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JR東4100億円を追加調達

緊急事態宣言下の移動自粛が6月まで続くとの想定のもと、3月からの調達額は計7750億円にのぼる。

情報源: JR東日本、4100億円を追加調達 乗客急減に対応  :日本経済新聞

JR東日本というと,首都圏の近距離輸送や東日本の新幹線網を運営する巨大鉄道会社で,基本的には優良企業のはずだ.

ところが,その優良鉄道企業が3月以降8000億円近くの資金確保に走っているというのだから尋常では無い.

超黒字企業のはずの東海道新幹線の運営会社も短期資金を1000億円ほど確保しているし,山陽新幹線の運営会社も2000億円近くを確保している.

基本的には交通事業者というのは今日の現ナマ収入を明日の運転資金に回すような(まぁ,そこまで極端では無いが…)経営方法らしいので,コロナによる収入減はそのまま運転資金の枯渇につながりかねないわけだ.

超大手ですらこの状態である.

第二次補正予算に関連する国会の審議(国土交通委員会)を聞いていると,野党がJCOMMの資料などをもとに交通事業者が窮地に陥っている件について言及すると,国交大臣が半ばキレ気味に ”いちいち言われんでも調べている” 的発言を返している.

えーと,既に超大手が運転資金確保に奔走している状態なので,弱小事業者は況んやをやという状態であり,そば屋の出前的に「今やってます」では間に合わないかも.

その方面の業界ではお公家様と呼ばれている理由がわかってきた気がする.

 

【政府与野党協議会】予備費10兆円

地方の特にバス路線やタクシー会社も、バス路線の廃止しないと会社がもたないといったところもある

情報源: 【政府与野党協議会】予備費10兆円は足りていない予算に転用、オリンピック関連予算など不要不急の計上済の予算の見直しを求める – 立憲民主党

(17)移動の自粛により、公共交通機関の経営が極めて厳しい状況にあることに鑑み、需要回復に至るまでの支援策を講ずること。また、事業規模に関わらず、固定資産税や航空機燃料税、着陸料などの減免を行うこと。

新幹線や高速道路のような大型プロジェクトについては与野党で方針が大きく違うことが少なくないが,都市交通や地域交通に関しては比較的方針の差は小さいことが多いと思う.

ようやく具体的な言及が野党側から出てきたが,日本政府さん,どうする?

#与党の先生方は運転手つき自動車なので,電車やバスの現況はあまりご存じ無いかなぁ?
#一部補正予算に反映されたという話があるがよくわからない.基本的には補正予算の組み替え修正動議は否決された模様.

日本政府さんへ:出かける前は忘れずに

「GO TOキャンペーン」をするらしい.例の旅行券をばらまくという話のことである.

コロナ対策として予備費を10兆円も準備するらしいので,「GO TO…」にいくら,「お肉券」にいくら,「お魚券」にいくら…と積み上げてゆく算段はできているんだろうなぁ.

「GO TO」には,「〜に行く」という意味の他に,「(お金が)〜にまわされる」という意味もあるらしいので,実は旅行キャンペーンであるとともに資金循環キャンペーンでもあるという,ダブルミーニングになっている模様.

さて,「GO TOキャンペーン」は1.7兆円,事務手数料だけで3000億円(つまり計2兆円?)を費やす大型対策の1つだが,その”お出かけ”,ちょっと待った.

かつてジャック・ニクラウスが「出かける時は忘れずに」と,たどたどしい日本語で“米国急行”のカードをPRするCMがあったのを覚えてるだろうか(話が古いって?).今回は「GO TOする前は忘れずに」である.

観光行動を促す以前に,日常生活のための交通事業が危ない状況に陥っており,そっちの方が先だ.観光はもしかしたら「不要不急」の範疇なのかもしれないが日常生活は「必要急行」だ.「Daily EXPRESS」だ.

予備費をあちこちに気前よく蒔けるのなら,GO TOする前は忘れずに「Daily EXPRESS」への利用枠の設定も必要だ.当然,予備費確保するよな?

#急げ,関係各部署.(こういう言い方するのは気が引けるが)東北の震災以来のタイミングだ.東日本大震災の際に予算確保しようともしなかった皆さん,再び時機が来たんだよ.

#今週末もオンライン会議がある模様.
https://www.jcomm.or.jp/covid19/forum/

#ようやく一部の野党が,”地域の交通事業者への支援が必要” とテレビの討論番組で言い始めた模様.

