鉄道で国づくり」カテゴリーアーカイブ

エコカー減税絞り込み燃費基準厳しく

 政府・与党は環境性能の高い自動車の取得や保有にかかる税を軽減するエコカー減税について、2017年春から対象車の燃費基準を厳しくする検討に入った。同年春に期限が切れる減税措置を2年以上延長する一方、対

情報源: エコカー減税絞り込み 燃費基準厳しく 来春から 政府・与党検討

もう,(1人あたり排出量で見て)バスレベルが最低基準でいいんじゃないかな.2段階の基準にして,厳しい方は電車なみにした方がいいんじゃないかな.

「エコカー」というと環境にやさしいように聞こえるけど,所詮もとの環境に厳しい乗り物が基準なだけで,目立って環境にやさしい乗り物というわけではなかったわけだし,本当にCO2排出減らしたいのなら,電車やバスよりも排出量が少なくなるかどうかがキーポイントだよね.

教科書的交通静穏化

英国のコベントリ.街路関係では古典中の古典で,最近はこれと言って話題になることも少ない.…が,行ったことがないので行ってみた.

まずは,ゾーン30ならぬゾーン20,いやいや,速度の単位がmphなので,時速に直すと32km/hで,ゾーン30相当.ちゃんと区域外からの入り口は狭窄(きょうさく)にしてある.

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英国なので,もちろん横断歩道は黄色いランプつき.この黄色のランプがチカチカして,ここが横断歩道であることを知らせる.この程度の施設,日本でも導入すればいいのに,やらないね.

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別の横断歩道では,狭窄を兼ねて「石」を置いてある(奧の横断歩道).日本なら邪魔だとすぐに苦情が来そう.手前の石は速度を抑えるためにあえて進行方向の正面になる位置に置かれており,びゅーんと走り抜けにくいようにしている.

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下の写真は上のアーチに目が行きがちだが,下の舗装が変化している部分に注意.

左奥から右手前の道と,左下から右奥への道が交差する十文字が基本だが,舗装が変化している部分は十文字の交差点の斜め方向である.

よく見ると,右側の標識に「バス専用」と書かれており,この交差点を真っ直ぐ進めるのはバスだけ.一般車両は強制的に右左折させられる,という交差点である.

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このほかにも,様々な工夫がされており,まさに古典中の古典である.

だが,東洋の某国では,その古典が紹介されて何十年にもなるというのに,いまだにまともに導入できてないんだとさ.

Birminghamの古い路面軌道

単なる郊外鉄道だったトラムが,ここ2−3年で市街地まで伸びてきた英国Birmingham.トランジットモールまでできている.ここはEdinburgh的トランジットモールではなくて,歩行者が闊歩している.

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さて,市内中心市街をウロウロしていて発見したのがこの軌道.

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どこにも繋がっていなくて,20mほどだけ敷かれている.敷かれていると言うよりは「取り残されている」と言った方が正確かもしれない.場所はMuseumの裏側.博物館の展示物?? それともモニュメント?

新品のレールではなくて,すり減ったレール.この写真の奥はNewStreet駅,つまり中心駅である.

奧の工事はオフィスビルの新築工事のようであり,そのビルの向こう側にトラム路線の延伸工事が計画されているようである.

この古い軌道は,新しいトラムの姿を見ることができるんだろうか?

Birmingham延伸開業 Before & After 中心街編

中心街路の一つ,コーポレーションストリートのBefore & Afterである.いずれも,上が2013年3月下旬のBefore,下が2016年9月上旬のAfterである.(Afterは早朝なので,歩行者がほとんどいない.)

なるべく同じように写したつもりだが,同じ機材ではないので完全に同じ絵にはなっていないのはご容赦を.

北向きに撮影.

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横切っている街路側から撮影.

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南向き(NewStreet駅方向)に撮影.

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Birminghamの4人のオッサン

Birminghamのトラム,正確にはMidlandMetroと言うようだが,以前はSnowHill駅までの路線だったものがGrandCentral駅,つまりBirmingham NewStreet駅前まで伸びている.

その駅前電停で観察していると,どうやらこのトラム,英国人にも珍しいようでカメラを構えたオッサンが多数検出された.

Birmingham

2016年5月末の延伸開業のようで,まだ3ヶ月だ.

3名のおっさん,プラス同じようにカメラを構えているので,自身が4人目のオッサンだ.

英国にも鉄文化がある模様.

Birmingham延伸開業 Before & After, NewStreet駅編

バーミンガムの延伸開業区間のBefore & Afterである.いずれも,上が2013年3月下旬のBefore,下が2016年9月上旬のAfterである.まずは,中心駅であるNewStreet駅(Grand Central駅)付近である.

