新函館北斗駅から南下してきた新幹線の線路は,木古内駅の南側で在来線の線路と合流する.つまり,この写真の草ボーボーの所に今は新幹線の高架橋ができているはず.
この線路の広がった真ん中に,新幹線の線路が割入っているはず.確か,ここはもうスノーシェッドができていて,線路の様子は観察できなかったっけ.
青函トンネル方向.ここは今は三線軌になっているはず.
路面電車の線路というのは,その事態はなかなかお目にかかることができないが,たまに工事の時などに敷石が外されて見ることができる.
例えば,富山(日本)の軌道はこんな感じ.普通の線路である.これに敷石を載せたりアスファルトで舗装してしまうと,よく見る日本の路面軌道になる.土路盤と砂利のクッション効果を期待した軌道なので,「たわみ」軌道.
ところが,同じように見える海外の路面電車の軌道を見ると,一見アスファルトで覆っただけの日本の軌道と同じように見えるようなところでも…
例えばBasel(スイス)では,……アスファルトの下は路盤+マクラギではなくてコンクリート舗装である.
Grenoble(フランス)でも,やっぱりそのようである.
LRTにするとコンクリートスラブ(コンクリート板)に溝を掘ったインファンド軌道などが採用されることが有名だが,LRT化されてなくても軌道はかなりしっかりしたものが用いられているようだ.
高規格ローカル線というと,北越急行とか智頭急行とかを思い出すが,特急の走らなくなった奥羽本線の大曲−新庄間もなかなかの高規格線であった.
大曲から南下すると,秋田新幹線の線路は併走しなくなり,狭軌単線になる.駅には交換設備のあるような状態だが,駅間はというと,時折曲線はあるものの,ほとんど真っ直ぐである.
将来の複線化を見越してか,跨線橋はほぼ全て複線化対応で建設されており,道路側の手直しがほとんど無いような配慮がされている.
もちろん,たまには曲線はある.
秋田-山形県境部分は山地を通過するために曲線が多いが,複線化されている.
そして県境を越えると再び単線になり,曲線+勾配といった線形が続く.
くねくね.
西側から陸羽西線が寄り添って…
終点,新庄駅.
山岳部分の県境越え部分は新線にした方がいいが,それ以外は直線が多く,高速化しやすそう.「准新幹線」化できないかな?
「ミニ新幹線」の線路を観察してみよう.区間は奥羽本線の秋田−大曲間である.
写真中央の線路は狭軌(軌間1067mm),右は標準軌(軌間1435mm),右の線路の奥には「新幹線」の車両が走っている.この区間は基本的には狭軌と標準軌がそれぞれ単線で敷設されているという珍しい形態である.
右の標準軌から分岐した線路が狭軌をクロスして,左側の車庫へとつながる.
車庫には標準軌用のローカル線電車が置いてあるので,このあたりでは普通電車は狭軌と標準軌の2種類あるようだ.運用がめんどくさそう(JR東日本て,割とめんどくさい車両運用を平気でやってるよね.).
単線並列なので,信号機もそれぞれの線路に設置されている.そんなわけで,線路の幅の違いさえ無視すれば,まるでヨーロッパの線路(*)のような感じである.
(*)ヨーロッパでは単線並列が普通なので,複線区間では2線ともに信号機が建っている.
「新幹線」ではあるが,車両サイズはミニ,つまり在来線規格相当なので,トンネルがあっても掘削しなおすこと無く,元々のトンネルがそのまま使える.経費節減.
途中の小駅は,ローカル列車が発着するホームだけ.「新幹線」は通過なのでホームが無い.経費節減.
「新幹線」用の線路には,当然ながら時々「新幹線」が走る.
単線区間ばかりでは上下列車の交換に不便があるので,一部の区間は非常に珍しい三線軌になっている.写真奥に写っている片渡り分岐器は「新幹線」だけが通る.ここから先は,当分三線軌が続くので「新幹線」は走りながらすれ違える.
橋梁も在来線のものを流用できるので,経費節減.ただし,単線用の橋梁は重心がずれたりするので,使えないこともあるらしい.
他ではなかなか見られない珍しい分岐器.
なかなか快調に走る.
そして,三線軌区間は終了.
変電所も在来線と同じものを使えるので,経費節減.
今さら言ってもしょうが無いが,西日本方面でもつべこべ言わずにさっさとミニ新幹線を導入しておけば良かったんだけどねぇ.
一方,そうこうしているうちに東北方面では次の段階へ進もうとしているのであった…
TGVが脱線したみたいなんだが…
ドイツとの国境に近いフランス東部ストラスブールの近郊で14日、試験走行中の高速鉄道TGVの車両が脱線し、少なくとも10人が死亡、37人が負傷した。AFP通信などが報じた。 技術者ら49人が乗車し、時…
他の写真などでは複線の上下線間が開いているようなので,LGVと在来線の合流点付近のようだ.水路をまたいでいるので,ここかな.
Metz方面からきたLGVの終点で,比較的急曲線で在来線と合流するあたりのようであり,地図上で見る限り半径800-1000mくらいの曲線のようである.標準軌なので,制限速度としては120〜150キロくらいだろうか.
高速新線を試運転して,そのまま減速せずに突っ込んだ感じだろうな.高速道路を快走していて,いきなり巨大な「終点」の看板が出てきたような感じか.
まだ営業していない新線のようなので,保安装置がまだ機能していなかったのかもしれない.TGVは新線が開通するのにあわせて高速走行実験をすることがあるので,そういった試験の最中の事故だったのかもしれない.
高速線と在来線の境目での事故という点では2013年のスペインのAVEの事故と似ている.また,直線を高速で走行した直後に急カーブが配置されていて脱線した,という点では福知山線の事故とも共通性がある.
高速鉄道では目視で危険を察知しても危険回避が間に合わないらしいので,保安装置は大事だということだね.