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今治市民の認識

今治市民曰く…

今治駅は、新幹線に対応するように作ったはずだ!

…んん? そうなの??

見てみよう。[クリック]

んんんん…2面3線の高架駅というだけで、特にどうということはなさそうだな。用地が周りにたっぷりあって、ほとんどP&R駅みたいだが、そういう点では北海道新幹線の札幌駅のようなアホな事態には陥ることは無さそうであり、ある意味、新幹線に対応しているかもしれない。

…が、まぁかつて新居浜市民が銀色の先っぽのとんがった特急のことを新幹線と認識していた前例があるので、何も言えねぇ。

 

ついに来たか,という資料

2月〜3月は行政の委員会が多いんだが,今日出た会議の資料がなかなか印象的であった.

LRTやBRTの海外事例を紹介したものだった.この手の紹介資料は欧州の事例が多いんだが,今日のは…中国.

ついにキターーーーーーーーー.

新幹線などの都市間交通では,「新幹線は世界一」などとほくそ笑んでるのは日本人だけで,もう何年も前からドイツやフランスなどに比べて遅れていると専門家の間では言われていた.

LRTやBRT,あるいは歩行者交通関係についても,欧州に対しては30年以上遅れていると言われていた.

そしてついに,キターーーーーーーーー.

中国の都市交通を参考にしなければならない時代が…キターーーーーーーーー.

日本の行政各方面や政治家の皆さんが,もっともらしい「合理的なできない理由」を何十年も述べ続けている間に,ついに,キターーーーーーーーー.

もう,都市間交通も都市内交通も,アジアの中でも後進国ニッポン.

#確か,台湾にも遅れてたかなぁ.

 

もうちょっとでTM

ご存じ,富山市内の環状線(トラム).

走行している街路が,かなりTMに近い.

このチェーン外して,ちょびっとだけ交通標識取り替えるだけなんだけどなぁ.そうするだけでTMになるんだけどなぁ.

もっとも,TMの議論をすることすらタブーに近い日本の都市交通政策ってどうなんだ,という話も.

なお,本ログではTM=トランジットモールなんてことは一言も言ってないので念のため…

 

 

最近の気分転換

最近,郊外ショッピングセンターの立地が駅併設のものが増えているという話を書いた.駅構内や周辺の再開発に伴ってそういう立地が多くなっているようだ.

店でウロウロして買い物するのはあまり好きではないので,基本的にはショッピングセンターにはロードサイド型だろうが駅併設型だろうが近寄らないのだが,最近,たまに気分転換に使うようになった.

こういったショッピングセンターにはシネマコンプレックス,つまり映画館が入っていることが多い.映画館というと町中まで出かけて同行者の買い物につきあってメシ食って,何見るか決めて…まぁ,その一連の行動が本来は余暇なんだが,昨今はいろいろと面倒くさくなって足が遠のいていたところだ.(がきんちょ連れて子ども向け映画を見るのがいやで,足が遠のいたという話も…)

ところが,駅併設のショッピングセンターの映画館に完全に一人で出かければ,いろいろと面倒な付帯的なことは全部すっ飛ばして,見たいものだけ見て帰ってくればいい…ということに気がついた.これ,結構気分転換にいいかも.上映開始10分前に電車で着いて,見たらすぐに電車で帰る.

画面のサイズ的には大型テレビを至近距離で見るのと大して違わないかもしれないが,大音量は個人宅ではなかなか実現しにくい.人気映画の封切り直後でもない限り,昨今の映画館はほとんどガラガラなので,近隣の席を気にする必要もほとんど無し.

(ガラガラすぎて,つぶれやしないのかなと思うほどガラガラが多い.ガキの頃の映画館て,結構混んでたような気がするんだが…)

大手資本シネコン,大手資本ショッピングセンター,まちづくりの敵的な扱いをされることが多いが,駅併設ならまぁ許してもいいかと,ちょっと思う今日この頃.

 

帰ってきた「マンション買いませんか」シリーズ

久々の「マンション買いませんか」シリーズである.

