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草木も眠る丑三つ時…

草木も眠る丑三つ時…ナゼか,家の近所の踏切が鳴る.

しばらくすると,グォーッ,,,カタンコトン,カタンコトン,カタンコトン,カタンコトン,カタンコトン,カタンコトン,カタン…なんだか,懐かしい響き.

そう言えば,高校生の頃,夜中にこういう音聞こえてたよなぁ.新宮行きの夜行列車.いやいや,ここは普段は銀色の電車しか走っていない学研都市線こと片町線.

貨物列車だ!

カメラ持って外に出たが間に合わず.木津方面に走り去る後ろ姿が見えた.

工事用の貨物列車だね.数年に一度しかお目にかからないレベルの珍客であった.

こんな感じのやつだったと思う.(イメージ)

散水装置

線路の散水装置というと,関ヶ原や上越新幹線などにある新幹線の消雪装置のことを思い出すが,それ以外にも散水装置はある.

それは,急カーブである.レールと車輪の摩擦を小さくすることが目的であり,似たような目的では塗油器というのもある.

写真の曲線は半径80メートル! 路面電車級である(…というか,京津線は元々路面電車だね).京阪京津線の大谷駅の北側である.

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京津線にはここ以外にも何カ所かに散水設備がある.

京田辺駅のホームの途中の信号機がなくなったワケ

今は撤去されてしまったが,以前は学研都市線の京田辺駅のホームの途中に信号機があった.もちろんホームに入る前にもホームからの出発用にも信号機があった.

今はこの信号機は無い.

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なぜこの信号機があったかというと,京田辺駅前後が単線,つまり線路が1本しか無かったからだ.

単線区間では正面衝突を防ぐためにいくつかの安全策が講じられる.

まずは,一方の列車が駅に停車したことを確認して反対方向の列車を入線させれば衝突が防げる.単線区間で駅の手前で待たされることがあるのは,この方式のことが多い.

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これだとロスの時間が多いので,何とか両方向から同時に列車を駅に入れたいところ.

そこで,駅に構内をとっても広く確保しておいて,ブレーキを多少かけ損なっても正面衝突しないようなほどホームを長〜〜〜〜〜〜〜〜〜くしておく方法.跨線橋の近くに停車してほしいのに,なぜかかなり手前で列車が停まって降りてから歩かされるような駅は,このタイプ.

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もっと積極的に設備投資をするなら,安全側線という設備を導入する.ホーム部分の複線区間からホームの先で単線へと合流する直前にもう一基分機器を入れておいて,むやみに出発した場合はその挿入した分岐器であらぬ方向へと脱線させられるようになっているというもの,安全側線という名前がついているが,「大事故起こすくらいなら脱線した方が安全」という代物.

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そういう安全側線が設置できない場合は,駅への進入速度を信号機で大幅に制限してゆっくり進入させる.この方式が昔の京田辺駅.つまり上の写真は速度を大幅に制限する表示をしているというわけだ.

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さて,じゃぁ,信号機がなくなった今はどうなっているかというと,別の方法を採用している.保安装置(ATCやATS)を使って停止するまでの速度管理を厳重にすることで信号機がなくても良いことになっている.いわゆる新型ATS(P形)がこの駅に導入されて,速度管理が厳重になることで信号機が廃止された模様.

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ここに駅があった

南海住吉大社駅.ここには,ほんの少し前まで路面電車の駅があった.

今は柵で囲われているこの奧にあった.

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電車が発着していた頃は,心持ち賑わいが感じられたが,今は寒々とした雰囲気だ.

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廃止されたのは,ごくわずかな区間である.

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かつては,ちゃんとここに電車が発着していた.

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今や何もないこの更地も…

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電車がたたずんでいた.

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春日三球・照代さんに教えてあげたい

かつて,春日三球・照代という漫才師のネタで,「地下鉄の電車はどこから入れたんでしょうね? 考えると夜も寝られなくなっちゃう」というのがあった.

