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律儀に引き上げる近鉄

近鉄こと近畿日本鉄道は,その成立過程も関係し,支線が多い.多くの乗換駅では支線用のホームまで客の方が移動しなければならないのだが,中には小駅であっても支線の電車が到着ホームから律儀に引き上げ線まで移動し,その後,出発ホームまで移動してから出発することもある.本線の列車との乗換えの便を図っているのである.

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なるべく客に歩かせない,という基本的なポリシーなんだろうと思う.一方,最大手の…やめとこ.

木古内駅付近探訪(木古内駅編)

渡島大野の次は,木古内駅だ.

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6年前の段階では,まだ着工されていないが,もう完成している.工期はやはり数年程度のようだ.当時はまだ江差線が営業中だった.

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駅舎正面.

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そして,駅前通り.さ,さみしい…

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駅の南側の踏切から駅方向を見る.

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そして,その踏切の向こうにあった,あった,新幹線の杭.

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つづく.

新函館北斗駅付近探訪(車両基地編)

新函館北斗駅付近探訪した時の話の続き.

車両基地の工事中のようである.

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まだ,盛り土工事が始まったばかり.(そして,今はもう完成している)

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実にわかりやすい案内板.緑色のE2系電車というのも見てみたかったような気がする.

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「現在地」は”現在”はもう車両基地の中の一部なので,入れない.

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もうすぐ開業ですな.渡島大野探検はここまで.

 

小浜線経営分離か未定

その後,こういう記事があった.

JR西日本の野中雅志金沢支社長は27日の記者会見で、北陸新幹線が敦賀以西ルートで福井県小浜市を通る場合、JR小浜線がJRから経営分離される並行在来線に当たるかに…

情報源: 小浜線、経営分離か未定 北陸新幹線延伸でJR西支社長

あのーーーーーーーぉ,特急が走っているかどうかじゃなくて,新幹線の開業によって当該在来線から新幹線に客が移ってしまい,経営状態が悪くなる路線のことを並行在来線とするのが適当なんですけど.長距離客が小浜線にそんなにたくさんいらっしゃるんでしょうか? いらっしゃるのなら並行在来線問題として取り上げるべきだし,そうでないならローカル線問題.

野中支社長は会見で「並行在来線の定義は、知る限りでは特急の有無に言及していない」と述べた。

国土交通省の説明には「整備新幹線に加えて並行在来線を経営することは営業主体であるJRにとって過重な負担となる場合があるため…」とあり,新幹線の開業にともなって,当該在来線の経営がお荷物になるような路線であることを並行在来線の定義として採用している.

つまり,繰り返しになるが,新幹線に移転するような客がない路線は,そもそも新幹線が有ろうが無かろうが,営業状態に与える影響は新幹線の開業前後で変わらないので,国交省の想定する並行在来線の説明にあてはまらない.

…ちゅうか,並行在来線の定義は旧運輸省の頃から示されていたはずだけど.

もう言葉遊びは止めようよ.新幹線が有ろうが無かろうがお荷物だと思っているような路線の存廃問題は,並行在来線問題じゃ無くて単なるローカル線の存廃問題ですよ.新幹線に便乗せずに正面から向き合いましょう.

 

長崎の路面電車の脱線

長崎の路面電車が脱線して,その後,原因がよくわからずに完全復旧していないようである.場所はこの交差点か?

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新聞記事の写真に写っている背景から判断して,下の写真のような位置から電車が進んで,前の台車は右折,後ろの台車は直進してしまったようである.

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もう少し引いて写してみるとこんな感じ.奧から写真左方向への右折中の脱線のようである.新聞記事にはカーブで脱線と書いてあるものもあるが,分岐器が原因ぽい.