以前はヒマなときにいろいろお相手してあげたのだが,最近は忙しいので,すぐに切ってあげているので先方の実害は少ないようである.何と言っても勧誘員最大の被害は時間ばかりノラリクラリと費やされて何も得ない状況であろう.妻からは,相手がかわいそうだから止めてあげてと言われている.(勧誘員にキレられた経験ありw)

…が,たまにはお話相手になってみた.今回の勧誘は大阪市内のとある京阪電車の大きめの駅の近くにあるマンション販売会社のようだ.

(自宅にて)
私  「はい代わりました」
勧誘員「私,ライ●●●●●の×××と申します,云々かんぬん…」
私  「…あ,何か買いませんか,ですよね ww」
勧誘員「よくわかりましたね.」
私  「宝石? 証券? 会員権? マンション?」
勧誘員「マンションです.よくわかりますねぇ.」
私  「そうそう.どこに電話かけてしまったか気付いてますう? www」
勧誘員「??」

[今回は,先制攻撃をかけてみることにする]
私  「マンションかぁ.この電話番号,どこで知りました?」
勧誘員「何とか名鑑というのに載ってまして,買いました.」

[正直に白状してしまった]
私  「違法ですよねぇ.そういうコンプライアンス意識の薄いところでマンション買う人っているんですかねぇ.」
勧誘員「そうですかねぇ.」

[多少,本題を聞き出してみることにする]
私  「その売ろうとしているマンションはどこのマンションでいくら? 東京のワンルーム?」
勧誘員「あ,いえいえ,大阪のものでして,中央区のものです.」
私  「オフィスビルの上の方に併設してあるやつ? 広さと値段は?」
勧誘員「オフィスビルじゃ無くて,独立したものです.25平米で2000万円になっております.」
私  「高いなぁ〜(…と言いながらも大阪の都心で新築の25平米ならそんなものである).ガキんちょに金がかかってて,そんな金無いなぁ.」
勧誘員「いやぁ,そんなこと無いでしょ.」
私  「ガキんちょって,大きくなってくると金かかるんだよね.勧誘員さんは子ども居ないの? いくつ?(…と,そろそろ今回のキーポイントに入る)
勧誘員「えっ,24で独身です.」
私  「ガキんちょが大きくなってくると,いろいろと金かかってマンションどころじゃないんだよねぇ…って言うと,金借りて投資しろって言うんでしょ」
勧誘員「そう言うわけじゃあ無いです」
私  「勧誘員さん,コンプライアンス意識の薄い会社にいるくらいなら,独身なら転職した方がいいですよぉ.」
勧誘員「そうですかねぇ」
私  「その手元の名簿,名前の他に仕事場とか書いてません?」
勧誘員「えーと,名前と電話番号だけです」
私  「名前は漢字で書いてある?」
勧誘員「はい」
私  「じゃぁ,いっぺんそれをgoggleってみると,面白いかも.」
勧誘員「?????」
私  「あーごめんごめん,晩飯できたんで,じゃぁねぇ」

その後,何度か一段とハイテンションな電話がかかってきているらしいが,この時期ヒマでは無いので,後日談はまたいずれ.どうやら大学教授は金がうなるほどあると思い込んでいる模様.思い込み話にテキトーに相づちを打ってあげると勝手にテンションが上がってゆくので面白い.単なるサラリーマンなんだけどね.

なお,例のごとくであるが,不動産は千万単位の高額商品である.法令遵守意識の薄いところから買う奴の顔が見てみたい,というのが基本スタンスだ(金も無いけど).

それから,彼(勧誘員)は自信の勧誘行動が,授業やブログのネタ収集の対象としてロックオンされていることをまだ知らない.

 

都構想「再挑戦」らしいが…

都構想「再挑戦」らしいが,以前の構想と何が変わったんだろうか.

住民投票で大騒ぎした際の都構想の最大の問題点は,「都」の話なのに,大阪を振興したいという視点ばかり出てきて,日本にとって大阪はどういった役割を果たせるかという視点が軽薄だったことだと思っている.

大阪を振興するという点だけでは,地方がインフラを整備してくれ,企業を誘致したいというのと何ら変わらず,「都」という国政を担う意味を持たせる意味はあまりない.「大阪振興構想」で十分だ.

