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部分複線化(関西本線編)

都市間連絡路線でも高度経済成長期に設備投資してもらえなかった路線では未だに単線区間があったりなんかする.関西本線もそのような路線の一つで,奈良−大阪間は大阪都市圏の通勤路線として複線電化されていたが,名古屋口は長らくほったらかし.比較的近年に電化および複線化の工事がされている.

複線化といっても,必要最低限の部分複線化で,途中には珍しい信号場があったりなんかする.この駅部分は複線.

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ここで複線終わり.

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ここは複線にしたくても隣に近鉄が走っていて厳しそう.

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ここからしばらくは複線だが,よく見ると右側通行.つまり,複線区間ではなくて信号場の構内と言うこと.

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ここで終わり.

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途中のインフラは複線化を前提に設計してあることも多い.線路をまたぐ道路跨線橋を観察すると複線化の構想があるかどうかわかりやすいことが多い.明確な予定がなくても,出戻り工事を防ぐために2線分をまたぐ設計になっていることが多い.

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ここが終点&起点

今や単なる神戸市内の駅である.なぜか,ここには折り返し用の渡り線が上下線間にあったりする

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ホーム上にはこんなプレートがひっそりと取り付けられている.

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ここから東が東海道本線,西が山陽本線.両線の起終点は大阪駅だと思っている人が多いが,ここが起終点である.

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今は一部の通勤電車を除き,単なる中間駅だが,日本の大幹線の終点はここ.

あと50日

大阪の人がうかうかしているうちに,北陸新幹線が東京から長野を経て金沢まで来ようとしている.車庫には新しい電車が.

IMG_0742金沢から東でサンダーバードやしらさぎ,はくたかを見かけるのもあと少し.

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IMG_0787あと50日らしい.沿線にカメラ小僧が多い.

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四条畷駅の「地層」

JR四条畷駅のホーム.よく見ると「地層」がある.基底には煉瓦づくりの低いホームがあり,その上にコンクリートでかさ上げされたホームが載っかっている.

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下層の古いホームは,機関車が客車を引っ張っていた時代の名残.高架の構想も聞く昨今,この歴史的遺物はいつまで見られるだろうか.

JR学研都市線こと片町線は,もともと関西鉄道の路線で蒸気機関車の引っ張る列車も走っていた.行き先は「名古屋!」.大和路線こと関西本線が買収されたことでメインラインのポジションは2年弱で失ったが,一応,由緒ある路線である.

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が・・・今の扱いはあまり芳しくないのが悲しいところ.

阪神淡路大震災から20年

布団に入れば一瞬で寝る特技があったはずなのだが,振替休日だった1995年1月16日の夜は一睡もできず,当時住んでいた京都市山科区の賃貸マンションから,妙に明るい満月を1時間おきくらいに眺めていた.

もうすぐ夜が明けそうだなと思いながら,うつらうつら眠気が差したその時,カタカタカタ・・・あ,地震だ.

カックン,カックン,カックン・・・これ,マズいやつや.和歌山県北部育ちなので,直下の地震の様子はよくわかる.震度大きめでも小刻みに揺れて,割と短時間で終わる.希に遠くで大きな地震があったときには揺れは小さいながらもユッサユッサとゆっくり揺れて長い.で,この揺れはユッサユッサで,しかも揺れが大きい.これ,マズいやつや.遠くで大きな地震が起きてる.

揺れが収まると同時にテレビをつける.テレビ台の上のうっすら積もった埃のせいで,10cmほどテレビがずれ動いているのがわかった.後は皆様の知るとおり.

3日後に阪急電車が西宮北口まで動いたというので,そこから徒歩で神戸に向かった.

E3 E1 D5
D4 D3 D2
D1 C6 C5
C3 C2 C1
B6 B5 B1
A4 A3 A2
A1 B2 B3

#上から三段目右端のシュプール号は,直前にキャンセルした乗車予定列車だったことが,後に判明(京都で降車予定だったが).ひぇーっ.

