- リニア新幹線は,品川-名古屋間が2027年目標,その先の名古屋-大阪間が2045年ということになっている.東京-名古屋間の大まかなスケジュールは,こんな感じ.
| 年次 | 東京-名古屋 | 名古屋-大阪 |
| 2010 | 整備計画審議 | 整備計画審議 |
| 2011 | ↓ | ↓ |
| 2012 | 環境影響評価 | waiting |
| 2013 | ↓ | ↓ |
| 2014 | 着工 | waiting |
| 2015 | ↓ | ↓ |
| | | (工期13年) | waiting |
| 2026 | ↓ | ↓ |
| 2027 | 開業 | waiting |
- さて,名古屋-大阪間の段取りを東京-名古屋開業後におもむろに開始して,同じようなスケジュールで準備すると,こんな感じだろうか.
| 年次 | 東京-名古屋 | 名古屋-大阪 |
| 2027 | 開業 | waiting |
| 2028 | 環境影響評価? | |
| 2029 | ↓ | |
| 2030 | ↓ | |
| 2031 | 着工? | |
| 2032 | ↓ | |
| | | (工期13年以上) | |
| 2044 | ↓ | |
| 2045 | 開業? |
- しかし,これでは大阪開業が18年も遅くて,国土構造が変わってしまう.中央新幹線計画は経済合理性と国土計画に従って整備されるが,現行の国土計画には国土構造の改造(2眼構造の西側の眼を大阪→名古屋に)などという目標は無く,これはまずい.そもそも,人口集積地の距離間隔が短くなってしまうと,旅客営業収入が下がってしまい,鉄道会社の存続が危うくなってしまう.
- 関西の政財界では,東京-大阪間の同時開業を主張しているが,2045年になってしまうのは鉄道会社の有利子負債の上限を5兆円で制限しているからである.もし,この制限が何らかの施策により取り除かれたとすると,早期開業が可能になるのだが,これに関して鉄道会社トップは,現段階では名古屋以西着工の準備がされていないので,資金制約が無くても4〜5年遅れになってしまう旨の発言をしている.そうすると,こんな感じか?
| 年次 | 東京-名古屋 | 名古屋-大阪 |
| 2010 | 整備計画審議 | 整備計画審議 |
| 2011 | ↓ | ↓ |
| 2012 | 環境影響評価 | waiting |
| 2013 | ↓ | ↓ |
| 2014 | 着工 | waiting |
| 2015 | ↓ | 環境影響評価? |
| 2016 | (工期13年) | ↓ |
| 2017 | ↓ | ↓ |
| 2018 | ↓ | 着工? |
| 2019 | ↓ | ↓ |
| | | ↓ | (工期13年) |
| 2027 | 開業 | ↓ |
| | | ↓ | |
| 2031 | 開業 |
- よく考えてみると,東京-名古屋間の工期が13年もかかるのは,南アルプスに長大山岳トンネルを掘削するからであり,名古屋-大阪間には鈴鹿山系のトンネルは必要であるものの,南アルプスほど険しくはない.環境影響評価も2年で済ませたとし,整備新幹線の工期が概ね10年であることを考えるとこうなるかな.
| 年次 | 東京-名古屋 | 名古屋-大阪 |
| 2010 | 整備計画審議 | 整備計画審議 |
| 2011 | ↓ | ↓ |
| 2012 | 環境影響評価 | waiting |
| 2013 | ↓ | ↓ |
| 2014 | 着工 | ↓ |
| 2015 | ↓ | 環境影響評価? |
| 2016 | (工期13年) | ↓ |
| 2017 | ↓ | 着工? |
| | | ↓ | (工期10年) |
| 2027 | 開業 | 開業 |
- もしかして,段取り速やかに済ませば,一応同時開業は実現可能かも.ただし,今年2014年内に資金面での手当てが済んでいることが条件かも.
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