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踏切の感知センサー

踏切で良く見かけるセンサー.

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覗き込むとこんな感じ.横断する道路の向こう側の機器とセットで,道路上の物体を感知し,踏切が鳴っているにもかかわらず線路上に物体があると信号機を赤にしたり,専用の警告信号機を点灯させたりする.

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ただ,このセンサーは自動車程度の大きさのものの感知を前提に設計しているそうで,人がいても感知できないそうである.足腰の悪い老人などが取り残されても,感知できないらしい.

IMG_8783だが世の中探してみると人を感知するセンサーというのは存在していて,最近時々見かけるこの横断歩道マークの道路標識,下部にライトが仕込まれていて,歩行者の接近だけを感知して点灯する.自転車で通過したりクルマが来たりしても点灯しない.

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たぶん,精度の問題でまだ踏切には採用できないんだと思うが,将来的には踏切も人感センサーの設置が望まれるところである.

間違い探し

下の写真に写っている設備群に,重大な間違いがあります.さて,何でしょうか?

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簡単に解説しておくと,左側から順に,券売機(タッチパネル式),もう一つ券売機(タッチパネル式),あいうえお順点字運賃表,みどりの券売機プラス(タッチパネル式).











答え… 点字運賃表があるのに,平面を押させるタッチパネル式の券売機ばかりなので切符が買えない人がいること.近距離でも何でもかんでもみどりの券売機プラスの電話機でお話ししながら買えってことなのか? でも代わりに遠隔操作してくれるのならともかく,操作方法を指示されるだけならやっぱり買えないよね.

あるいは,左端にあるインターホンで誰かを呼び出せってことなのか?

こんなんでいいのか?

転落防止ガードついた

学研都市線こと片町線の電車には4両編成のものと3両編成のものをつなげたものが走っている.

近年は車両間に目の不自由な方とか酔っ払いとかが転落しないようにガードが付くようになっているが,2編成をつなげた電車の場合は運転席同士が頭を突き合わせることになり,ガードが付いていなかった.

連結面になってしまった2両の前照灯を付けてみたりしていたが,そもそも見えない人には効果は無い.停車中に女性の音声が自動で流れて注意を促す試作的な編成もあった.

今日見た電車は,この先頭車同士がおでこを突き合わせる連結部分にもガードを付けているものであった.かっこわるくならずに,なおかつ実用的に良くまとまっている,と思った.

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世界最難関級の券売機

サンフランシスコの空港から市街まではBARTという鉄道に乗る.

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この鉄道の券売機がくせ者であった.見かけは特に異常なし.

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画面どアップ.

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どやって使うんだ? とりあえず日本式に現金を入れてみるが,中心街までの切符はどうやったら発券されるのかわからない.どうやらテンキーで額を入力する方式のようではある.しかし,なかなか思うような切符を発券できるような状態にならない.試行錯誤してわかったその結果は…

…テンキーで「おつりの額を入力する」であった.

上の画面をよく見ると,「Max Change $4.95(=おつりは$4.95まで)」と書いてある.こんなところにヒントがあるとは.

わかんねぇよ.

#さらにその後,切符はチャージ式であることがわかった.

京都・四条通その後…ベイ多すぎ?

ゴールデンウィークが終わったあとの週末,再び例の四条通を訪れてみた.

交通量自体は3月末よりもかなり少なく,渋滞もさほどひどくはなかった.(…が,当サイトの最近のアクセスの半分弱が四条通関連のページを見ているようなので,平日はかなりひどい状況なのであろうという想像はできる)

再び烏丸側から歩いてみる.迂回協力要請の横断幕が出ている.うち(枚方)のご近所情報では,以前なら10分ほどで通過できるところを30分くらいかかるらしい.

(工事終わっても渋滞は無くならないと思うけど.)

IMG_0218南側の歩道を歩いて行くと,どうも気になる.ベイが多すぎ.左折レーン,タクシーベイ,荷さばきベイ,祇園祭山鉾ベイ?,歩道が拡幅されたはずなのに歩道が狭い箇所が多すぎである.これはほんとに歩道拡幅なのか? それとも駐車車両を排除して公式にベイ類を整備したかったのか?

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そして,それらのベイ類であるが案の定,当初目的外の使用が多そうである.上の写真でも,タクシーの客待ち(?)や他府県ナンバーの休憩(?)あるいは,下の写真のようにパチンコ屋の前に停まる高級車には駐車禁止指定除外の指定を受けたクルマが…いろいろ邪推してしまう.