4+3=7

片町線(学研都市線)では,次の3月から列車本数削減をすることで輸送力調整をすることになったが,ちょっと前までは列車の長さを調整することで輸送力調整が行われていた.乗客にとっては列車の長さは利便性と直接の関係がないので,こちらの方が輸送力の調整方法としては優れている.

10年くらい前の京田辺駅の風景.

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7両を4両に減車すると,4÷7=0.57,つまり43%減.四條畷以東で本数削減じゃなくて,普通列車か快速列車だけ4両に減らせればちょうど良いかもね.面倒なことはやりたがらないね.国鉄も面倒なことはやりたがらなかったけど.

(まぁ,ガチャンこすると車両が傷みやすいんで,あんまりやりたくないらしいという話は聞くけど,近鉄とか南海はやってるよね.阪神電車もしてたっけ.)

野田と海老江と玉川と・・・

ここに限った話ではないが,実質的な乗換拠点なのに,鉄道の駅が異なっていて接続していることが分からないというケースが少なくない.

DSCN7115大阪市内の福島区の駅.地下鉄千日前線の駅が「野田阪神」で,阪神電車の駅が「野田」,そしてJR東西線の駅が「海老江」.すべて「野田阪神前」交差点に面しているか,その地下である.「野田阪神」駅は単に「野田」と通称されることもあり,「野田」駅は「阪神野田」と呼ばれることもある.併設のバスターミナルは「野田阪神」である.

そしてヤヤコシイことに,この地図の下側(南側)にあるのがJR大阪環状線の「野田」駅であり,その駅との乗換駅は地下鉄千日前線の「玉川」である.

それぞれ事由があって,それぞれの駅名を名乗っているとは思うが,もうちょっと何とかならんかな.

#なお,阪堺電車では「南霞町」から「新今宮駅前」に改名した模様.

京阪神JRの色使いが破綻している件について

京阪神のJR線のお話し.一応,各路線ごとにラインカラーが定められており,駅名標の下部のラインの色はそれに合わされている.http://www.jr-odekake.net/eki/pdf/ubn.pdf

ところが,いくつかの路線にまたがって運転されている電車の行き先表示の下線の色は,路線のラインカラーに合わせようとしているものの,郊外側路線に合わせるのか,都心側路線に合わせるのかの統一された基準は無く,ごちゃごちゃ.乗客としては行き先側路線の色に合わせるのが案内上は分かりやすいと思うのだが,そうでもない.

電車のボディーカラーは,かつてはラインカラーに合わされていたものも多かったが,今やラインカラーとボディーカラーは合わないことが多い.最近投入された電車に至っては,ボディーカラーが基本的に銀色で,電車に巻かれた帯の色は路線の色とは全く無関係である.

路線名 路線図上の色 駅名標 電車の色/帯の色 行先表示の下線
神戸線 青色,青色,桃色  青色  ,,白  青色,桃色
京都線 青色,青色,黄色  青色  ,,白  青色
琵琶湖線 青色,青色  青色  ,,白  青色
大阪環状線 青色,橙色,朱色,緑色  朱色  橙色,黄緑,,白  朱色,橙色,緑色
学研都市線 桃色,黄緑  黄緑    桃色,黄緑
大阪ひがし線 紺色  紺色  黄緑,  紺色
JR東西線 桃色,紺色  桃色    桃色
宝塚線 桃色,黄色  黄色  ,  黄色,桃色
大和路線 紺色,緑色  緑色  黄緑,白  緑色
阪和線 青色,橙色  橙色  ,,空色  橙色
嵯峨野線 紫色  紫色  ,  黒色
奈良線 茶色  茶色  黄緑,白  茶色

ああぁぁぁ・・・

【祝】片町線減便決定!

