フランスの鉄道網はほとんど完全にパリを中心に組み立てられている.地方都市間はほぼ全てパリで乗り換えなければ到達できない.ところがごく少数ながらパリを無視した列車が走っている.
例えば,フランス東部のアルザス地方のストラスブールからパリの北側にあるリールに行く場合,パリ東駅まで行って東駅〜北駅間を徒歩か地下鉄で移動し,北駅からTGVというのが標準コース.
ところがこういう列車もある.シャルルドゴール空港経由リールヨーロッパ駅行き.
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ゴトゴト.到着.リールはリールでもユーロスターの発着駅の方.旧駅とは徒歩でも10分ほど.
リールで一夜を過ごした後,次の日は逆コース.
リールからシャルルドゴール空港までTGVで移動.パリを無視した移動だね.
なぜこういう系統があるかというと,国際空港アクセスとしてTGVが機能しているから.チケット類も統合されたサービスもあるので,異種交通機関を結合した有機的ネットワーク,とでも言うべきか.
一方東洋の島国では,いまだに手を結ぶことができずに,相変わらず(国際交通であっても)有機的ネットワークを築けない国があるんだってさ.
#パリは宿泊費が高いので,うまく旅程が組めれば費用節約.