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ほくほく線160キロ運転

その昔,首都圏から北陸方面へは高崎から延々と信越本線を走行して直江津へ,そしてそこから西へは北陸本線.

その後,上越新幹線ができると長岡まで新幹線,そこから信越本線で直江津,そして北陸本線で西へ.

さらに北越北線が完成すると,越後湯沢から上越線をちょっと走ってほくほく線へ.そして直江津から北陸本線.

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乗換え時には,笹団子とお茶をお忘れ無く.

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在来線の160キロ運転もあと少し.スピードトライアル試運転の際に入れてもらった運転席のメーターパネルには,200km/hまで目盛りが振ってあったっけ.

P1000494そういえば,在来線の高速運転の話は,その後続かないな.狭軌200キロ運転電車の開発の話はどこへ行った?

遅いぞ,ニッポンの電車.

夜の東京駅

普段は地下鉄ばかりで,なかなか歩くことが少ない東京.訪問先も中央線の新宿〜お茶の水あたりが多く,丸の内や大手町といったあたりはご無沙汰である.久しぶりに歩いたら,ビルの建て替えが進み,すっかり真新しい町並みになっている.

IMG_8415そして,東京駅.ここだけ大正時代のままである.

大阪駅のホームのリニューアル工事

なかなか無い光景である.駅のホームというのは,古いホームに継ぎ足し継ぎ足し使われることが多いのだが,このホームは足の部分から作り直している.確か大阪駅は地盤があんまりよろしくない場所に建っており,不同沈下でホームや線路が波打ちやすいのが辛いところ.

さてここでクイズ.その昔,特急つばめ号が大阪駅から東京に向かって走るとき,全行程で最も急な勾配はどこにあったでしょうか?

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まぁ,この項目でのクイズなので,答えはバレバレであるが,大阪駅の構内にあったらしい.理論上は平らだが,不同沈下で波打っているので部分的に急勾配があり,そこに機関車がはまり込んでいると列車を引き出すのがなかなか大変だったそうな.

部分複線化(関西本線編)

都市間連絡路線でも高度経済成長期に設備投資してもらえなかった路線では未だに単線区間があったりなんかする.関西本線もそのような路線の一つで,奈良−大阪間は大阪都市圏の通勤路線として複線電化されていたが,名古屋口は長らくほったらかし.比較的近年に電化および複線化の工事がされている.

複線化といっても,必要最低限の部分複線化で,途中には珍しい信号場があったりなんかする.この駅部分は複線.

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ここで複線終わり.

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ここは複線にしたくても隣に近鉄が走っていて厳しそう.

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ここからしばらくは複線だが,よく見ると右側通行.つまり,複線区間ではなくて信号場の構内と言うこと.

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ここで終わり.

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途中のインフラは複線化を前提に設計してあることも多い.線路をまたぐ道路跨線橋を観察すると複線化の構想があるかどうかわかりやすいことが多い.明確な予定がなくても,出戻り工事を防ぐために2線分をまたぐ設計になっていることが多い.

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野田と海老江と玉川と・・・

ここに限った話ではないが,実質的な乗換拠点なのに,鉄道の駅が異なっていて接続していることが分からないというケースが少なくない.

DSCN7115大阪市内の福島区の駅.地下鉄千日前線の駅が「野田阪神」で,阪神電車の駅が「野田」,そしてJR東西線の駅が「海老江」.すべて「野田阪神前」交差点に面しているか,その地下である.「野田阪神」駅は単に「野田」と通称されることもあり,「野田」駅は「阪神野田」と呼ばれることもある.併設のバスターミナルは「野田阪神」である.

そしてヤヤコシイことに,この地図の下側(南側)にあるのがJR大阪環状線の「野田」駅であり,その駅との乗換駅は地下鉄千日前線の「玉川」である.

それぞれ事由があって,それぞれの駅名を名乗っているとは思うが,もうちょっと何とかならんかな.

#なお,阪堺電車では「南霞町」から「新今宮駅前」に改名した模様.

あれ?何かいた!?

大阪モノレールに乗っていると,大阪の鳥飼というところにある新幹線の車両基地のすぐ近くを通る.
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古い写真なので,懐かしい車両が多い.はじめて270km/h運転をした300系,今やのぞみ号で出会うことも少なくなった700系,ゆったりしていて乗り心地がよかった100系,それから,なんだあれ?何かいた.
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これだね.いたいた,ここにいた.今から13年前の風景.浜松の車両整備工場.
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試験運転とはいえ,営業線でリニアに近い速度を出していた.東海道新幹線はリニア建設でスピードアップされるが,その他の新幹線はこういう速度を目指して速度向上してくれないかなぁ.東海道新幹線では無理でも,それ以外の路線は,線形だけは300km/hとか350km/hとかにも対応できるんだけどなぁ.
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今,この車両は名港にある鉄道の博物館で見られるとともに,米原駅のすぐ南側の鉄道総研の敷地内にも飾られている.

