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食品瞬殺

たまたま都内にいるが,小池知事が午後9時に会見をした直後,午後10時には開いていた食品スーパーからはめぼしい食品が消えた(売り切れた)模様.

昨今の大都市は食料やエネルギの供給が「最適化」されてしまっているので,突発的な状況が発生するとパニック状態に陥りやすいということなんだなぁ.

#単に週末は家に居ろと言っただけで大騒ぎになっているが,首都直下地震や南海トラフ系大地震でも起こってリアルに供給が絶たれたら と思うと恐ろしい.
#マスクはドラッグストアやホームセンターの日々の開店時には在庫があるらしい.時間のある高齢者が毎日買って行くらしく,300枚とか400枚とかのストックがあるらしい.さすがに毎日同じ人が買いに来るので,ご遠慮願ったこともあるらしい.(ご近所情報)

千鳥配置

新幹線に乗ると,電光掲示には十分換気している旨のメッセージが定期的に流れる.鉄道車両が流行病の感染においてどう影響しているのかは,今のところ定かではないが,新幹線や特急列車の座席指定は自由に席を選べる状態である.北京では地下鉄が事前予約制になっているという話もあるようだ.

さて,この時期にあえて映画館に行く人は少ないと思うが,行ってみると映画館の座席指定は選べる席が千鳥配置になっていて,隣席との間隔は1つ以上空くようになるとともに,前後方向も着席位置がズレるようになっているようである.

券売機の画面見て今日はやけに客が多いなと思ったら,単に販売している座席が限定されているだけだった.販売対象外の席は売却済み扱いになっている.実際にホールに入ると,案の定ガラガラであるので,電車の中の方がよほど人口密度が高い.

大学はというと,4月下旬まで待っても現況改善するとは思えないので,大人数が密集する入学式さえ避ければ,あとはいつ始めても似たような状況だとは思うが,新年度の授業は遅延開始ということになった.

放っておけば学生は自由に着席するのが大学の授業だが,映画館と同じように千鳥配置で座席指定した方がいんだろか.それとも窓を開けっぱなしで自由に着席させた方が良いんだろうか.両方?

新幹線や特急の旅客はかなり少なくなっているようなので,この際,(複数人連れである場合を除いて)販売対象座席を千鳥配置にしてみるという手はありそうである..

※昨夜22時頃に新大阪駅で見かけた特急列車(はるか,くろしお)は,ともに乗客数が全車両合計しても10人くらいだった.在来線特急もヤバいぞ.

※ドアを開放&窓を開放という状態で行われている行政の会議があり,文字通り「公開会議」状態.傍聴席でなくても廊下で十分聞こえる.

 

新幹線ヤバい

年度末である.下旬である.月曜である.

「のぞみ」ではなくて「ひかり」であり,お昼頃という点を割引いても,客数が少なすぎる.半分どころか,2割,多くて3割くらいしか埋まっていない.駅ごとにパラパラ乗り降りしてゆくので,終始ほぼこの状態.

駅の構内は新大阪も品川も,祝日の早朝かと思うくらい人が少なく,「不要不急の人の往来」が途絶えているということだろう.

かつて中国の経済成長率の「大本営発表」が信用ならないということで,鉄道の輸送統計が分析されて経済成長率が推測されていた.鉄道輸送は経済のバロメーターと言うことである.

東海道新幹線は日本の経済のバロメータだろうと思うが,この少なさは異常である.外出禁止令が出ているわけではないのにこの少なさ.

欧米では国境封鎖,外出禁止になっているところが出ており,日本以上に厳しい状況に陥っている.

令和の世界恐慌が始まっているのかも.

経済活動を維持しながらパンデミックにも対応する方法は何だろうか.単に「経済活動ヤバいから,自粛の自粛を」と言ったところで,それぞれみんな自分の命は惜しいから,解決しない.

具体的な方法を示さないと,もうすぐ失業者が世の中にあふれるようになるかも.

パンデミック長期戦への準備^2(不特定多数って何?)

年度末なので,行政の会議が多い.打ち合わせなどしていると,世間話として出てくるのが新型コロナへの対応である.

そこで表面化したのだが,「不特定多数」の解釈が行政担当者と私とで違っていたことだ.

