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秘密の地下鉄トンネル

今は道路だけが通じている大阪港の夢咲トンネルであるが,道路の上下線間には地下鉄用の空間が既に準備されている.
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DSCN0077もちろん,まだ舞洲と咲洲を結ぶ鉄道の計画は決まっておらず,近隣では咲洲まで地下鉄中央線が伸びてコスモスクエアで止まっており,これを延伸する形になると思われる.地下鉄中央線がコスモスクエアまで延伸された際,ニューラムとの接続駅がWTC前ではなくてコスモスクエアだったのはこういった将来構想が影響しているのだろう.(あるいは,北側からJRが舞洲経由でこのトンネルを通ってコスモスクエアに至るのかもしれないが,定かではない.)

今後どうなるのか定かではないが,トンネル部分だけは既に完成している.道路がこの沈埋トンネルに入るとき,上下道路間が微妙に開いているのは,この秘密の地下鉄空間があるからである.

ちんまいトンネル?

「小さいトンネル」のことではない.正しくは「沈埋トンネル」と言って,あらかじめ箱状につくっておいたコンクリート製のトンネルを,川や海の底に掘った溝に埋めるタイプのトンネルのことである.造船所のドックで作られて,現場に運ばれる.

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青函トンネルなどは,海底下をまさに掘り進めて作ったトンネルであるが,沈埋トンネルは港湾部などにある比較的短距離の浅い水深のところに作られるトンネルで,分割して作れるので割と短期で完成することが多く,浅いので延長も短い.この写真のトンネルは夢咲トンネル用である.

最近ではボスポラス海峡の地下鉄トンネルが沈埋トンネルでつくられている.

長いものでは,サンフランシスコのバートという高速地下鉄の海底トンネルは5−6kmもある.

沈埋トンネルで大阪湾を通って関空や淡路島へリニアを通してしまえ,という意見もあったと思うが,見てのとおり鋼材を多用しているので,たぶんちとつらい.

GCT01-201(フリーゲージトレイン)

伊予西条駅に隣接して設置されている「四国鉄道文化館」.赤い電気式ディーゼル機関車や0系新幹線が有名であるが,こういう珍品も展示保存されている.

新幹線?新型特急?いえいえ,もっと珍品.

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妻面の名盤にはこう記されている.つまり「フリーゲージトレイン」.新幹線用の標準軌と在来線用の狭軌の両方を走れる車両である.GCT01系.車重が45トンもあり,最近の電車が30トン弱から40トン弱程度であることを考えると,重量級である.この重さがなかなか在来線で高速走行できなかった原因の一つかも.

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そしてこの電車の最大の特徴は台車である.車軸の真ん中にジャバラのようなものが付いており,ここが伸縮か?

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車軸端部分.

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ダンパが2つも付いており,重装備.速度があまり出ない割にダンパを2つも付けているのは,車輪間の軌間の精度が悪くて蛇行動しやすいからだろうか?

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IMG_8390スペインにも軌間可変式の「電車」が存在するのだが,モーターが台車ではなく車体床下に付いているようであり(ディーゼルカーのエンジンをモーターに変えたような構造?),構造がだいぶ違うようである.

部分複線化(関西本線編)

都市間連絡路線でも高度経済成長期に設備投資してもらえなかった路線では未だに単線区間があったりなんかする.関西本線もそのような路線の一つで,奈良−大阪間は大阪都市圏の通勤路線として複線電化されていたが,名古屋口は長らくほったらかし.比較的近年に電化および複線化の工事がされている.

複線化といっても,必要最低限の部分複線化で,途中には珍しい信号場があったりなんかする.この駅部分は複線.

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ここで複線終わり.

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ここは複線にしたくても隣に近鉄が走っていて厳しそう.

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ここからしばらくは複線だが,よく見ると右側通行.つまり,複線区間ではなくて信号場の構内と言うこと.

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ここで終わり.

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途中のインフラは複線化を前提に設計してあることも多い.線路をまたぐ道路跨線橋を観察すると複線化の構想があるかどうかわかりやすいことが多い.明確な予定がなくても,出戻り工事を防ぐために2線分をまたぐ設計になっていることが多い.

