乗客が減少している鉄道がしばしばとってしまう方策が「減便」
「経費節減で業績改善♥」
などと考えるのは事務屋さんのことが多いと思うが,乗客減の背景が理解されていないことが多い.
乗客が減る原因で多いのは,自動車と人口減だ.だがどちらへの対応であっても減便策は「終わりの始まり」である.きっかけはどちらでも結果は同じだ.
減便する(≒利便性低下)
↓
自動車への競争力低下
↓
乗客減(&沿線人口減)
↓
減便する(≒利便性低下)
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自動車への競争力低下
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乗客減(&沿線人口減)
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(以下,略)
死のスパイラルである.
「だって,関連事業の方が収益多いから大丈夫だもん♥」
などと考えているのは,その商業施設の客がどこから来ているのか考えていないことも多そう.鉄道ネットワーク上の客(や,その家族など)から収益を得ているのなら,鉄道事業の客数減は回り回って関連事業の長期収益減を意味する.
鉄道会社が減便始めたら「終わりの始まり」である.
#ちなみに道路側はというと,鉄道側が自滅してゆくので,人口減少の割には交通量は激減しない.