コロナ影響で万葉線乗客が大幅減

高岡、射水市を結ぶ万葉線の乗客数が新型コロナウイルスの影響で3月以降、大幅に減っている。4月は前年同月比で乗客が6割減り、旅客運輸収入は半減。

情報源: 万葉線乗客が大幅減 コロナ影響で3月以降 – 富山県のニュース | 北國新聞社

万葉線に限らず,全国のバスや鉄軌道は同じような状態だと思う.

それでも4月には定期券収入があって現金が手元にあり,他の月に比べて資金に余裕があるが,これが5月,6月,7月… となってくると厳しい状況に陥る可能性高し.

日々電車やバスが動いているので,市民的には「自覚症状」が出にくい社会現象だが,ある日突然その日はやってくる.

#社会的な発言力の大きな「エラい人」に限って,運転手つき自家用車に乗っていることが多そうなので,こういうシビアな事態には気づきにくいと思う.

日本政府さん公共交通支援額をうっかり2桁間違えてしまう

第二次補正予算の公共交通支援の内訳の情報によると,先日の分析通り,メインの支援は政策金融公庫や持続化給付金,雇用調整助成金他で借りるなりしてくれということのようで,やはり例のクーポン券の束のようなのが支援メニューのようである.

それよりも驚いたのが,3枚目の右上の金額である.

「140億円程度」

えっ?! 2桁金額間違えてませんか?

クーポン券の項目だとそんなもんになるのかもしれないが,通勤通学需要の減退,出張需要の消滅,インバウンドの消滅,書き入れ時期の観光需要の消滅で,公共交通事業はかなり痛手を受けてるはず.(そして,当面それは続く.)

140億円? ご冗談でしょう.自動車社会の米国ですら2.7兆円ですよ.

1枚目の「基本的な考え方」のところにちゃんと書いてるじゃぁないですか.

    1. 緊急事態宣言下も含め,感染拡大防止策を講じながらサービス提供が継続されることが必要.
    2. 需要減に伴う減収から財務面での事業存立基盤が揺らいでいる事業者について,事態収束後にサービスの提供が困難となる事態を回避することが必要.
    3. 事態収束後は,十分な感染拡大防止策を講じつつ,ビジネスモデル面も含めた円滑な移行に向け準備することが必要.

140億円でこれが実現できる? ご冗談でしょう.

一般的な商売なら,借金してでも良好な事業をすれば事業の成長があって,借りた金以上のもうけが出るかもしれないが,日常生活を支える交通事業の場合は,事業が軌道に乗ってもせいぜいトントンレベルで,借金返せるほど儲かるわけじゃないんですよ.

世の中の交通事業者が巨大鉄道事業者ばかりじゃないですからねぇ.日本政府さん.

#なお,物販や不動産業で企業グループ全体を支えている交通事業者も多いと思うが,物販→Eコマース,オフィス需要→テレワーク…により,今後もじりじりと収益源を失い続ける可能性アリ.

 

日本政府さん未必の故意でバス会社を破綻させてしまう

何もしないよね.タクシー会社に続いて,バス会社が破綻しはじめてるというのに.

いや,もちろん「何かやってます」アピールしてるのは知ってるけど.

こういうサイトがあるけれど,「事業者の取り組み」「自治体の取り組み」はあっても,”政府の取り組み” は無い模様.

政府の「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の活用事例集」なるものを見ると,いろいろやってますアピールはあるものの…

No.12 公共的空間安全・安心確保事業
 検温設備導入しても客増えない.その検温誰がするの?

No.23 密集軽減のための輸送力増強事業
→ スクールバスにしか使えない.そもそも休校が多くてスクールバス動いてない.

No.24 公共交通応援事業
→ 三密を避けるためにしか使えない.そもそも利用が減っていて客が少ない.
→ 収束後のサポートにしか使えない.そもそも利用が減っていて客が少ない.

No.25 地域公共交通機関の高度化支援事業
→ 収束後の設備投資にしか使えない.そもそも設備投資どころの状況では無い.
しかも,経費の一部だけしか支援せず,設備投資の中核資金にはならない.

No.29 駅乗客数などの解析、可視化事業
→ 人の行動を可視化して外出行動の変容をしてほしいのは行政側であって,公共交通の支援策のふりをしているが支援策では無い.