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通常の鉄道の曲線の場合とは異なり,路面電車の交差点通過は…

  • カーブそのものの半径が小さくて急
  • 車輪踏面形状を利用した転向力が期待できないので,レールと車輪がこすれがち→乗り上がり脱線の原因
  • カーブには緩和曲線がほとんど無くて,直線からいきなり曲線に入る→分岐方向への進入開始時に大きな衝撃
  • 分岐器の分岐側が曲線の一部になっているので,クロッシング部分でもアタック角がある→通常の分岐器は曲がり始めるといったん直線になる
  • フランジが通常の鉄道より浅いので,レールから外れやすい
  • 溝つきレールの溝にゴミがはまっていることがある
  • 自動車により軌道が痛められている

…これらのうち,どれかに原因がありそう.(…本物のその方面の専門家が詳しく調べるはず.)

 

新函館北斗駅付近探訪(線路予定地編)

新函館北斗駅付近探訪した時の話の続き.

駅から概ね線路に沿って南下すると,あった,あった.線路予定地を表す杭.

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木古内方面はこっちの方向.

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逆方向.左はしにくいが写っており,右端奧に駅が写っている.

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再び,木古内方向.何か工事しているぞ.

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「北の大地に新幹線」?

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つづく.

 

TPPと鉄道

TPP参加で貿易が盛んになると,農業等は大変になると言うが運輸部門はどうだろうか.

一応,輸送されるものが多くなるので,貨物輸送は盛んになりそうである.

一方で旅客部門は?

投資がしやすくなるので,資産の割には株価が安いといわれている日本の鉄道会社は,片っ端から株式が買われまくって,資産を切り売りされて…という可能性が無いではない.西武鉄道が(あまり事業に理解のない株主で)大変なんだったっけ?

それから,無いとは思うが,整備新幹線は公設民営なので「どうして特定の会社に国は便宜を図っているんだ.オレにも高速鉄道事業させろ」と言ってきて,新幹線事業に外国の会社が参入してきて,LCCの新幹線版みたいなのを走らせようとするかもしれない.

もちろん,整備新幹線以前の既設新幹線も安泰では無いかもしれない.「独占事業だ! おかしい!」などと言われてしまう可能性無きにしもあらず.通信事業を見てみるといい.電話事業は元々NTTの独占だったが,「末端部分の電話線使わせろ」によって,あっという間に各社参入した.将来的には技術基準さえ合っていれば第三者への事業参入を認めざるを得なくなる可能性もある.

電力会社も発送電分離されてしまうが,鉄道会社も将来的にはインフラ部分と運行部分を半強制的に分離させられて,運営部分は多数の事業者が乱立する状況という未来が無いではない.欧州では一部ではそういう様相を見せ始めている.

 

北海道新幹線3年で150億円の赤字…は回避できるかも

こういう話がある.

 2016年3月に開業する北海道新幹線について北海道旅客鉄道(JR北海道)が試算した当初3カ年の収支見通しが16日、分かった。3年間で合計約150億円の赤字を見込む。老朽化が進んだ長大な海底トンネルを

情報源: 北海道新幹線、当初3年で150億円の赤字 JR北海道が試算:日本経済新聞

この原因は,青函トンネルがJR北海道の持ち物だからである.

通常,整備新幹線のインフラ部分は国の持ち物で,「受益の範囲内」でリース料を払う.なので,少なくとも赤字にはならない.

また,お荷物になる在来線については,「並行在来線」として経営から切り離すことが出来る.

ところが,青函トンネルはその歴史的な経緯から,新幹線開業にあわせた経営分離の対象区間でもなければ,新幹線を走らせるインフラが国有資産というわけでも無い(JR北海道自体が株主が国だというツッコミはおいといて).

本来なら,新幹線を走行させるにあたって,国が青函トンネルの資産一式をJR北海道から買い取り,「受益の範囲内」でリース料を払う方式をあらためて導入すれば良かったのだろうが,そういう議論は無かったようである.

今からでもいいので,そういう方式を検討してもいいのではないかと思う.

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レールのケーブル

電車は電気で走る.交流電化は電圧が高い分,電流は小さいという.逆に直流電化区間は電圧が低い分,電流が大きめである.

では,下の2枚は交流電化区間の継ぎ目? それとも直流電化区間の継ぎ目?

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答えは,上が交流電化区間,下が直流電化区間である.レールの継ぎ目部分のレール間を結ぶワイヤもそれが反映されていたりする.