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昔日の岐阜市内軌道(金宝町→徹明町編)

さらに北上.

DSCN9236徹明町で西に曲がる.ここから東に延びる美濃町線も同時に廃されている.メルサの前を曲がる電車.元々は直進して長良橋を渡っていた路線があった模様.ここのメルサは今はドンキホーテかな.

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徹明町から美濃町方面の電車が出る.この写真の電車は,廃車を逃れて今もなお土佐電で走っているようだ.高知に行った際に乗った記憶がある.

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この徹明町の交差点にある電停も「命がけの電停」である.どうやら全ての電停が「命がけの電停」であり,路面軌道に対する冷遇ぶりは徹底している.

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昔日の岐阜市内軌道(新岐阜駅前→金宝町編)

運賃は,路面区間が170円であり,昨今の都市内交通としては比較的リーズナブルであった.

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郊外区間に単線部分があるので,完全に均等間隔では無いが,毎時4本あり,まぁ,何とか使えるレベル.

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だが,軌道敷内への自動車の進入が許されており,定時性には影響が出そう.このへんが公共交通に理解の無いところ.

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路面電車を邪魔者扱いする前に,中心市街地の道路で交通「量」を捌かなければならない都市構造を考えた方が良かったかもしれない.(今さら,だが.)

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そして再び,問題のある電停.左に写っているのはバス停.電停は,中央に写っているハッチバックの自動車の真下.カラー舗装部分.まさに命がけの電停.もちろん,ここで電車を待つことは出来ない.

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電停の案内及び駅名標は,歩道際にバス停然として設置されており,ここで待て,ということだろう.

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電車が来たら,車の間をすり抜けて,この緑色の部分から乗り降りしろと言うことか.命をかけてまで電車には乗らないので,これは「電車には乗るな」というメッセージと同然.安全地帯の設置が認められなかったんだろうな.

DSCN9235先ほどの新岐阜駅前の電停がかわいく見えてくると言う錯覚.

昔日の岐阜市内軌道(岐阜駅前編)

岐阜の市内軌道線が廃線になってから間もなく10年になろうとしている.「コンパクトシティ」のキーワードが出始めていた時期だけに,残念至極.

行政があまり協力的ではなかったという話も良く聞くので,手元のフォルダをそういった視点から検証してみよう.散策は2005年の1月である.

出発は,JR岐阜駅前から.当時は岐阜駅の高架化工事中で,駅前広場もそれに合わせて整備中.JR駅前から名鉄駅前までの区間は,このとき既に運行休止であったが,復活すること無く廃線になった.

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この部分から先がJR駅前乗り入れ部分であるが,アスファルトで埋め込まれている.復活させるつもりがあるのなら,綺麗に取り外したり,準備工事をしていたりしそうなものだが,最初から復活させるつもりがなかったのかも.

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この当時の市街地側のターミナル電停.名鉄駅前であるが,電停のホームは無く,路面にカラー舗装されているだけである.

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ここで乗り降りしろ,と言うんでしょうか.乗るなと言わんばかりの電停であった.でも,これはマシな方であった.安全地帯の道路標識があるとともに,ポールとロープで自動車走行部分と分離はされている.

軌道線を都市交通として活用させる方策はいくらもあったが,電停がこれでは乗ってもらえない.今なら補助金で綺麗な電停が整備できるんだが,そういう都市政策は採っていなかった模様.

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改築前の名鉄駅の出口から見た様子.出て右に行って,横断歩道を渡って電停へ.

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悲しい廃線の知らせ.電車は邪魔者扱い.

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野田と海老江と玉川と・・・

ここに限った話ではないが,実質的な乗換拠点なのに,鉄道の駅が異なっていて接続していることが分からないというケースが少なくない.

DSCN7115大阪市内の福島区の駅.地下鉄千日前線の駅が「野田阪神」で,阪神電車の駅が「野田」,そしてJR東西線の駅が「海老江」.すべて「野田阪神前」交差点に面しているか,その地下である.「野田阪神」駅は単に「野田」と通称されることもあり,「野田」駅は「阪神野田」と呼ばれることもある.併設のバスターミナルは「野田阪神」である.