No.38 必需物品供給事業
→ 公共交通の支援メニューとしてあげられているが,中身は自治体の支援メニュー.

No.47 学校給食関連事業者等への応援事業
→ 「スクールバス」の文字が登場するが,なぜスクールバスが食育なのかがわからない.

No.48 金利、保証料などの金融面での支援事業
→ 「
日本政策金融公庫等の他の支援施策の対象とならない又は超える部分について、利子補給や保証料の助成など金融面での支援」なので,この制度で主体的に公共交通を救う気は無い模様.

No.68 寄付等の応援に応える地域づくり促進事業
→ 要するに「ふるさと納税」だろ.

No.69 地域の魅力磨き上げ事業
No.71 観光/シティプロモーション活動事業

→ 観光PRの支援メニューのようだが,日常の公共交通を支えるものではない.

ちゅうことで,「公共交通ではない一般の営利会社と同じ支援策を使ってね.もちろん,まずは銀行から金借りるなりのことはしてね.」ということを間接的に表現したアピールでしかない.

この政府の「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の活用事例集」なるもの,よく観光地などで配られている(ほとんど使い道がない)割引クーポンの束に見えてしょうがないんだが.この交付金は総額1兆円規模らしいが,全部公共交通に突っ込んでも自動車社会の米国の半分にもならない(全部突っ込めないけど).

このままだと,まだまだバス会社や鉄道会社が破綻してゆくぞ.

 

#未必の故意などではない,と言う反論があるかもしれないが,もしそうなら,現況把握すらできていないということかも.「~地域公共交通の確保維持への積極的な活用に向け、情報交換を始めます~」などと今頃いっている時点でToooooooooooooo Late

#やっとマスクきた.でも,もう間に合ってます.

パンデミック出口戦略どうする?(大阪型?)

具体的な数字を示しながら自粛解除の条件が示されたわけだが,これって,残念ながら出口戦略のようで出口戦略じゃないんだよなぁ…

たぶん,「やったぁ,終わりだ!」と思ってる人が多いと思うけど.

戦争でいうところの空襲警報「発令条件」と「解除条件」が示されたけども,戦争終結が見えたわけではない,という状態.(空襲警報の発令・解除条件が曖昧な日本政府さんはそれ以下なわけだが)

ワクチン接種か罹患のどちらかによって市民の過半が免疫を獲得できるのが出口で,それは1−2年先.当面はB29が時折飛んでくる状況下で市民生活を営まないといけないわけで,まさしく戦時中.

とりあえずは,対処療法のいい薬(被弾しても落命しない)が早期に出回ることが当面の希望か?

#初回の3-5月の”空襲警報”は中途半端だったので,解除が遅れたと思う.

#マスクも10万円申請書もまだ届かず.我が家では「新たな仕事ができたので,担当部門が新設されて,倉庫だった部屋に机を入れるために,掃除をはじめたところに違いない.」ということになっている.なお,自動車税と固定資産税の請求書はキッチリ送られてきた.

さき細りのうた

おしえてください
この世に生きとし生けるものの
すべての会計に限りがあるのならば
海は死にますか 西は死にますか
北はどうですか 東もそうですか
おしえてください

私は此の頃 破綻について考えます
誰もが等しく 客を失う悲しみについて
走る苦しみと 終わり無い悲しみと
払いの苦しみと 間引く悲しみと
現在の運営と

答えてください
この世のありとあらゆるものの
すべての事業に 約束があるのなら
バスは死にますか 汽車は死にますか
客が去る様に 錆が来る様に
みんな逝くのですか

わずかな生命の
きらめきを信じていいですか
250億ドルのような 望みといったものを
去る人があっても 来る人はなくて
欠けてゆく月は いつか満ちるのか
なりわいの中で

おしえてください
この世に生きとし生けるものの
すべての会計に限りがあるのならば

空は死にますか タクは死にますか
船は死にますか 鉄は死にますか
港は死にますか 駅は死にますか
私の大切な 故郷もみんな
逝ってしまいますか

学校9月入学…だと?

今まで出ては消え,出ては消えしている話だが,授業する側からすれば,ごっそり5ヶ月ずらすだけでいいなら,まぁ,アリかも.

解決すべき点としては…

    • 私立学校など,半年分の収入が消えるので,それをどうするか
    • 企業の人材確保が半年遅れる
    • 新しい年間スケジュールを早々に学校側で決める必要がある
    • ご家庭側での半年分のコストアップ分をどうするか
    • 授業が無いとはいえ,秋まで遊ばせるわけにはいかないので,その間どうするか

…あたりか?

