トラムの線路ができあがったものの,まだ使用開始できていないスペイン南部のハエン.鉄道ネットワーク的には,マドリードとセビリアを結ぶ幹線から枝分かれするような位置にある.そして,マドリードとセビリアを結ぶ幹線には,現在はAVE,つまり高速新線が整備されている.
さて,このハエンからマドリードに向かうには,「並行在来線」を走る急行列車に乗るか,コルドバまで行ってAVEに乗るかなんだが,乗換を含めての所要時間はどちらもほぼ同じ.4時間弱かかる.
ハエン駅発マドリード行き.マドリードのターミナル駅はアトーチャ駅のことが多いが,この列車は広軌の在来幹線を走るので,近郊列車駅のアトーチャ・セルカニアス駅に達し,そのまま近郊線の地下線を通ってチャマルティン駅まで行く.
オリーブ畑になっている丘陵地帯を,ほぼ等高線に沿って単線の線路が敷かれており,線形ははっきり言って悪い.
架線柱が建っているので,線路だな.どうやら線形改良工事をしている模様.
…そして現在線と合流.
スペインでは高速新線の工事が日本の新幹線の約3倍のペースで進んでいるが,それだけにとどまらず,「並行在来線のさらに枝線」でも線路改良をしている.
…で,日本の在来線はと言うと,朽ちて廃れるのを待っているのかな?