サンフランシスコの「地下鉄」.
妙にパンタグラフが大きいが「地下鉄」というよりは路面電車が地下線に乗り入れたような形態である.
諸量が小さい以外は,地下鉄として機能している.
そして,長いトンネルを抜けて郊外に出ると,そこは路面電車である.
米国だに路面電車を活用しているというのに,日本は何をしているんだろうか.乗り遅れてますよ.
島根の一畑電車.残念ながら本数は多くない.路線網は,松江と出雲大社を結ぶ路線と途中駅からJR出雲市駅へ伸びる枝線とからなる.松江から出雲大社に行きたい人もいれば,JR駅から出雲大社に行きたい人もいる.JR駅から松江方面に行きたい人もいる.ということで,ちょっと悩ましい.
出雲市駅から分岐駅の川跡まではこの電車.内装が独特である.奧のピンクの電車も他の追随を許さない.車両の話はまた後日.
出発して数分で速くも終点の川跡駅.前方に出雲大社方面からやってきた電車が川跡駅に侵入しようとしているのが見える.
そして,向こう側の松江方面からも電車がやってきた.
そして,川跡駅で全方向乗り換えOK.少ない便数ながら,最大の効果.
ダイヤ編成上のポイントは,乗り継ぎ駅に同時刻に全方向から電車が集まってくるようにダイヤを組むこと.これなら参考にできる地方鉄道線も多いはず.
下の写真に写っている設備群に,重大な間違いがあります.さて,何でしょうか?
簡単に解説しておくと,左側から順に,券売機(タッチパネル式),もう一つ券売機(タッチパネル式),あいうえお順点字運賃表,みどりの券売機プラス(タッチパネル式).
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答え… 点字運賃表があるのに,平面を押させるタッチパネル式の券売機ばかりなので切符が買えない人がいること.近距離でも何でもかんでもみどりの券売機プラスの電話機でお話ししながら買えってことなのか? でも代わりに遠隔操作してくれるのならともかく,操作方法を指示されるだけならやっぱり買えないよね.
あるいは,左端にあるインターホンで誰かを呼び出せってことなのか?
こんなんでいいのか?
JR木幡駅から線路に沿って北方に緑道が続く.元々は戦争中の火薬工場への引き込み線だったようである.この手の引き込み線は京都大阪間にいくつかある.木幡,祝園,津田,星田等々.いずれも航空写真でよく見ればそれっぽい廃線跡が見える.
JR駅からしばらくは緑道という緑に囲まれた歩道が続く.
数分歩くと,緑道は終わり…
右に曲がると例の「渡ったら死ぬで」の赤道の踏切もどき.左方向には人工的な堤が続く.
堤上を歩くと,2-3分歩いただけで行き止まり.「○○がありません」だそうだ.橋?
いったん堤を下りて,やや西へ.府道をまたぐ部分には橋が残っている.
ここから再び堤の上へ.JRの線路の方を振り返るとこんな感じ.橋の上は土と草で覆われている.
さらに西に進むこと,ほんの少し.すぐに行き止まり.
京阪電車を越える部分の橋が撤去されているので,探検ごっこはここで終わり.
この先は道路化されているようである.
再び,ちょっと前の新聞記事.
こちらも気をつけないと,調査だけ日本で,そのまま安い中国製になりかねないので,要注意.タイの高速鉄道が日本の新幹線なら,タイの南側のマレーシアも新幹線の可能性は大きいが,要注意.
なお,マレーシアの先にはシンガポールがあり,そのまま延ばすのも比較的容易.
その先は10kmくらいの幅の海峡をいくつか越えることができればインドネシアである.日本の対馬海峡を越えて韓国までトンネルを掘るよりは距離は短そうである(工事の難易度は不明).
米国の高速道路の入り口である.日本のように料金所があるわけではないが,代わりに信号機が付いている.
信号機には「青信号につき1台だけ」と注意書きがあり,左の標識には「赤信号の時にはここで停まれ」とある.
前方の高速道路が渋滞しないようにするための流入制御であるが,見たところ渋滞そのものはまだ発生していないようである.
日本でも都市高速の入り口でランプ閉鎖によって流入規制をしていることがあるが,日本の場合はそういうときには,たいてい渋滞がひどくなっている.
この信号機では渋滞しないように制御しているようである.
…だが,よく考えてみると,道路というのはみんなが使おうとすればするほど不便になる交通システムである.こう言うのも何だが,人口密集地域には向いていない,田舎向けの交通システムである.使う人が増えると利便性のブレーキがかかるネガフィードバックつきの交通システムである.
ここ20年,30年,日本でも高速道路を作りまくってきたが,未だ高速道路によって地域発展を遂げ,(IC附近だけ多少の賑わいはできたかもしれないが)疎な状態を脱したなどという話は聞いたことがない.
そして最近になって,あちこちで新幹線整備をという声が大きくなってきつつある.高速道路と空港だけではダメだということに気づき始めた地域が多いということだろうか.