クレルモンフェランのBRTの乗り心地が悪いという話を書いたが,約10年ぶりに訪れたナンシーのBRT(こちらはボンバルディア製のTVRというシステム)も乗り心地が劣化していた.まさしく百貨店の屋上遊園地の乗り物状態.
厳密に言うと,トラム区間の乗り心地の劣化が著しく,バスモード区間の乗り心地は以前とそんなに変わらない.バスそのものである.
原因は比較的明快で,トラム区間における路面の劣化を拾っているからである.ガイド式BRT(TVRやトランスロールなど)は,タイヤが必ず同じところを踏みしめるので,路面の劣化がいずれ問題になるだろうと予想していたが,その通りになっている.ちょこちょこ補修はしているようだが,見るからに痛々しく,そのちょこちょこした補修が乗り心地の劣化に直結しているようである.
それなりの重量を確実に支えるには,それなりのインフラがやはり必要であった,ということであろう.