誕生日による学年分けが変わってしまうという意見があるが,そこは変えなければいいだけ.6歳になったら入学,ではなくて,当面6.5歳になったら入学にしておき,5年くらいかけて学年進行に合わせて是正すればいいだけ.

# マスクはまだ届かず,10万円申請書もまだ届かず.そうこうしているうちに市中にはマスクが出回りはじめた模様.10万円支援金支給は夏前か? これ,必要な人に適切な時期に届かんやろ.
Toooooooooo Late
もしも爆弾飛んでくるような戦争だと,全員死亡のパターンやな.

※今,お魚屋さんに行くと,スズキとか,クロダイとか,カンパチとか,高級料亭で出てきそうなのが(そもそも住宅地の魚屋に置いてないようなのが)安いぞ.
ホタルイカとかも「えっ」思わず声が出るほど安いぞ.
お魚券なんて待ってないで,あした魚屋へGO

来秋9月入学実施…だとぉ
今秋に実施しなければ単に混乱招くだけじゃん.
何のためにするのか意味不明.
(今することじゃないやろ).アホですか.
Toooooo Late

→ 本年度に限り「学校の令和2年度」を「2020年4月1日〜2021年8月末」に設定して,コロナ関係の断続的な学校閉鎖を許し,「学校の令和3年度」を「2021年9月1日〜」(以後,毎年同じ)とするのなら「来秋9月入学実施」はアリかも.
もっとも,解決すべき点は変わらず.

 

パンデミック出口戦略どうする?(計画的免疫獲得編)

抜本的にはワクチン開発が必要という話もあるようだが,ワクチン開発には時間がかかるらしい.ワクチンに頼らないことを前提に,医療機関のキャパを基準に「計画的に」抗体保持者を増やす方法を考えてみよう.

保持者が60%に達するのを目標とし,潜在的な感染者は表面的な感染者の40倍存在するとする.ということは,表面的な感染者累計が人口の1.5%に達するのが目標ということになる.

日本の人口12,600万人の1.5%は,189万人.

ところで,医療のキャパがどの辺にあるかについては議論のあるところだが,4月現在の日々の表面的な感染者増加数が+400人,このへんが限界だと設定してみる.

189万人÷400人/日=4725日≒12.9年

…あかん,今のだらだらとした日本の自粛体制ペースだと,集団免疫獲得までに13年もかかってしまう.13年も経済止めると,日本沈没.かといって急拡大すると,医療崩壊.詰んでる?

逆に集団免疫獲得までの期間を1年とすると,189万人÷365日≒5178人/日の新規感染者を医療システムが適切に処置してゆく必要があるということになる.

4百人と5千人,この差をどう埋めるか.

アビガンという日本の薬は軽症者なら9割改善という話がある.もし,新規感染者5178人が全部軽症者なら,5178×90%=4660人がすぐ改善.残りの518人が手厚い医療必要ということになる.この人数なら何とかなるかも.

…ということは,解決の糸口は…

    1. 早期発見体制構築
      • PCR検査態勢の充実
      • 検査キット開発
      • (抗体検査態勢の充実)
    2. 軽症の内にアビガン投与
      • 初期段階者専用アビガン治療センター構築
        • 5178人/日×平均14日=7万2500人収容(余裕見て10万人)
          • ホテル借り上げ? 展示会場にベッド並べる?
      • あるいは,処方薬として出すことにして,自宅療養?
        • 高齢者同居の場合はセンター収容
        • 学生生徒同居の場合もセンター収容
      • 年間189万人分の製薬能力必要(1ヶ月あたり15万人分<現行の増産計画)
    3. 次の段階に進んでしまった場合は専門医療機関へ
      • これまでどおりのシステム

こういう体制を整えた上で,各種「自粛」を段階的に緩和して,新規感染者が毎日5000人程度にコントロールできると,うまくやると医療システムのキャパ内に納めながら1年〜1年半ほどで集団免疫獲得.免疫獲得する年齢層は50代以下主体になるような配慮を実施.というあたりが実行可能解?

どうやろ? …とは書いてみたが,死者総数がどうなるのか見当付かない.

#病気そのものよりも,お役人様システムの方が課題の模様.「シンゴジラ」ってよくできた映画だったんだなぁ.