こういうベイ類があると,その収容力の大きさと関係なく自動車乗りはそれを目指して突っ込んでくるんだよね.人力取り締まりしてもイタチごっこですし.

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左折レーンがあふれて交通をふさいでいる現象は,今回は交通量が少なかったので確認できなかったが,その代わりこういう輩がいることは確認できた.

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どういう状況かというと,左折レーンに並んで左折すべきところ,直進レーンを走ってきて左折車の列の先頭に割り込もうとしているクルマである.おかげで直進レーンをふさいでしまっている.こういう輩がいるということは,普段時において左折車が先詰まりの原因になっているということが広く知れ渡っているということであろう.

北側の東向きの車線については渋滞の先頭は四条通河原町付近のようであり,バス停のバスを追い越せないことや四条通の交差点の通過に時間を要していることが原因のようである.

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やっぱり,自家用車進入禁止でいいのでは?

京都・四条通は「道路工事で渋滞」か?…社会実験時を振り返る

なぜか普段の10倍もアクセスがあり,どうやらこの話が気になっている人が多そうなので,続きである.
京都・四条通、道路工事で渋滞慢性化 観光客「歩いた方が早い」 : 京都新聞.
京都・四条通は「道路工事で渋滞」じゃないよ

現在進行形の四条通の歩道拡幅事業は7年半前の「トランジットモール社会実験」が原点である.原点ではあるが,7年半前の「トランジットモール社会実験」は本物の「トランジットモール」とは似て非なるものなので,あれがトランジットモールだと信じてはいけない.別物である.

まずは,7年半前(2007/10/14)の最初の写真.烏丸通り側から河原町通り方向に歩いて行く.すでにこの写真の段階で,重大なヒントがある.説明は後ほど.

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当時の交通規制内容がこれ.ここにもヒントが.

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当時も左折レーンが準備されていたことがわかる写真.ただし,ここは四条烏丸交差点の東側部分で,細街路への左折レーンではない.

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バス停部分.当時はバス停部分は「バスベイ」になっており,楽にバスが追い越せた.

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さて,何が現在と違うか,おわかりいただけただろうか.

  1. 現在は自家用車も進入できるが,当時は自家用車が進入禁止になっていた.
  2. (細街路が車両通行止めで)四条通は直進のみであった.
  3. 直進のみなので,左折レーンはなかった.
  4. 現在はバス停部分が半島状に突き出ているが,当時は「ベイ」になっており引っ込んでいた.

ということである.遠い北欧の都市街路も参考になるが,まずは原点がどうであったか再確認する価値はありそうである.

なお,当時はバスが「トランジットモール」には似つかわしくない高速度で四条通をびゅんびゅん突っ走っていた.

# 何度も言うが,本物の「トランジットモール」とは似て非なるものであり,別物である.

京都・四条通は「道路工事で渋滞」じゃないよ

こういう記事がある.
京都・四条通、道路工事で渋滞慢性化 観光客「歩いた方が早い」 : 京都新聞.

確かに渋滞している(先月末に現地で確認済み↓).

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新聞記事は「工事のせいだ」と言っているようだが,誰もが気になる「渋滞の先頭」に行ってみると,先頭は四条通と直交する南北方向の細街路への左折が原因であった.

つまり,横断歩行者が途切れるのを待って左折するので,原則1車線しかない「新」四条通では,その左折待ちの車が唯一の車線を塞いでしまっているようだ.

いちおう,所々にはこういった左折への配慮がされているが,左折車が多くて左折レーンからはみ出している…

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…正直言って,この配慮こそが余計だと思う.四条通は右左折禁止で直進のみ,直交する街路は四条通の交差点では左折のみ可で四条通は横断禁止.(できれば河原町通も同様に自動車による横断も禁止)などとすると中心繁華街での自動車はかなり少なくなる.

何をアホなことを言っているのかと言われそうだが,実際にそうしている街路は存在していて,中心街への余計な自動車進入を事実上阻止しながらも,荷物の搬出入等の用事のある自動車はほぼ問題なくアクセス可能な街路構造が出来上がる.

下の写真はスウェーデンのエーテボリという都市の街路であるが,細街路からメインストリートへ出る交差点では右折しかできない(日本の左折相当).ほぼ全ての中心街の交差点がこうなっており,道路としてはまっすぐ続いているのに,車はまっすぐ進ませない.