私の解釈では,家族や職場などの日常的な集団があり,ウイルスを広めないために各人が属する日常集団間に感染の新たなリンクを作らないことが重要なので,日常的な集団ではないことが不特定多数の条件だと思っていた.

ところが,世間話をしていると彼らは「不特定多数」とは住所や名前を知らなくて,感染が発覚した場合に感染経路を追跡できない場合を不特定多数と認識しているようであった.

行政の会議では,出席者がどこの誰か全てわかっているので,不特定多数ではない,との認識の模様.何かあったら,追跡可能.なので,行政の会議は不特定多数の集会ではない,と.

うーん,どうなんだろ.

不特定多数って何?

パンデミック長期戦への準備

一応,新型肺炎の蔓延については「世界各国に比べて」ではあるが国内の拡大がマイルドで,”一応” under controlのようである.もっとも,気がついていないだけで,感染している人もいるかも.

under contorolということは…免疫を持っていない人が大半であるという状況でもあり,パンデミック以前と変わらないわけで,この流行病を克服できたわけではない.毎日学校を休んで…ということを続けるわけにもいかないので,この先何年も何十年もちびちび誰かが感染しているという状態を想定した体制に移行する必要があるのは確かだ.

祝日で家にいるのでテレビを見ていたら,藤井先生が「病死者と(経済が苦しいことによる)自殺者の合計が最小となるように…」と言ってたので,どの程度にコントロールするのがいいのか,(哲学者に怒られそうだが)「超」概算してみた.

我が国の年間自殺者数は,2003年の3万4千人台がピークで,過去を明治まで遡ってもこれが最大のようである.2019年は2万人を割り込んだようである.ということで,自殺者数は2-3万人台という数字の大きさのレベルを頭に入れておく.

新型コロナの致死率については諸説あるが,50代までは1%程度まで,高齢者ほど致死率が上がり,80歳以上では15%ほどにもなる.ということで,リンク先を参考に,若年層は0.2%,生産年齢人口は50代60代も含むので0.4%,65歳以上の高齢者は8%と設定してみる.

2020年時点の推計人口は,15歳未満の若年層は1515万人,生産年齢人口は7488万人,高齢者は3598万人である.

ということで,年齢によらず,感染率0.1%にコントロールすると死者数は3000人ほど.中国イタリア並み.このレベルで経済苦の自殺が数千名程度防げるのなら,コントロールする目安としてはアリなのか?

人口(万人) 感染率(%) 致死率(%) 死者(人)
若年層 1,515 0.1 0.2 30
生産年齢 7,488 0.1 0.4 200
高齢者 3,598 0.1 8.0 2,878
合計 12,601 3,208

 

感染率1%にコントロールすると…年間自殺者と同程度の死者数.このレベルで経済苦の自殺が(これまでの年間自殺者と同程度として)なくなるのなら(?),感染率1%以下が上限ラインか?

人口(万人) 感染率(%) 致死率(%) 死者(人)
若年層 1,515 1.0 0.2 303
生産年齢 7,488 1.0 0.4 2,995
高齢者 3,598 1.0 8.0 28,784
合計 12,601 32,082

 

感染率を5%にコントロールすると死者数は16万人になり,年間自殺者の5倍ほどになってしまった.過去の自殺者数の推移から考えても,経済苦だからといって5倍になるとは考えにくいので,感染率5%目標とすると総死者数は増えてしまいそう.

人口(万人) 感染率(%) 致死率(%) 死者(人)
若年層 1,515 5.0 0.2 1,515
生産年齢 7,488 5.0 0.4 14,976
高齢者 3,598 5.0 8.0 143,920
合計 12,601 160,411

 

さらに感染率を10%にコントロールすると死者数は32万人になり,年間自殺者の10倍ほどになった.

人口(万人) 感染率(%) 致死率(%) 死者(人)
若年層 1,515 10 0.2 3,030
生産年齢 7,488 10 0.4 29.952
高齢者 3,598 10 8.0 287,840
合計 12,601 320,822

 

感染率をスペイン風邪と同程度の30%にコントロールすると死者数は96万人になり,年間自殺者の30倍ほどになった.

