この話題,単純には「【祝】上場」なんだが,やや割り切れない気分もある.
JR九州(福岡市)が25日、東京証券取引所1部に株式を上場した。
情報源: JR九州、東証1部上場…初値は3100円 : 経済 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
九州の人口密度は,概ね日本全体の人口密度と同程度である.日本全体が343人/㎡,九州が324人/㎡で,だいたい同じ.
つまり,日本全体で鉄道を一体経営していたとしても(歴史にifは禁物であるが)もしかしたら旅客部門だけならギリギリ上場できる程度の会社になっていたかもしれない,ということ.
もちろん,そのためには儲かる地域から儲からない地域への「内部補助」は必要であり,内部補助については根強い批判があることは承知の上である.
そもそも大規模なネットワークの一部を取り出した際,採算はどう定義するのか,というのは真剣に考えると悩ましい.末端部分を不採算だといって切り始めるとあら不思議,元気だった幹の部分も徐々にやせ細り,端っこから順に枯れてゆく,という話はちょっとネットワークをかじった人には理解できる話.
クリームを掬ってオレのものはオレのものというのは易しいが,幹の部分に払うのはマージナルコストだけでも十分じゃないのかという議論もあるかもしれない.
さて,他はどうするよ?
先んじて手は打たないのかい?