市はこんな感じ(天候により急遽変更の可能性あり).

  1. Besançon(仏)
    • 以前訪問したとき,あまりにも開業早々で電車がまともに動いておらず,途中で降ろされてSNCF駅まで徒歩で帰ってきた経験アリ.今回はいかに?
  2. Basel(スイス)
    • そういえば何度も乗換で通ったことがあるのに,駅前広場以外見たことがないので.トランジットモールもあるかな?
  3. Bern(スイス)
    • ここ,スイスの首都です.
  4. Zurich(スイス)
    • ここ,スイスの首都ではありません.何度か訪れたことがあるが,測り忘れた項目があるので再訪.
  5. Freiburg(独)
    • ここも何度も訪れた音があるが,測り忘れた項目があるので再訪.
  6. Strasbourg(仏)
    • 5度目か?いや6度目か?今回はいつもと異なる視点で訪問.
  7. Mulhouse(仏)
    • 2度目.測り忘れた項目があるので再訪.そういえば,鉄道博物館もあるよね.
  8. Karlsruhe(独)
    • 地下化工事は進んでいるかな?以前訪れたときに新線開業間近だったが,その後どうなった?
  9. Köln(独)
    • トラムというか,地下鉄というか…
  10. Essen(独)
    • ガイドウェイバスって無くなったんだったっけ?
  11. Reims(仏)
    • Besançonと同じ事情.以前訪問したとき,開業早々で電車がまともに動いておらず,途中で降ろされて調査を早々に切り上げたことあり.

さてさて,どうなるかな.

#旅の途中,自動小銃持った男が取り押さえられた国際特急タリスに乗るんだが大丈夫かな?