威圧感絶大のこの建物,「目」の部分は巨大ディスプレイでした.

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ディスプレイじゃなくて,大きな窓でも良かったかも.

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そして,延伸区間の終点のGrand Central駅は,このディスプレイの左下から出発してました.

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中心街路のコーポレーションストリートからGrand Central駅に入る部分は,こんな感じで工事してましたが,今は線路が敷かれています.

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もちろん,トラムが走ってます.
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昼間,電車から見るとこんな感じの人通り.

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これもLRTの工事でした@Birmingham

SnowHill駅の隣のガラス張りのビルの下の工事,どうやらLRTの路線延伸工事のようだ.

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当時は,このビルによじ登っている人に気をとられて気付かなかったけどw

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それから,この写真,奧に「HSBC」が見えているので,「コーポレーションストリート」の写真のようだ.

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ということは,ここで行われていた工事もLRTの新設工事のようだ.

さて,その後,どうなったかな?

 

Virgin Train

エジンバラからバーミンガムまで,約4時間の汽車旅である.英国鉄が解体されて,もうワケの分からん状態だが,とりあえずブリットレールパスは特に何でも乗れるようだ.

9時ちょっと前の西側まわりロンドン行き特急.電化区間なのに,なぜか5両編成のディーゼル特急だ.英国鉄系ではなくて,車体にはこう書いてある.

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レコード屋さんではありません.今や立派な交通事業者.

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1等車のチケットを持っているので席に着こうとすると,こんな感じ.食堂車ではありません.

チケットのチェックが済むとすぐにコーヒーを注ぎに来てくれる.ジュースもいるかと聞かれるが,コーヒーだけでいいと返事する.コーヒー代はチケット代に込み.

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さらにしばらくすると,今度は国際線の飛行機のようなメニューを持ってきて,選べという.朝食だ.軽食だ.

オムレツを頼むと,サーモン入り,スモークサーモン入り,なしを選べという.えっ? まさかの車内調理? 「なし」を選ぶと,クレッソン入れてもいいか,と聞いてくる. えっ? やっぱり車内で調理???

待つこと20分ほど.運ばれてきた.

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ううううう〜んん.

東洋の島国では,車内販売を廃止して護送車のような列車運転してるんだってねぇ?

さらにその後,飲み物のお代わりはいるか? バナナやパンケーキはいるか? 再び,飲み物のお代わりはいるか? …

バーミンガムに着くころには,お腹たぽんタポンである.

なお,バーミンガムに着く直前にはコーヒーカップとグラスを新しいものに取り替えに来たので,そのままロンドンまで乗ってゆくと,お昼ご飯も出てきたかも.

英国は十分に「おもてなし」の文化があると思った.(一方,「おもてなし」をPRしている国では…)

トランジットモールの定義について考えさせられる

エジンバラのPrinces Streetの様子.

奧から,公園,歩道,バス/タクシー専用レーン,バス/トラム専用レーン,バス/トラム専用レーン,バス/タクシー専用レーン,歩道,店舗.

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「トランジットモール」の定義に従うと,ここは公共交通と歩行者だけの通行を許した街路なので,トランジットモールである.しかも約900mもある.

Edinburgh

…だが,だ.

トランジットモールに期待される機能としては,公共交通をスムーズに通すだけでなく,歩行者の視点で市街の分断が解消されていること,自由に街路の向こう側にわたれること,であったはず.

ところがここは,歩行者の横断は信号のある交差点のみが原則で,しかもバス交通が多いもんだからなかなか歩行者用信号が青にならない.

これって,トランジットモール,なのか?

なんだか,単なる長いバスをBRTと称している某国の街路&交通部門が「これはトランジットモールだ」と言って真似しそうで,やだなぁ.

超有名な橋

エジンバラ駅からローカル列車で10分ほど.まぁ,一生のうちで二度と降りないであろう駅で降車.

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こういう位置にある駅である.ローカル列車が2つ写ってるだけだって?

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向こうに写っている赤いのを拡大.トンネルつきのタワー?

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駅から外に出て,横にまわり込むとこんな感じ.建設系の人で橋関係の授業を受けたことのある人なら必ず紹介されたであろう「超有名」な橋.エジンバラのすぐ近くにある「フォース橋」だ.

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変わった形をしている.トラス橋の一種らしいが,一部の部材がワイヤ?いや,よく見ると細かいトラスかな.

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列車が走ってきた.

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橋でけぇ.列車小ちぇぇ.

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なお,この橋,2両編成のローカル列車のために架けられたものではなくて,幹線の一部である.たまに長大編成の特急列車や急行列車が走ってくる.