人口(万人) 感染率(%) 致死率(%) 死者(人)
若年層 1,515 30 0.2 9.090
生産年齢 7,488 30 0.4 89,856
高齢者 3,598 30 8.0 863,520
合計 12,601 962,466

 

ドイツでは放っておくと感染率が70-80%になるのではないかと危惧しているらしいが,感染率が70%なら死者数は225万人になり,年間自殺者どころか本格的な戦争並みになった.

人口(万人) 感染率(%) 致死率(%) 死者(人)
若年層 1,515 70 0.2 21,210
生産年齢 7,488 70 0.4 209,664
高齢者 3,598 70 8.0 2,014,880
合計 12,601 2,245,754

 

ということで,年間自殺者数のオーダーや過去の推移から考えて感染率1%あたりが許容範囲上限? 感染率5%だと死者総数が大幅に増える可能性があり,感染率10%だと結構厳しい状況になり,何もせず放置だとやはり戦争級の人的被害が出そう.

感染率1%というのは,全国12600万人に対して126万人,大阪府883万人に対して9万人である.

ただ,9万人の感染者が大阪府下で発生したとして,感染者の6.7%が重症者だったとすると,6000床必要になり,病院のキャパを上回りそう(2月末段階では全国で数千床レベル,大阪府下では指定医療機関の病床は約80床という話もある模様).上回ると放置になるので,死者数等激増しそう.

軽症者は自宅療養か一般病院に入院し,指定機関は重症者だけとする条件でキャパから逆算すると,大阪府下では軽症者を含めた感染者数は1170人まで,感染率は0.013%までが対応可能範囲で,1%どころか感染率0.1%でも対応が厳しそう.

キャパを上回れば致死率がイタリアのように急上昇する可能性があるので,結局のところ重症者数が準備できる病床数以下になるようにコントロールするという現行の方針に落ち着きそう.

何言ってんだコイツ,と思った人が多そうな本日の府知事の発言であるが,その発言内容が実現できるかどうかはともかく,再来週には感染者数3000人余り,重篤者200人以上でキャパオーバーするかもと言われると,何も行動しないわけにはいかなかったということだろう.

移動の制限以外に感染拡大を効果的に防止する方法があるかどうか,ちゅうことやな.

(…今回鉄分無し)

※潜伏期間が1週間とか2週間のようなので,今から呼びかけても間に合わないかも.

中韓からの入国者全員を停留・隔離へ

新型コロナウイルスの感染防止策として、中国と韓国からの入国者全員について、検疫法に基づき、医療施設などで停留するか、政府指定の施設で2週間隔離したうえで入国許可を出す方向で調整に入った。

情報源: 【独自】中韓からの入国者全員を停留・隔離へ…政府方針 : 政治 : ニュース : 読売新聞オンライン

誰もが頭をよぎった言葉…

遅せぇよ!

「要人」の訪日延期と同じタイミングなわけやね.
流行り病には…

SONTAC

パンデミックへの国内準備・続^7(換気悪い密集空間?)

政府は、密閉空間など換気が悪く、人が密に集まって過ごすような場所が集団感染の共通点と判断。こうした場所を避けるよう国民に呼びかけた。

情報源: 「換気悪い密集空間を避けて」 感染場所の特徴公表:朝日新聞デジタル

詳しくは,厚生労働省のこのファイル参照だが,避けるべき場所の特徴としては…

      • 換気が悪く

それって,もしかして通勤電車やないか.その特徴は満員の通勤電車.朝の快速電車とか急行電車は停まる駅が少なくてなかなか扉が開けへんのよ.窓開けるやつなんかおらへんし,空気がよどんでんのよ.

      • 人が密に集まって過ごすような空間

やっぱり,電車やないんか.朝の通勤時間帯とか終電間際のやつとかギチギチやねん.ドアの近くとかやと鞄を手ぇから放しても落ちへんくらい混んでんのよ.後ろのおっさんの吐息が耳元にかかって気持ち悪いんよ.

      • 不特定多数の人が接触するおそれが高い場所

それって,通勤電車やないんか.友達どうしとか家族連れではあんまり乗らへんで.毎日同じようなおっさん見かけることには見かけるけど,名前も知らへんし,どこに住んでるんかも知らんで.隣に座ってる姉ちゃん眠りこけてワシの肩に寄掛かってくるけど,どこまで行くんか知らんで.それって,やっぱり通勤電車やろうが.