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ここが終点&起点

今や単なる神戸市内の駅である.なぜか,ここには折り返し用の渡り線が上下線間にあったりする

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ホーム上にはこんなプレートがひっそりと取り付けられている.

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ここから東が東海道本線,西が山陽本線.両線の起終点は大阪駅だと思っている人が多いが,ここが起終点である.

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今は一部の通勤電車を除き,単なる中間駅だが,日本の大幹線の終点はここ.

昔日の岐阜市内軌道(忠節→新岐阜駅前編)

新岐阜駅へと戻る.運転席.

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後ろを振り返る.軌道敷に自動車が走っている.

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路面区間170円,黒野まで乗っても510円.

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軌道が邪魔,と言う発想は,昭和30年代から40年代の発想で,この都市は50年遅れで実行したわけだが,他の路面電車廃止都市が廃止によって中心市街が栄えたかというと,皆さんご存じのとおり.学習してなかったと言うことやね.

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新岐阜駅前着.

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これが岐阜市内軌道を見た最後であった.
(電車そのものは,福井と高知で見たけど.)

昔日の岐阜市内軌道(忠節駅編)

忠節橋通りから西にそれて,併用軌道から専用軌道へ.

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専用軌道だが,溝付きレールが使われている.

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そして忠節駅.結局,岐阜駅前からここまで,路面区間にはまともな電停は無かったということ.そりゃぁ,客減るわ.冷遇されまくり.

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この駅,今はスーパーの駐車場の一部か?

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ここから電車は専用軌道で黒野へ.

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昔日の岐阜市内軌道(千手堂→忠節橋編)

いささかしつこいシリーズだが,半分意地なので続ける.

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この辺まで来ると道路幅員にも余裕が出てくるのだが,特段路面電車に優先的な地位が与えられているわけではない.走りたければ自動車は軌道敷内を通行しても良い状態である.

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そして,忠節橋へ.今やこの橋は連節バスが走っていることはご存じのとおり.

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この橋についても,優先的取り扱いはしてもらえない.

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空いていればわざわざ軌道を走るクルマは少ないと言えばそうなのであるが,問題は込んできた場合である.

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こういう光景,岐阜が地元の人には懐かしいかも.

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そして,ここのも「命がけの電停」.徹底して冷遇されていた.

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こりゃぁ,廃止になるわな.今や名古屋でもLRT導入検討する時代なんだけどな.先見の明が無かった,と言うことで.

昔日の岐阜市内軌道(徹明町→千手堂編)

柳ヶ瀬地区南側の徹明通を西に行く.

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ここも命がけの電停.

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柳ヶ瀬に近いので,巨大な立体駐車場がある.柳ヶ瀬に行く人はこういった駐車場に入れるわけだが,帰りは誰が運転するんだろう.飲酒運転の規制がきつくなると,大打撃うけそうな交通体系.あぁぁ・・・残しとけば良かったのにねぇ.

そういえば,最近初寿司に行ってないな.

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千手堂交差点を北へ折れて,忠節橋通りへ.

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交差点の信号機にはトロリーコンダクターが付いているが,黄色の矢印を出すだけで,特段信号の待ち時間が短くなるわけでは無かったような気が・・・

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このへんも軌道敷内乗り入れ可.ほとんど何のプライオリティーも与えられていなかった模様.

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昔日の岐阜市内軌道(金宝町→徹明町編)

さらに北上.

DSCN9236徹明町で西に曲がる.ここから東に延びる美濃町線も同時に廃されている.メルサの前を曲がる電車.元々は直進して長良橋を渡っていた路線があった模様.ここのメルサは今はドンキホーテかな.

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徹明町から美濃町方面の電車が出る.この写真の電車は,廃車を逃れて今もなお土佐電で走っているようだ.高知に行った際に乗った記憶がある.

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この徹明町の交差点にある電停も「命がけの電停」である.どうやら全ての電停が「命がけの電停」であり,路面軌道に対する冷遇ぶりは徹底している.

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