CaenにもTVR方式のゴムタイヤトラムが導入されている.もう10年以上走っているわけだが,こちらの乗り心地は,10年前に比べて幾分落ちて,例の遊園地の乗り物系の振動は感じるもののNancyほどの劣化はない.
その差は,やはりタイヤが踏みしめる走行路盤のようである.Cenでは全線にわたって強固なコンクリート舗装が採用されており,タイヤが踏みつけている部分の劣化はあまり無さそうである.
Nancyについては10年前に訪れた時点で既に一部に掘れが見られたが,もともとの材質が弱い(アスファルト?)だったようだ.その後の補修も結構いい加減である.Caenは一部補修した形跡が見られるが,基本的には建設時そのままのように見える.
トロリーバスの延長として導入したNancyと,LRTの代替として導入したCaenの違いが,こういった建設コストのかけ方の違いとしてあらわれているということであろうか.