ほんとかどうかは知らないが,この踏切に引っかかると留年したらしい.
大阪市立大学のすぐそばにあった,貨物線の踏切である.今はもう無い.滅多に列車が通らないので,その希有な列車に引っかかると留年する,という都市伝説があったらしい.
大阪から南に延びる阪和線と,東に延びる関西本線とを都心を迂回しながら結ぶ路線であった.南方面,つまり,和歌山方面の貨物列車が無くなった後は,回送列車がたまに走るくらい.その回送列車も天王寺駅構内に阪和線と関西本線とを結ぶ短絡線ができるとそちら経由になり,用が無くなって廃線になってしまった.
単線分しか用地は無いが,人口密集地帯を通っているので都市交通施設の用地として活用できそうである.LRTとして使えそうでもあるが,簡単に済ますなら,少なくとも日本式の自称BRTくらいの整備はできそうである.
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フランスあるある(その2)
フランスは,とにかく機械ものの故障が多く,システムの運用も課題が多い.
- 非接触ICカードは,読み取り機の反応が悪い.反応が悪いクセに,ちゃんと認識したかどうかを確かめる方法が無いこともある.
- 車内検札で,その反応の悪いICカードがバリデーション不良だと言うことが発覚すると,”こんニャロ,今回は許してやるけど,次回は緩さ許さんぞぉ”という顔をされる.
- 地下鉄の券売機は壊れている.それを直す作業員は「壊れてるんで,券無しで乗ってOK」という.実際に改札機の横のゲートが開放されている.
- 地下鉄(RER?)の改札機も壊れている.使用開始時刻として,おとといの日付が書き込まれる.そして,出るときに引っかかって駅職員と揉める.
- LRTの開業日には,開業準備ができていない.5日経っても準備が完了していない.
- なのに客を乗せて営業するので,途中で先に進めなくて運転中止.とにかく降ろされる.
- その電停では客が困った顔をして電車が来ないか待っている.そして翌日には電車を待つ客は少なく,電車も空いている.
まだあると思う.
フランスあるある(その1)
日本は発想はともかく,維持はできる国である.だが,発想はすばらしくてもそれを維持することが不得意な国も多い.フランスはおそらく後者.
- 機関車牽引列車は,たいてい機関車の調子が悪い
- 列車の出発準備は,発車直前に始める.そして発車時刻になっても準備は続く.
- 始発駅なのに5分遅れ.その後も,大きなトラブルがないのに,じりじり遅れて終着駅には20分遅れ.
- でも,その遅れた列車を待っているTGVがある.(320km/h運転は意味あるのか?)
- 普通列車でも140-150km/hで運転されているが,大きな駅の手前では入線待ちで5分ロスする.
- 列車の遅れの原因は,客がぎりぎりに乗車しようとすることが原因だと思っている.発車2分前には乗れという警告文があり,駅や車内アナウンスがある.30秒前には車掌は笛を吹き,ドアを閉めようとし始める.でも遅れる.
- 通勤電車のドアは,壊れて開かないことがある.
- LRTの電停でチケットを買うと,レシートだけ出てきて肝心のチケットが出てこない.
- 自動券売機があっても,券売の有人窓口があると,列が長かろうが並ぶ.
- その頼りの窓口が閉まっていると,5分だけ乗車するために10分間券売機の列に列ばなければならない.
まだまだ,あるかも.
拝啓ソニーのフェリカ担当様
一昨年できたディジョンのLRT.ピカピカである.
駅前に乗り入れ,中心街外縁をかすめながら郊外部まで延び,沿線にはショッピングセンターや病院,大学などを配置,もちろんパークアンドライドもあり.という昨今のフランスのLRTを使った都市開発の典型である.
さて,今日の本題はこれ.チケットのお話し.欧州のチケットは電停で購入するとそれをチケットキャンセラに突っ込んで使用開始というスタイルが多い.ここDijonも基本的にはそうなのだが,非接触式ICカードになっている.
ただし,紙製.他の乗客を観察していると,月極定期券はプラスティック製のような感じだが,訪問者向けの一日券や1回(1時間30分)券は紙製のようである.最初に乗ったときに専用機にかざして使用開始.
明るい光にかざしてみると,中にループコイルとチップのようなものが見えるので,紛れもなくICカードである.
日本国内でよく「ICカード化すると,一日券の発行がしにくい」「一日券発行するとICカードのデポジットが・・・」「複数社乗り継ぎのICカードの発行しにくい」云々,いろいろ聞くが,この程度の技術,日本にもあるよね.あ,ちなみに,上のICカード一日券は日本円で500-600円程度で,もちろんデポジットなし.
フェリカも世界で勝負しようとしていると思うが,デポジットなしのICカード,複数社で運賃収入山分けシステム,時間単位・分単位での有効期限管理,この程度の機能がないと,システムを買ってもらえないんじゃないかな.
多分,ご存じかと思いますが,念のため.
敬具
#追伸
Toursの運賃収受システムはDijionと同じシステムが入っているように見えますが,こちらはカード料を取っているようです.ただし,€0.1です.1日券でも再チャージ可能なようです.日本のように500円も取られるところには,まだ出会ってません.
ゴムタイヤなのに乗り心地がイマイチ
新年度の風景 IN LYON
フランスに半月ほど行ってくるんだが・・・
・・・ほぼ完全ひとり旅なので,みんなが思っているほど「おフランス旅行」らしくない調査旅行になりそう.
主目的はフランスのLRT導入都市でのトランジットモールの様子を見る&データを取ることなので,観光地とはほとんど無縁である.
ということで,気になる話題があれば現地レポート予定だが,フランスとは関係の無い話題がここに投稿された場合には,1)大した話題がない,2)ネット接続環境が厳しくて投稿できない,3)疲れて寝てしまった,のいずれかである.本人が寝てしまっても予定稿が自動投稿されるように設定してから出発することにしている.
雨のトランジットモールは行ってもあまり意味が無いので,天候次第で変更の可能性があるが,訪問都市は以下の予定である.
リヨン, クレルモンフェラン, サンティティエンヌ, ディジョン, ブザンソン, ナンシー, カーン, トゥール, アンジェ, オルレアン, ヴァレンシエンヌ, ドゥア, ランス, パリ
WEST COAST EXPRESS
Go Trainのような都市圏通勤輸送サービスは北米では割とよく見かけることがあり,カナダの西海岸バンクーバーにもWest Coast Expressというサービスがある.
使われている車両の仕組みもサービス内容もほぼ同じで,2階建て制御付き客車+片側の機関車で運行され,朝夕それぞれ通勤客の便利な方向の一方通行である.それ以外の時間帯はバスなどの都市交通が代替交通になっている.
CANADIAN RAIL(”2階建て”列車編)
CANADIAN RAIL(GOTRAIN編)
クルマ社会のカナダであるが,主要都市には一応,通勤鉄道がある.ただし,朝は都心方向だけ,夕方は郊外方向だけというケースがほとんどなので,興味本位で乗車すると帰ってこられない可能性があるので要注意.
例えば,オンタリオ州のトロントには「GO train」というのがある.クルマではなくて列車で「GO」というネーミングには,「via rail」と似たような切迫感がある.ただし,「GO」は「GOvernment」つまり,州政府で運営であることを表している.
車両は2階建て車両で,例の汎用機関車が端っこに付く.
もちろん,パーク&ライド対応
機関車が端っこに1両だけで,いちいち終点では機回ししない.反対側の客車には運転席があり,いわゆる制御客車である.反対向きには推進運転になる.