一歩先ずることを良しとする姿勢は大阪人の特徴だが,「都」を名乗るには先じた後にどういうリーダーシップを日本全体に対して及ぼせるかが必須の視点だ.自己のことばかり気になって,周囲が気にならないのもまた大阪人の特徴,なのだろうか?

“雑魚な客数のために面倒なことできるかよ!” と返答してJR東海が失ったかもしれないこと(その4)

やっちまったかもしれないお話の(その4)である.

今回は,輸出への影響についてである.日本の新幹線については,海外から見れば「新幹線」のワンブランドのはずだが,その実,細かなシステムがJR東系とJR海系とで異なっており,そのまま両方を直通で走れる列車は現存しない.

かつて国鉄末期には(アナログATC時代だが)両方走れる車両も試験車として開発され,試験走行もされていたかと思うが,今や昔の話.

さて,米原で北陸新幹線と東海道新幹線が直通運転を行っていたとすると,その車両はJR東系とJR海系とのシステムの差異を克服できる車両ということになったはずだった.

ところが,それを実現させる機会が失われてしまったがために,新幹線を海外販売する際に「オタクの国のシンカンセン,保安装置が統一されなくて面倒なんだってナア」と突っ込まれた際に「いえいえ,両方ちゃんと走れる方法も準備してあります」と返答する術を失ってしまった.

欧州系の高速鉄道が各種のシステムを規格化し,統一して,いわゆるインターオペラビリティを向上させてきているのに対し,日本のシンカンセンはガラパゴス化が進み,日本国内ですら自由に走れないほどタコツボ化が進行していることを証明してしまったとさ.

#システムの多様性という点では,青函トンネルにおける在来線との供用区間(三線軌)の存在や,ミニ新幹線システム(=低速在来線との乗入れ),在来線の保安システムへの対応,異なる電源周波数の切替,雪への対応,総二階建て,320km/h運転,2編成併結運転,地下駅の存在,長大山岳トンネル,etc…JR東日本系の新幹線システムの方が,海外から見ればメニューが豊富で魅力的に見えるかもね.

最近のAEONショッピングセンタの立地

名指しで申し訳ないがAEONショッピングセンターというと,学会の都市計画や交通計画のセッションで既存中心街を破壊しているとか周辺に交通渋滞をまき散らしているとか,残念ながら評価は散々である.

以前とある市役所の都市計画部門の方にこういうことを聞いてみた.ショッピングセンターが周辺道路の渋滞の原因になっていた場合,往来妨害罪で訴えることは可能だろうかと.

こういった店舗は事前に審議会とか委員会が組織されて,立地後の交通状況についても議論され,審議されるので,立地してしまった後に周辺が渋滞してしまった場合は市の責任になるそうである.

さてさて,そうは言ってもショッピングセンターが原因で市民の間で「イオン渋滞」などと言われてしまっては商売上の印象がよろしくないと感じるようになったのだろうか,若干新規立地の傾向が変化してきている.

もちろん全ての新規立地がそうというわけではなく相変わらず郊外の広大な空き地巨大駐車場を備えて環境によろしくない交通機関を大々的に使わせて集客しているケースも多い.

だが,一部の新規店舗は新規駅設置に合わせての周辺開発の一環として出店している場合が出てきている.こことかこことかこことか

例えば京都市内に出来た新駅であるJR桂川駅に隣接して,ビール工場の跡地にショッピングセンターが出来ている.

小規模なバスターミナルも併設.

ただし,だからといって巨大駐車場が無いというわけでは無い.次なるステップは単に駅併設にするだけでなく,客の交通手段のマネジメントまで踏み込むべし.

都市全体での交通手段の分担と比べて,自動車交通の分担が多いようなショッピングセンターだと,都市の自動車化≒地球温暖化に加担しているということになる.

この誘導ブロックの色

京都駅の駅舎2階に設置された視覚障害者用の誘導ブロック.

通常は黄色一色のところ,赤黄赤黄赤黄赤黄…

デザイン的な配慮だろうと思う.

しばしばデザイン的な配慮のもとに,黄色ではなくて白あるいは黒の単色の誘導ブロックが使用され,バリアフリー的観点から「分かりにくい」と指摘されるのだが,この「赤黄赤黄赤黄赤黄…」は,アリやナシや?