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駅の近くにいると聞こえてしまうもの

引っ越して10年以上経つが,たとえ快速電車が停まらなくても駅の至近は超便利である.どれくらい近いかというと,窓を開けて耳を澄ませば,駅の構内放送が聞こえるレベル.

何やら自動放送ではない,駅員が直接いろいろしゃべっているときは,たいてい電車が遅れている.また,寝る前に風呂に入って耳を澄ますと終電車の音が聞こえる.

パァーーーーーン,キキキキキキィィィィィィーーーー

これはろくでもないことが起こったときの音.ほとんどの場合は,駅のすぐ近くの踏切を電車が通る直前に誰かが横切ったときに聞こえる音.

1ヶ月ほど前,蒸し暑いので少し窓を開けて昼寝をしていたら…

グアァシャーン,,,パァーーーーーン,キキキキキキィーーーー

いつもの音と違う「ヤバイ音」.電車のフロントガラスの割れる音って,そういう音がするんだ…

 

保安装置の重要性を垣間見た瞬間

自動運転を除くと鉄道でもっとも厳格な保安装置を導入しているのは,ご存じのように新幹線であり,新幹線が走り始めた初期では少々トラブルがあったものの,最近についてはあまりトラブルは聞いたことがない.

じゃぁ,鉄道でもっとも簡易なのはというと,路面電車であり(厳密には鉄道ではなくて軌道だけど),終点の駅(電停)付近に多少の信号が導入されていることはあるものの原則は交通信号機に従っての目視運転である.ATCのような危険を察知して自動ブレーキをかける機能というようなものはない.

さて,とある大きな駅前の始発電停で見た光景.A行きの電車とB行きの電車がホームの両側で出発を待っている.

A行き電車が動き始め,渡り線を渡って本線に出ようとしていた時,同時にB行き電車も動き出して真っ直ぐに本線に出ようとした..

そのまま進むと,A行き電車の左側面にB行き電車がぶつかるところだったが,B行き電車の運転手ははっとした顔をしてブレーキをかけてすぐに停まった.通常の鉄道なら誤出発として保安装置が起動して自動的にブレーキがかかるか,安全側線に突っ込むようなパターン(の初期段階).

その後しばらくして,何事もなくB行き電車はA行き電車の後ろに続いて出発.

路面電車では良くあることなのかもしれないが,保安装置の大事さを垣間見た瞬間であった.

無人バスで初の公道実験

秋田県仙北市で、来月にも公道で無人運転バスを走らせる国内初の実証実験を行うことが12日、明らかに…

情報源: 無人バスで初の公道実験=来月にも実施、DeNA参加へ-秋田:時事ドットコム

いずれ地方部の路線バスの多くが自動運転になるんじゃないかと思うが,自動運転の実験としては公道実験の前に専用道路を持つ「BRT」と称する交通機関でやってみるのが技術的ハードルは低いんじゃないかと思う.

以前より,自動運転するなら一般の自動車よりも走行区間が固定化さている路線バスの方がやりやすいはず,などと言われていた.さらに走行道路がはっきりしているのが専用道路や専用レーンだ.

専用道路→専用レーン→田舎の公道→都市部の公道

こんな順番が順当かな.

さらに,鉄道も通路が固定化されている交通機関なので,そう遠くない将来,ATOが導入されていないような路線でも,鉄道も自動運転化される可能性大.

 

なぜか出発信号機

快速電車も停まらない阪和線の小さな駅である和泉橋本.ホームも線路も2本だけ.

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たいていの場合は,こういう駅は単に線路上にホームが置かれただけの停留所のことが多く,快速電車が停まるような駅でもそういうことがある.

ところが,この駅の信号機は常時「赤」で,列車がやってくるときだけ「青」になる.

んんんん?

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んんんん? 信号機の横に「出発」と書いてある.

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どうやらこの駅は,単に線路上にホームが置かれただけの停留所じゃなくて,列車を出発させるかどうかの判断のできるちゃんとした駅のようだ(実際には列車の管制所の遠隔操作だろうけれども).

どうしてこの小駅が他の駅に比べて高度な機能を持っているのかはよくわからない.歴史的な経緯があるのかな?

 

皆さんなら何に気をつけますか?

