あやしい雰囲気の地下駅 in Granada

かつて,ドイツのあやしい輝きの地下鉄駅を紹介したが,今度はスペインのグラナダである.

どう?

改札外もこんな感じ.

どうやら,工事中に出てきた遺跡を保存したようである.

地面下2-3mくらいの昔の地面を保存しており,さらにその下に地下鉄駅ができている.

むき出しの壁面は透明な樹脂のようなもので固められており,何となく歴史を感じるように仕上げた,ということのようだ.(壁面の地層は特に変わった様子無し)

グラナダのトラムの「SERVICIOS MINIMOS」

グラナダのトラムに乗ると,何やら手作り感のするお知らせが運転席の窓に貼られている.

よく見ると…

意味は「最小限のサービス」らしい.確かに案内上は数分に1本あるはずのトラムが20分に1本くらいしかやってこない.なんだこりゃ? 車両の不備?

そういえば,こういう張り紙があったが,関係あるのか?

チラシの冒頭は「再入院を理由とした解雇を許すな!」あたりだろうか? スペイン語よくワカリマセン.

チラシに書かれた駅で何かあるらしい.その駅で…

建物の中に多数の従業員が集まっている.

どうやら整備不良等ではなくて,部分ストライキとかサボタージュのような労働争議の模様.明日はちゃんと動くのか?

システムダウン時のALSAの予約

スペインは残念ながら幹線鉄道が貧弱な区間があり,一部都市間はバス依存である.その都市間バスALSAでマラガから日帰りでベレスマラガの2年ほどで廃線になったトラム(の廃線跡)を訪れて戻り,さらにマラガから再びALSAでグラナダに行くという行程である.

さて,余裕を持って10時前にマラガのバスターミナルに行くと,券売機には「Out of service」という紙が貼られ,窓口は長蛇の列である.列の前の人によると,予約システムがダウンらしい.しばし並んで待つ.

職員と思しきおばちゃんがやってきて,列の人と会話をしている.しばらくして「ベレスマラガ ノー チケット」と大きな声で言ったかと思うと,列の半分くらいの人々が何やらあきらめた様子でどこかに行ってしまった.

まずい,予定総崩れである.それどころか,本日のグラナダへの移動も危なくなってきた.予定を変更して本日の最大ミッションを「グラナダにゆく」に変更し,とにかく窓口へたどり着く.どうやら,すぐのチケットは無理だが11時過ぎのバスなら席を確保できるらしい.

これを持って11時頃に再度来い.チケットはバスで販売する.とのこと.

アナログな予約である.一応,何とか乗れた.

なお,インターネットで予約した人が乗れたのかどうかは,不明である.

高速鉄道AVEのバリアフリーのナゾ

スペインの高速鉄道AVEは標準軌新線を300km/hで走行する.スペイン国内の都市間鉄道は,基本的には広軌なので在来線とは直通できないからだ.

もちろんいろいろ例外はあって,広軌の路線を改良して200km/h以上で走れるようにして「AVE」を名乗っている列車があったり,標準軌と広軌を直通できる列車もあったりして(…つまり,日本で失敗したフリーゲージですね),単純ではない.

さて,そのAVEだが,基本的には在来線ネットワークとは別の系統の交通システムを形成するので,ヨーロッパ式の低床ホームじゃなくて高床式のホームにして,列車の床面とホームとの間の段差を縮小して設計しても良さそうなものだが…

相変わらずの車両構造で…

相変わらずのたいそうな装置を使って車椅子の乗り降りをさせている.

LRVは完全フラットなのにねぇ…

#いずれ他国に乗り入れようとしているんだとは思うが.

カディスのトラム(2)

スペインのカディスのトラムの西側,つまりカディス側である.

元々,スペイン国鉄の広軌の線路上を走行するトラム-トレインとして計画されており,あちこちの資料によると将来的にはカディスの市街地を路面走行する予定だが,当面は鉄道線上を走行してカディス駅に乗り入れることになっている模様.

セビリアでのトラムに関するヒアリングで聞いた話でも,手続き上の問題が解決すればもうすぐ開通するらしいとの情報は得ていた.

で,行ってみた.

サンフェルナンド市内から国鉄線に軌道が高架で近づき…

段々と下がってきて…

線路がつながって…ない.ん?

終点カディス駅.

構内を見渡しても,日本のものよりもホームは低いものの,低床式電車に対応するような高さではなく…

どこにもLRV用のホームは無さそう.もちろん,サンフェルナンドとカディスの間の小駅も通常の電車用のホームだけ.

駅構内を見渡しても…

それらしき施設はなく,工事もしていない模様.

もちろん,市街地の路面にも軌道は無さそう.

ということで,実施には「手続き上の問題」ではなく,カディス側では全く具体的には事業が進行して無さそう.

うううん…ええのか? これで.

renfeの在来線は震度4〜5?

スペイン国鉄ことrenfeの在来線を走行する「MD」という列車で移動.中距離急行電車で,最高速度160km/hくらいで走る.

その「最高速度」に近づき,140km/hくらいを超えてくると車内に激震が走る.いや激震ではなくて中震から強震といったところか.

文字通り揺れるのである.ガタガタガタガタ…

日本なら列車を止めて緊急の線路メンテナンスをするレベルか? あかんやろ,これ. 昔の野上電気鉄道並み?(と言ってわかる人はごく少数かも)

軌道自体は新しそうなので,メンテナンスの問題か?

カディスのトラム(1)

スペイン南部のカディス(Cadiz)のトラムの状況を見に行った.今回はそのトラムの東部区間である隣接都市(San Fernando)の現況である.

軌道はできあがっており,電気設備に通電もされているが,レールは錆びている.

どうやら,午後7時以降に「小さな列車(お試し運転?)」されているようだ.運賃2ユーロなり.

本格開業は近い…のか?

トラムの管制センター

セビリアのトラムの管制センターを見学させてもらった.ここはトラムだけで無くバスも管理しているらしい.

ガラス張りの部屋には大小いくつものモニターが設置され,各電停の様子をモニタするのはもちろんのこと,電停からのインターホン通話への対応,急速充電器の管理もしているとのこと.

電車やバスの位置も把握しており,団子運転になった場合には無線で停車時間の調整を指示したりするらしい.

さて,このガラス張りの管制センターだが,どこに対してガラス張りかというと隣室の見学室からガラス張りになっているのだ.常設の見学部屋(たぶん,申込みは必要だろうが)には地元の小学生も課外学習でやってくるらしい.

急速充電&GO

セビリアのごく短い区間だけ走っているトラム.

架線レスである.

停留所は…

屋根の骨組みたいなのが付いている.

 

ごく短い剛体架線…というよりは,ほぼH形鋼.

電停に停まっている20秒ほどの間に充電している模様.

なお,充電池で走っている区間は走行がマイルドで急加速しないし,最高速度も抑えられている模様.