予讃線のトンネル

予讃線は県間を結ぶ幹線鉄道なのに,なぜか単線のままで特急列車が向かいから来る特急列車を待ち合わせ...などということもある.この日は向かいから来る列車がちょっと遅れているようだ.ちょっとクスッとくるような理由で(内緒).
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割と似たような沿線状況の紀伊半島の紀勢線沿線で育った身なので,複線化していない点についてはもうちょっと何とかならんかったものかと思う一方で,振り子式電車が走っている点については,似たようなものかなとも感じた.
紀勢線は国鉄時代の1978年に電化され,同時に紀伊田辺までの複線化が完成している.時期がもう少し遅かったらこの予讃線と同じ状況になっていただろう.予讃線の電化は観音寺より東側が国鉄の最末期の1987年3月,松山まで電化が完成したのが1990年代である.
そういうわけで,インフラについても厳しい状況の箇所があり,このトンネル,何か・・・小さい.
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よく見ると,架線が三重になっており,狭小トンネル対策がされている.電化に合わせて,盤下げ(下側の地面を掘って削って高さを稼ぐ)もされているらしい.
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トンネル自体もレンが巻きでかなり古そうだ.昔なら電化という設備投資に合わせて,トンネルを掘り直したり曲がりくねったSカーブを改善したりといった手直しがされることが多かったと思うが,最小限の投資しかされていないように見える.
新幹線の予算も充分には確保しなければ,その他の改良の予算も確保しない.どうなってんのかな.株式会社にしさえすれば,事態は好転して改善されると思ってたんだろうな.そういえば,この路線の運行している鉄道の株主って,誰だったっけ? 株主の責任が問われているかも.

鉄道後進国ニッポン(やっぱり160KM/Hだったわ)

ドイツのローカル列車が160km/h運転で,フランスが150km/h運転だと書いたが,訂正.フランスも160km/h運転だったわ.
DijionとBesançonの間のローカル急行列車に乗車したが,往路のこういう車両も・・・
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復路のこういう車両も・・・
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両方とも160km/h運転してたわ.
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DijionからBesançon方面には,最近になってTGV用の高速新線が開業しているが,並行する在来線がほったらかしかというとそうでもないようで,改良工事がなされているようである.
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改良後とおぼしき軌道はこのような感じであるが,コンクリートまくら木+ロングレールはもちろんのこと,レールが太い.写真では分かりにくいが,日本の新幹線や首都圏の在来線なみ(60kg/m以上?)である.もちろん,上の写真のDijion-Dole間以外のDole-Besançon間も160km/h運転.
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日本って,新幹線以外の改良はヤル気無いよね.ましてや並行在来線を改良する気なんて,毛頭ないよね.
追伸:快速列車が200km/h運転している区間もあるらしい.

鉄道後進国ニッポン(フランスのディーゼル急行も150KM/H)

ICEもTGVも提供されていない独仏の主要地方都市はケムニッツとクレルモンフェランとオルレアンのようだが,ケムニッツについては160km/h運転のディーゼル急行が走っていることを確認している.
今回はフランスのクレルモンフェランである.リヨンからは,本数は少ないがこういう列車が走っている.
IMG_59053両連節×2のボンバルディア製ディーゼルカーで,TERという地域急行である.「急行」であるが,そもそも途中は農地ばかりで,しかも小駅の多くは廃駅になってしまっているようで,都市内交通を除くと実質的には最低位の列車である.
その列車の最高速度はこんなもの.
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標準的には120-130km/hくらいで運転されている.線路も一部の短絡線等を除いて複線化されている.TGVが無くても,そこそこのサービスは提供されているわけである.
パリ方面については,機関車牽引のこういう列車が運転されており,こっちは乗車していないが,ローカルディーゼル急行よりはサービス水準が高いことは推して知るべし,というところであろうか.(表定速度で,120km/hくらいなので,新幹線こだま号レベルのサービス水準)
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軌間可変電車(FGT)の台車のお話し

GCT (= Gauge Changeable Train)というか,FGT (Free Gauge Train) というか,新幹線の広めの軌道と在来線の狭めの軌道を直通運転できる電車の開発が始まって,かなり経過した.
乗ったことはないのだが,実物の初代試験車両はある鉄道車両製造工場で見かけたことがある.写真は…許可が下りなかったので,無い.最新型の試験車両についても,台車だけは別の鉄道車両製造工場で見かけたが,やはり写真は…許可が下りなかったので,無い.
さて,この軌間可変電車であるが,スペインでは営業用車両として走っているにもかかわらず,日本ではなかなか営業車として登場しないのは,1つにはスペインの場合は広軌(1668mm)と標準軌(1435mm)であるのに対し,日本の場合は標準軌(1435mm)と狭軌(1067mm)であり,サイズが小さくて実現しにくいことと,もう一つは日本の軌道,特に在来線の軌道があまり重い電車が高速運転することに耐えられないからであるようだ.
試験車が試運転した路線では,日々の軌道の保守が面倒で・・・という話はネットの噂話かと思っていたら,かなり信頼できる筋からも同じ話を聞いたので,やはり本当のようである.(逆に,重量級高速貨物列車が多数走っている路線なら,さほど問題ないということか?)
ところで,台車が重いとか軽いとかいうお話しでは,最近,こんな製品が開発されつつあるようだ.
まだ営業車を使っての試験段階のようだが,熊本電鉄の電車が履いている川崎重工性のefWINGという台車は炭素繊維強化プラスチック製で,軽いらしい.素人の浅はかな考えでは,この軽い素材と構造が,例の重くて困っている台車に応用されるようになれば,「日々の軌道の保守が面倒で」という軌間可変電車の欠点が克服されるのかなぁと.
新幹線で製品化するには大変かもしれないので,まずは都市鉄道の軌間可変台車にして,近鉄の京都駅から吉野行きとか,阪急電車を関空まで乗り入れるとかやってみるといいかも.