ロングレールというと,レールを溶接して継ぎ目を無くしたレールであり,高速鉄道や住宅地等々,騒音や振動を嫌う箇所で使われる.それでも完全に継ぎ目無しというのは珍しく,信号用の回路の関係等が理由で所々に継ぎ目がある.標準的なものはこんな感じ.
珍しいと思われる継ぎ目の形式には,こういうのもある.フランスで使われているもの.
どこかで見たかなと思ったが,これに似ている.瀬戸大橋で使われている伸縮の吸収装置.
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PARK & RIDE (SKY TRAIN編)
TGVでもLA POSTE
パリ市の外周部を走るトラムに乗っていると,SNCFリヨン駅の南側,ベルシー駅よりもさらに南側にあるTGVの留置線のすぐ近くを道路併用の跨線橋で超える...
ここですね.
その留置線に,何かいる.真ん中のは(ちょっと古いが)普通のTGV.その向こう側に見慣れない色のTGVが留まっている.
黄色いTGVにはSNCFというマークだけでなく,「La Poste」とも書いてある.郵便物専用のTGVである.前後の機関車の間に8両の客車・・・じゃなかった,郵便車がはさまっており,窓はない.
フランスの郵便と鉄道の関係というと,トラムよりはこっちの方が有名である.日本でもできる施策なのだが,全く動きがない.飛行機で郵便物を運ぶよりCO2排出が少なくなるはずなのだが,やはり日本人は知恵が少ないのだろうか.
トラムでLA POSTE
フランスに半月ほど行ってくるんだが・・・
・・・ほぼ完全ひとり旅なので,みんなが思っているほど「おフランス旅行」らしくない調査旅行になりそう.
主目的はフランスのLRT導入都市でのトランジットモールの様子を見る&データを取ることなので,観光地とはほとんど無縁である.
ということで,気になる話題があれば現地レポート予定だが,フランスとは関係の無い話題がここに投稿された場合には,1)大した話題がない,2)ネット接続環境が厳しくて投稿できない,3)疲れて寝てしまった,のいずれかである.本人が寝てしまっても予定稿が自動投稿されるように設定してから出発することにしている.
雨のトランジットモールは行ってもあまり意味が無いので,天候次第で変更の可能性があるが,訪問都市は以下の予定である.
リヨン, クレルモンフェラン, サンティティエンヌ, ディジョン, ブザンソン, ナンシー, カーン, トゥール, アンジェ, オルレアン, ヴァレンシエンヌ, ドゥア, ランス, パリ
HOV (= HIGH OCCUPANCY VEHICLE)
日本には残念ながら存在しないのだが,HOV (= High Occupancy Vehicle)レーンというものが高速道路などに設置されていることがある.写真は米国カリフォルニア州.
自動車はほとんどが1人しか乗車していないので,これが道路を走ると著しく輸送効率が下がる.そこで,バスなどの乗合形式の自動車や自家用車でも複数名乗車のクルマを優先的に通す車線を設置して,1人乗りよりも渋滞に遭いにくくしてやろうとするものである.
この道路では,中央が郊外電車,もっとも左側の車線(内側の車線)がHOVレーン,その他は一般レーンである.
所々で一般レーンから出入りできるほかは,車線変更禁止.ジャンクションなどではもっとも内側の車線だと不利なので,専用のランプもある.
こっそり1人乗り車が走った場合は,罰金が取られる仕組みになっている.結構高額の罰金である.片側2車線ではなかなかやりにくいかもしれないが,日本でも3車線以上あるなら検討してもいいシステムかもしれない.
TRANSPORT IN CANADA(これだけ車線があっても渋滞)
CANADIAN RAIL (大きな公園には引込み線)
ガソリン値上がり(国の担当部局は何している!?)
ご存じのようにガソリンの価格がべらぼうに高い.レギュラーで160円台,ハイオクで170円台というから,一時期の5割増しといった感覚である.
国の担当部局は何している!?………輸入価格を抑えろ,というお話しではない.
最近はさっぱりテンションが下がっているが,地球温暖化ガスの削減はどうなった? 京都議定書クリアをあきらめたからと言って,何もしないでOKになったわけではない.特に運輸部門のCO2削減はなかなか進まず,モーダルシフトのかけ声をかけるも,反応は鈍い.
自動車を使う理由は便利だからだが,利用にあたっての費用が高ければ使用する率が少なくなるはずである.そう,現在はガソリン価格が高くてモーダルシフトを推進する絶好の時期である.
不要不急の自家用車利用は電車やバスに切り替えてもらい,渋滞を解消さえて自動車の燃費を向上させ,公共交通も自動車交通もwin-winの関係になる絶好のチャンスである.
国の担当部署は何をしているんだろう.まさか,そのことに気付きさえしていないのか?
新聞記事の精度(京都民報編-その3)
タブロイド紙の件の続きである.コメントまだ1面だが,この面以外は独自の内容は書かれていないので,1面だけコメントすれば充分なレベルの内容である.
駅建設関係部分についても,市が噛みつかれているようだ.ポイントは,駅建設に関する費用負担である.この紙に限らず,公共事業の費用が発生することは,これ即ち全て悪であるという前提で記事が書かれることが多い.この記事も例にもれていない.
公共事業が是か非かを判断するのは,費用に見合った効果が生じるか否かであって,支出が生じることが全て悪ではない.支出ばかりで何の効果も出なければ悪い事業,支出に見合った効果が出ればいい事業.非難する場合は,何の効果も出ないということを(悪魔の証明にならない範囲で)それなりに説得力のある理由を述べてから非難する必要がある.・・・で,この記事はというと,市がまだ説明していないことだけを以て「マイナス」と結論づけている.論が飛んでますが.現時点で非難できるのは,”説明を”までですね.「マイナス」かどうかは調べたり検討したりしてないので,言えないよね.
残りの8面,9面にも記事が続くらしいが,8面は主に以下の話のダイジェスト,9面はリニア計画に反対している学者のお話のダイジェストなので,以下省略.
詰まるところ,このタブロイド紙は,茶化した記述+浅い分析+他記事のダイジェストの構成のようで,的確な独自分析には至ることが出来なかったようである.(まぁ,週刊誌なら,そんなもんか.)
リニア新幹線反対論は妥当な指摘か?(輸送力編)
リニア新幹線反対論は妥当な指摘か?(失敗尻ぬぐい編)
リニア新幹線反対論は妥当な指摘か?(地震対策・復興編)
リニア新幹線反対論は妥当な指摘か?(環境編)
リニア新幹線反対論は妥当な指摘か?(安全確保編)
リニア新幹線反対論は妥当な指摘か?(番外編+まとめ)