そしてヤヤコシイことに,この地図の下側(南側)にあるのがJR大阪環状線の「野田」駅であり,その駅との乗換駅は地下鉄千日前線の「玉川」である.

それぞれ事由があって,それぞれの駅名を名乗っているとは思うが,もうちょっと何とかならんかな.

#なお,阪堺電車では「南霞町」から「新今宮駅前」に改名した模様.

BRTだとこれができないんだよなぁ

BRTだとこれができないんだよなぁ.
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よく,LRTは無理だから,バスで,という話になりがちなんだが,輸送能力だけ見ると大きな違いが無くとも,こういう面では雲泥の差.
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逆立ちしても,BRTはLRTの代わりにならない.
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姫路駅前の「トランジットモール」

姫路駅前が「トランジットモール」になるらしいと言うので,立ち寄ってみた.夏以来なので,2度目.若干工事が進んでいる.
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「トランジットモール」なのに,臨時の柵で歩車分離しているのは,工事中だけなのだろうか.そもそも「トランジットモール」に縁石は邪魔だと思うのだが・・・
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最終的にこういう風になるのなら,まぁ理解できる.
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けど,こういう方向もありそう.いずれも同じ姫路駅前.
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やはり,単なる一般車進入禁止区域の歩車分離道路の域を出ないのだろうか.

バリアフリー対応バスのバリアフリー度

バリアフリー対応バスとしては,「ノンステップバス」と「ワンステップバス」がある.いずれも,昔のバスに比べるとバリアフリー度はマシだが,いずれもこういう点はまだまだ改善の余地あり.
まず,電車でのホームに相当する歩道と,バスの間に隙間が盛大にある点.次に,隙間があることで,上下移動が生じてしまっている点.歩道から降りて,もう一度バスに乗らなければならない.
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それから,ワンステップバスは車内に「ワンステップ」あり.ということで,物理バリアは取り切れていない模様.
DSCN3336しつこいようだが,海外には車両とバスとの間の隙間がほとんどないバスや,渡り板が自動で出てくるバスがあるので,日本のバスはまだまだだなぁ,と感じる今日この頃.これで日本のバスの進化は終わりか?

どのレーンがもっともよく働いているか

どのレーンがもっともよく働いているか,という授業時によく学生に出すクイズである.
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選択肢は3つ.

  1. 端っこのバス専用レーン
  2. 2車線ある道路
  3. 中央の路面軌道

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答えは,まぁ見え見えだが,3の路面軌道.ここ(熊本)では,路面電車が走ってくると,30人くらいは乗っている.車道を走る自動車は1台に1-2人程度しか乗っていないので,奥まで数えても数十人くらいしか乗っていない.しかも動いていないので,実は運んでいない.つまり,路面電車が2-3両走ってくると逆転勝利.しかも,奥まで見渡す限りクリアな軌道…ということは効率よく運んでくれる.
1001Kumamoto-20バスについても,空いていても10人くらいは乗っているので,これだけ数珠つなぎにバスがやってくると,運んでいるふりをしている自動車よりもたくさん運んでいる.

さようなら五新線

奈良県五條市と和歌山県新宮市を結ぶはずだった「五新線」.五條市内の国道24号にはこういった[廃線跡]が残る.
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西吉野までの一部区間はバス専用道路として供用されたが,その先は道路として使用されることも無く,幻のループトンネルなどもあったようだ.
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一部のトンネルは国道のトンネルとしても利用されたものの,ほとんど使われること無く建設中止となり,今に至る.もし完成していれば飯田線に勝るとも劣らない秘境路線になったに違いない.
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終点の和歌山県新宮市内には「五新」という地名があり,もし路線が完成していればここに顔を出す予定だったのでは無かろうか.(「五新」出身の学生に確かめたことがあるが「さぁ・・?」という返事)