どうする? 学校は休校にしたけど,通勤電車はそのままやで.通勤電車は経済活動に影響があるからウイルスは忖度してくれて感染せえへんのかぁ? そんなウイルスおらんやろぉ

※乗客に窓開けを呼びかける鉄道会社が出始めた模様

パンデミックへの国内準備・続^6

ただいま東海道新幹線乗車中だが,金曜なのにエラく空いている(昼過ぎだからか?).途中駅からの乗車も少なく,次は新横浜という時点で座席の埋まり具合は4割弱か? 都市間交通の旅客流動はかなり減っているかも.新大阪駅のコンコースも客が少なかったし,昼飯時だったのに食堂も空いていた.

※北海道-首都圏間の航空もガラガラらしい.東海道新幹線の客数は全体で-15%らしい.その割には,相変わらず山手線も京浜東北線も昼間から相応に混んでいて,新型コロナネタの愚痴というか談笑も漏れるなど,特に緊張感はなさそう.ヤバい培養空間は残存中.首都圏のような人口密集地帯で感染が蔓延すれば,致死率低くても阿鼻叫喚の様相になりそう.(4000万人×感染率10%×致死率1%=4万人死亡)

昨日小中高校に対して休校の要請が出たが,予想通りというか,大騒ぎである.「前もって予告しておけ」的批判が多いようだが,こういった中止要請が出る可能性は十分あったので,自身が関わる事態になることを想定していなかった教育機関等が多かったということだろう.政府に対しては”後手後手だ”とよく批判があるが,現場である各教育機関も後手後手である.

※休校対象外である保育園園長の話によると,「保育士来ねぇ〜!」「行政からガンガン電話かかってくる〜!」「保護者からもガンガン電話かかってくる〜!」らしい.

さて,次なる教育機関に対する予想される「衝撃波」は,このまま休校の要請が継続し,授業再開が5月のゴールデンウィーク明けになる可能性である.感染拡大の封じ込めに失敗すれば,十分あり得る.

中国の武漢が閉鎖されたのが1月下旬.1ヶ月を経過して湖北省以外では活動再開の兆しがあるものの武漢の閉鎖はまだ当面つづきそう.来月半ばまで閉鎖されたとすると,閉鎖期間は2ヶ月近くになる.

日本で学校休校が3月からとして2ヶ月ほど休校し続けざるを得なくなるとすると,GW付近まで休校ということになる.最悪ケースとしては十分あり得る話である.

そうなった場合の年中行事および授業スケジュール等について,学校関係者はそろそろ検討を始めるべきかもしれない.

※日本の新型コロナ死者数(クルーズ船含む)の推移を,y = 0.0618x2 – 0.8552x + 3.7862(R² = 0.9622,xは2/13を1とする日数)で近似すると,このままの推移では3/27頃に100人に達し,4月末には340人くらい.
※(3/1追記)日本の死者数(船含)は12人になったが,y = 0.0559x2 – 0.7334x + 3.2583(R² = 0.9778)で近似すると,3/29頃に100人に達する.中国の場合,概ね死者10人を超えたあたりから爆発的に死者数が増加し,2週間ほどで500人以上に達したので,応急で休校措置をとったのはタイミング的にはGJ.ただ,混雑した通勤電車はあまり解消できていないので,次なる対策は何らかの強制的な通勤電車対策.「時差通勤してね」「在宅勤務してね」程度ではあまり変わらないかも.相変わらず “致死率低いから大騒ぎするな” と言っている声の大きな有名人が少なからずいるが,この肺炎は感染力が強力なことがわかっているので,声の大きさに惑わされると死ななくてもいい人が千人単位万人単位で死んでしまう可能性あり.

※その後,「軽症者は家で寝てろ」と言っていた声の大きな人は,自身の微熱でPCR検査を受けて自身が第一線で仕事していたときに削ってしまった医療リソースを消費してしまった模様.まぁ,非難はしないよ.人間ってそんなもんだもの.その程度だもの.