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別の交差点.

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どうしてもメインストリートの向こう側に行きたければ,いったんこういった自動車流の処理を主眼にした外周道路に出てから向こうの街区にアクセスし直すことになる.

IMG_0966話を元に戻すと,京都の四条通の渋滞は,「道路工事で渋滞」ではなくて,「車線を減らしたのが悪い」のでもなくて,バスを除く自動車を中心市街に近づけさせないための自動車サーキュレーションの基本設計のまずさに起因しているのでは無いかと思う.

#1 「工事で渋滞」よりも根が深いかも.
#2 とりあえず,20-30年前の川端通りの工事中の時のように,自家用車進入禁止にする方法もある.

京阪神JRの色使いが破綻している件-その後

京阪神のJR線の色使いが破綻している件について,ちょっと前に書いたが,3/14にダイヤ改正があった後,ちょっと色使いの方針が変わったようである.

以前は,いくつかの路線にまたがって運転されている電車の行き先表示の下線の色は,路線のラインカラーに合わせようとしていながらもどういう方針なのかイマイチわかりにくかった.

先日のこのコラムで「乗客としては行き先側路線の色に合わせるのが案内上は分かりやすいと思うのだが」と書いたが,どうやらその方針になったようである.

ただし,確認したのは片町線,いやもとい,学研都市線だけなので他路線がどうなっているのかはよくわからない.

従前の電車側面の行き先表示部分の列車種別下のアクセントカラーは…

快速宝塚快速木津普通西明石普通京橋,普通四條畷普通松井山手

最近は…

快速宝塚快速木津普通西明石普通京橋,普通四條畷,普通松井山手

ということで,若干改善した.ただ,学研都市線内の駅が行き先の場合は全てピンク色なのだが,駅名標のカラーは若草色のままでピンクではないのだが.

#鴫野駅の新しいホームの駅名標がピンク系になっているので,そのうち全駅ピンク系に変更するのかな.

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PORTRAM開業後の沿線民の会話

ふと気がつくと,富山ライトレールが開業して,もうすぐ丸9年,そして10年目に突入しようとしている.開業直後に富山を訪れた際,富山駅の北側の電停で待っていると,沿線利用者が会話をしている.

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聞き耳を立てると,次の電車まで30分ほど待つという.PORTRAMも夜間帯は本数が少ないので,小言も言いたくなるのが人の子というもの…と思ったら,どうやらそうではない.

30分待てば電車がやってくる,ありがたい,という話のようである.なーるほど「富山港線」は1時間に1本が当たり前で,終電も早かったのに対し,PORTRAMは30分も待てば電車に乗って家に帰れる,23時過ぎまで電車がある,ありがたい,という話のようだった.

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これって,営業主体工夫すればJR系の小会社立ち上げても良かったのに,そういう発想はなかった模様.ちっこい仕事はいちいちしてられねえってか?

#でも,そういう小規模なビジネスから次の一手が見えてくることもあるんじゃないのかな>大会社殿

…で,北陸新幹線の行き先表示はどうなってる?

今は九州新幹線は鹿児島中央から博多までつながっているが,新八代で乗換の時期が数年あり,その時期のか鹿児島中央駅の電光掲示は下のようであった.

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新幹線は鹿児島中央駅を出ると新八代まで運転し,そこで在来線特急に乗り換えであったが,客への案内上は「博多行き」であったというわけである.列車の側面の行き先表示も博多行きだったかと思う.列車の一体性を前面に押し出した方法であった.

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同じく,東海岸を走る特急にちりんであるが,宮崎空港駅から別府駅に向かう列車の側面の表示はこのようになっていた.

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別府で乗換だが,博多までは実質つながってますよ,ということである.

さて,北陸新幹線が開業し,JR西日本のサンダーバードは都市間連絡列車としては金沢までの運転となった.富山まで行く人は金沢で乗り換えることになるのだが,サンダーバードと北陸新幹線は客への案内上,つながっているだろうか.逆に,富山から西に向かう北陸新幹線は「金沢止まり」になってないか.

京都や大阪の人にとって「富山」は消滅してしまっていないか?
あるいは,富山の人にとって「京都」や「大阪」は消滅してしまっていないか?

気分の問題と言えばそれまでだが,けっこう重要かもしれない.