もちろん【祝】な訳ないだろ.今度の3月改正で,昼間の運転状況がこうなるらしい.
【改正前,片道,毎時】
京橋←[快速4本+普通4本]→四條畷
四條畷←[快速4本+普通4本]→長尾
長尾←[快速4本]→同志社前
同志社前←[快速2本]→木津
【改正後,片道,毎時】
京橋←[区間快速4本+普通4本]→四條畷
四條畷←[区間快速4本]→同志社前
同志社前←[区間快速2本]→木津
駅間の距離はこうなっている.
京橋←12.8km→四條畷←13.4km→長尾←8.1km→同志社前←10.5km→木津
そうすると,総走行距離(列車キロ)は,改正前が片道あたり263kmであったのが,改正後は209.4km(片道,毎時)になり,約20%の削減である.経費削減.
確かに昼間は快速電車と普通電車合わせてもいい程度に客が少ないのだが,例えば長尾→京橋は改正前が26分だったものが32分へと6分も伸びてしまい,サービスダウンになる.
客が少ないのなら,7両編成を6両に減らすとか,昔,松井山手駅や京田辺駅でやってたように増解結すればいいのだが,そうはしないで減便するようである.次は終日快速廃止&区間快速化かな?
電車の敵は「自家用車」であり,特に自動車利用の多い郊外部でのサービスでは,速度と運行頻度と着席,運賃は列車輸送の基本中の基本である.昔,日本国有鉄道時代,運行頻度を無視してサービス提供側の理論だけで運行して客を減らしたわけだが,また再び同じ道を歩むのだろうか.
基本サービスの低下は公共交通の命取り.第二京阪道路に白旗振るだけじゃ無くて,対抗しようよ.

地震動予測地図とリニアの中京圏サブターミナル

全国地震動予測地図2014年版の観察を継続中.このファイルのp.72やp.108を引き続き見ている.今回は中京編.
リニア名古屋駅は地震のリスクが高いが,一応地下駅なのでその点はクリアできる.しかし,名古屋人ならよく知っていると思うが名駅周辺は大雨で浸水しやすく,先日も市営地下鉄東山線が水没しかけた.名古屋駅へのアクセスは新幹線,JR在来線,名鉄,近鉄,地下鉄であり,地下鉄2系統あるので品川よりはマシである.名鉄と近鉄は駅は地下だがすぐに地上に出るので,地下鉄ではない.大地震で地上走行の鉄道が使えなくなると,リニアと地下鉄2系統だけが生き残るという可能性はありそう.

 地下鉄が動けば名古屋市の窓口として機能しうるが,市外を含めてのサブターミナルとしては隣の中津川になる.地震リスクは名古屋より幾分マシ.ここからは何とか中央線,太多線,高山線経由で岐阜や日本海側にアクセスできないこともないが広域アクセスは弱そう.
名古屋以西のルートについては明らかになっていないが,下馬評ではリニア名古屋駅の西隣駅は亀山あたりではないかということになっている.地震リスクは名古屋とあんまり変わらないか幾分マシ程度.濃尾平野は遠く,もはや中京都市圏の代理窓口にはなり得なさそう.広域的な幹線も無い.
もしも名古屋駅から新大阪駅までほぼ真っ直ぐにリニアが敷かれた場合は,勝手に員弁あたりと想像してみるが,道路網はそれなりに使えるものの,他の鉄道との連携はほとんど期待できない.広域アクセス拠点にもなりにくい.
ということで,中京圏については岐阜県駅(中津川)はある程度中京圏の臨時ターミナルにはなり得るが,三重県駅にはあまり代替機能は期待できず,名古屋市営地下鉄をどうやって動かすか考えた方が良さそう.こういう事態になれば東海道新幹線には期待できないので,広域アクセスはリニア以外なくなり,広域鉄道網の結節点機能は無くなる.(ということは,名古屋暫定開業状態では,東西間バイパス機能は発揮できないということ.)