さて,この公園,皆さんなら何に気をつけますか? (…などという,交通安全のクイズにありがちな質問をしてみる)

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何も無いと答えにくいので,選択肢を作っておこう.

  1. 奥の道路のバス
  2. 公園内を走る自転車
  3. 手前の道路を走ってくるクルマ
  4. 公園の木が倒れてくること
  5. 怪しい輩に絡まれること
  6. その他

では,答えです.

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「6.その他」でした.

よく見ると,公園から手前の道路に出るところにある柵に「Achtung Tram(トラムに注意)」と書いてある.そしてよーーーく見ると線路がある.

 

ドイツの「命がけの電停」

欧州の路面電車というと設備が行き届いているイメージがあるが,中にはあまりいただけないないものもある.

例えばこの電停.どこが電停かって? よく見ると右側の歩道上に電停の標柱があり,ご丁寧に液晶式の小型の接近案内まで付いている.

そして電車は客を見つけるとこの道路に停まり,客は車が来ないかどうか気にしながら電車に乗り込む.

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もっともこの道路,このまま奥に進むとトランジットモールになっており,交通量そのものは非常に少ない.

まぁ,全部が全部,日本の交通の教科書に載っかっているような状態だというわけではないという一例.

 

LRTの踏切

LRTというと「トランジットモール」などというイメージがあるが,場所によっては「踏切」が存在する場合もある.

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街路同士の交差点で,一方が通常の街路,もう一方がLRTの優先街路という組合せである.割と珍しい光景.場所はここ

教科書的交通静穏化

英国のコベントリ.街路関係では古典中の古典で,最近はこれと言って話題になることも少ない.…が,行ったことがないので行ってみた.

まずは,ゾーン30ならぬゾーン20,いやいや,速度の単位がmphなので,時速に直すと32km/hで,ゾーン30相当.ちゃんと区域外からの入り口は狭窄(きょうさく)にしてある.

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英国なので,もちろん横断歩道は黄色いランプつき.この黄色のランプがチカチカして,ここが横断歩道であることを知らせる.この程度の施設,日本でも導入すればいいのに,やらないね.

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別の横断歩道では,狭窄を兼ねて「石」を置いてある(奧の横断歩道).日本なら邪魔だとすぐに苦情が来そう.手前の石は速度を抑えるためにあえて進行方向の正面になる位置に置かれており,びゅーんと走り抜けにくいようにしている.

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下の写真は上のアーチに目が行きがちだが,下の舗装が変化している部分に注意.

左奥から右手前の道と,左下から右奥への道が交差する十文字が基本だが,舗装が変化している部分は十文字の交差点の斜め方向である.

よく見ると,右側の標識に「バス専用」と書かれており,この交差点を真っ直ぐ進めるのはバスだけ.一般車両は強制的に右左折させられる,という交差点である.

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このほかにも,様々な工夫がされており,まさに古典中の古典である.

だが,東洋の某国では,その古典が紹介されて何十年にもなるというのに,いまだにまともに導入できてないんだとさ.

お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか?

大阪からアムステルダム行きの飛行機の中.テレビドラマの中でしか聞いたことのない機内アナウンスが…

「急病の方がいらっしゃいます.お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか?」

しばらくして,それとおぼしき客が客室乗務員のお姉さんに先導されて前の方へ.その後も時々通路を往復していたが,その後のアナウンスは特になし.

大したことはなかったのかな.少なくとも運行計画変更するほどではなかった模様.当初予定よりも20分ほど早着.

高津波

名古屋から豊橋方面へ約20分.逢妻駅の手前の鉄橋である.海からはだいぶ遠いはずなのだが…

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…この付近は津波襲来時の浸水要注意区間だったと思う.

地図でこの橋の付近を見ると,北東(右上)方向の地名に「高津波町」というのがある.知多半島の東側の逢妻川を津波が遡上してくるようである.

なお,逢妻駅の所在地は「愛知県刈谷市高津波町1丁目」である.

内陸だと思ってたら,実は内陸ではなかったということ.

(海から遠い,というのがそもそもの認識の誤りで,河口は実はかなり北で,川だと思っていた部分は奥地まで入り込んだ衣浦湾だという話もある.)