パンデミックへの国内準備・続^5

新型コロナ対応で乗車制限をする場合の新幹線や特急の座席指定の売り方.
新幹線普通車のシートピッチは前後方向は約1m,座席間は0.5m弱,通路幅は0.6m程度のようなので,人と人との間を2m程度空けて座るならこういう感じか? もちろん全席座席指定.

◆◇(通路)◇◇
◇◇(通路)◇◆
◆◇(通路)◇◇
◇◇(通路)◇◆

乗車効率は特急の場合で約25%,新幹線で約20%.クロスシートの近郊電車もこんな感じか?

通勤通学電車が問題だが,私鉄を含む在来線型車両の場合,車両の幅が2.8〜3m,車長が18〜20mで,ロングシート車の場合,向かい合わせで座るとすでに2m程度の間隔になるので,こういう感じか?

◆◇◇(ドア)◆◇◇◇◇◆(ドア)◆◇◇◇◇◆(ドア)◆◇◇◇◇◆(ドア)◇◇◆
---◆-(通路)-◆---(通路)--◆--(通路)---◆-(通路)-◆---
◆◇◇(ドア)◆◇◇◇◇◆(ドア)◆◇◇◇◇◆(ドア)◆◇◇◇◇◆(ドア)◇◇◆

1両あたり20人くらい.立ち席も位置指定.非常用の換気窓全開で.

政府は国民の生命と財産を守れるか?

※すでに日本国内で検査のキャパを超えている模様.すでに感染症用のベッドのキャパも超えている模様.「負け」確定は近いのか?
※中国の死者数がまた大幅増.あかん.中国以外も死者が増えてきたので,増減の分析難しくなってきた.

基本方針の素案” では「重症患者重視」らしい.軽症者は家で寝てろという方針だが,確かに思惑通りならば拡散の機会は減る.だが,本当に軽症で済むのか重篤化の入り口に立っているのかは一般人にはわからないので,有効には機能しないんじゃないかな.この方針は武漢市と同じ方針だな.軽症者は通常治療で治癒という報告もあるようだが,それは事後の結果論であって,目の前の患者が重篤化するか否かはドラえもんのみ知る話である.

それから,一般人の日常活動を制限するつもりはなさそうなので,感染症の拡散はこのまま進行するということになりそう.”不要不急の外出は控えて人混みには近寄らない云々” の呼びかけをしたところで,「不要不急」ではない用事で動いていると思っている人が大半なので,感染拡大に急ブレーキがかかる見込みはなさそう.客観的基準や不要な目的を仕分けして明示しないと外出行動は止まらないよ.(震災後の渋滞と同じ)

特に学校関係は「混雑した交通機関に乗車」「(ほぼ)時差通学できない」「密室に大勢長時間」「教室では教員か生徒がほぼ必ず口を開けて音声発生」「しゃべりながら昼食」「生徒同士が至近距離でコミュニケーション&接触」「自分は大丈夫だと思って養生しない若者集団」「欠席すると進学に不利になるので無理して登校」「公衆衛生の知識や経験が乏しい集団」「大勢いるので自覚症状のないキャリアが隠れている可能性」「そのまま家庭にお持ち帰り」など,”ヤバイ条件のオンパレード”なので,「負け」確定は近そう.

※(2/27追記)小中高校が全部休校になる模様。なお、放っておくと街に繰り出してしまう模様。
※(3/5追記)やはり早めにやってきた春休みを堪能しているガキんちょが少なからずいる模様.
※(3/6追記)「m」の店内が平日の昼なのに,ガキんちょだらけだ.「m」の店員もマスク付けずに応対してるし,スマイルはいらんから何とかしてくれ.ヤバいぞ.

北海道等で学校関係者が罹患しており,世間では生徒に感染しないかどうか心配していると思う.しかし,可能性としては自覚症状の無い健康そうな”キャリア”の生徒→免疫力の低い学校関係で働く人に感染,と考えた方がすっきりとロジックが建てられると思うんだけど,学校等の集団感染状況の監視だけでは感染拡大防止は不可能では?

今回のウイルスは「自覚症状の無い(or薄い)キャリアの存在 & 長い潜伏期間」が特徴のようなので,集団感染が発覚した時には,すでに手遅れだと思う.

 

パンデミックへの国内準備・続^4

もはや中国の死者数増加は,日本国内では話題になりにくくなっているが,若干増加はマイルドになったものの毎日100人以上亡くなっている状態である.

日本国内でもあちこちで新規の感染者が見つかる状態であり,1週間以内に感染ルートを追うのが不可能になるだろうと思う.

こうなると感染拡大を防ぐ方法は半ば強制的に人と人との接触機会を減少させるしかない.集会等を主催者の責任で開催/中止の判断してねと言うだけでは防ぎきれない.お役人の頭の中ではこれで防げることになっているんだろうか? あれだけ強権的に封鎖しまくっている中国でもひどい状態なのに,強権発動が難しい日本ではどうするんだ?

集会等の人混みが生じる催しの開催条件を「人と人との間隔が○m以上,全体での人数が○人以内,継続時間が○分以内,換気は○分ごと」などと明示しなければ,公衆衛生の専門的基礎知識がない人たちが正確に判断できるわけがない.感染拡大が発覚した後で「ほら,言った通りにしていないから拡大したじゃないか」などと言っても,あとの祭りだ.

交通機関についても,国内の感染状況がどのような段階になったらどの交通機関を止めるのか,どの交通機関をどのような方法で乗車制限をするのか,などのわかりやすい基準数日程度内で決めて示し,国民に準備を促さないともう間に合わないんじゃないの?

会社等の事業所についても「経営者の自己判断で」では良好な公衆衛生を保つのは難しいはずだが.社畜状態が標準の日本の多くの企業では「出勤は社員の自己判断で」などと経営者の判断を避けて従業員に押し付けて,結果として何も有効な策が実現しない状態になりそうだ.

学校についても授業休止の条件を明確にして,今月限りで春休みに突入させたほうがいいのでは? 卒業式や入学式も開催するかどうかを考える時期に来ている.新年度の授業開始時期はどの程度遅らせることが可能だろうか.夏休みを潰せばGW明けくらいまで延期も可能ではないか? 授業日数が足らないのなら,2020年度限定で「休日」の返上,半ドンの復活でさらに半月分くらい捻出できないか? (初動の失敗で,もはや「オリンピックがー」と言ってられる時期は過ぎてしまったんじゃないかな)

中国で初の死者が出てから100人死ぬまでは約3週間,1000人死ぬまでは約1ヶ月,さらに1000人増加して2000人に達するのが約5週間目,約6週間目で累計2500人になろうとしている.

日本では初の死者発生からまだ1週間ほどだが,中国でも1週間程度までは死者数は2〜3人程度だった.もしかして,この国の政府も国会も,何も判断できない状態に陥っているんだろうか? ”インバウンド客” が気になって何もできなかった現政府は,第二第三の過ちを冒すのか? (経済失策も含めると第四,第五の過ちかも) 国民の生命と財産を守れるか?

※新型肺炎は国家公務員には忖度して感染しないらしい.すごいな.科学的な判断能力が欠乏しているんだな.当事者意識が無いってのはエリートの要件を欠いてるんだが.(→その後,ポロポロと感染者が発覚した模様で,当事者意識はなかった模様.)
※テレビでは次から次へと感染者がみつかった速報が出るようになってしまった.

※(追記)相変わらず「季節性のインフルエンザでも感染者が毎年多数出て,死者も出ているので,慌てるな」というような旨のことを言っている政治家がいるようだが(今日23日だけで二度見た),季節性のインフルエンザは抗体を持っている人が少なからずいるので感染の規模が一定レベルで止まるのに対し,新しい感染症は誰も抗体を持っていないので,放っておくと際限なく感染する.感染者数が医療機関のキャパを超えたら,そこから後は放置状態&やられっぱなしになるので「負け確定」.同じじゃない.指導者層の認識としては大きな誤りである.

「軽症者は医療機関に来るな」という医療関係者もいるが,軽症なのか,死に至る病の入り口なのか判断できるのは医者だけである.(特に高齢者や持病のある人&その家族は)心配なので,結局は医療機関に押し寄せる.最初から感染させないようにすることが最重要だ.

※(追記)2/23現在,日本での死者4名(初の死者確認から11日目).ちなみに,中国で死者4名は初の死者確認から12日目.中国はここから1週間ちょいで死者100人に達した模様.
※日本人お断りの国がで始めた模様.