あらかじめ地面に埋めておいて線路を造って行くうちに掘り当てるとか,地下鉄の駅の階段から入れたとか,いくつかバリエーションがあったが…

どこかで地上に出る地下鉄なら,そこから入れればいいし,車庫はこっそり郊外や港湾地区の地上に造っている地下鉄もある.

でも,中には全線地下で,車庫も地下にあるような地下鉄があって,どこから入れたのか,ほんとにわからないのもある.端から端まで見張っているわけにはいかないので,よそ見している間にこっそり入れたに違いないが,どこから入れたんだろうか.

そう言えば,レールも長物なので,何年か経つと交換用のものをどこからか入れなければ交換できない.レールなら階段から入れられないこともなさそうだが,踊り場で困りそうだな.

そんな疑問の答えが…これか.この写真の鉄板は,その「地下鉄を入れた穴」なのか?

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奧の幅広の鉄板を取り外すと電車が入れられるようになるらしい.交換用のレールは電車よりも長いので,レール搬入時には手前のやや小さな鉄板を奧の鉄板とともに取り外すらしい.

奧の鉄板の話はネットをググると書いてあるようだが,レールの件は他には書いて無さそうだ.ということで,レールの件は,”だまってよなぁ〜”.

さてさて,今晩はゆっくり寝られそうだ.

線路が燃えている

ああぁぁ,,,線路が燃えている!

…というのは本当で,炎がレールの下から吹き出ている!.

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ただし,事故じゃなくて,こういう器具から炎が出ている.

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分岐器の下ですね.

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何のためにやっているかというと,こういう日に分岐器が凍り付いて運転不能になるのを防止する措置の模様.気付きにくいけど,日々何事もなく運転するのは大変だね.

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ちっと季節外れの話題で,すんません.

FGTの早期導入を…いや,やっぱりフルを

今は別の看板に変わってると思うけど,かつてはこういう控えめな主張だった.

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その後,試験列車の走行を受け入れてみたものの,そのまま走らせられるような代物では無く,「こりゃダメだ」という結論に至った模様.

新幹線じゃないのに,在来線の線路を改良しまくらないと走らせられない上,改良しても今までの電車よりも遅くしか走らせられなかった模様.

もう,勘弁してほしいらしい.

フリーゲージじゃなくて,スーパー特急でもなくて,ミニでもなくて,本物の新幹線なんだけども,安くて速い,次世代型の新幹線システム(というかローカル新幹線用の新システム)が求められている模様.

#2017年7月現在の看板はこれ(↓)

複線化を→話進まず

大都市から離れると,線路際でよくこういったスローガンを見かける.

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日本全国で複線化や電化を目指している鉄道線は多い.

じゃぁ,(米国はダメダメだが)欧州はというと,余程でない限りローカル線であっても複線化や電化はほぼ実現されている.少なくとも特急や急行相当の列車が走っているようなところで単線非電化にはお目にかかったことが無い.

この差はどこから来るかというと,ほぼ「カネ」である.ちゃんと財源が確保されているということ.日本でいうところのガソリン税相当の税金がちゃんと公共交通に還元されており,ローカル線の複線化・電化・路線改良・新車購入といったインフラ投資にまわっているのはもちろんのこと,日々の運営費にも資金が投入されている.

一方,日本ではガソリン税は「自動車ユーザー」という名のニアリーイコール国民の利用する道路投資にまわされていた.その道路すら,今や一般会計を通して投資されるようになり,ガソリン税は単なる普通の税金になってしまった.

インフラ投資しないと,後々困るぞ.いつまでも使えると思うな,何とやら.

なお,JRに期待する声は多いが,近年JR各社が自ら進んでローカル線に単独投資した事例はほとんどない模様.

新幹線札幌駅の件

新幹線札幌駅のホームの位置が決まらないという.元々あった新幹線駅候補用地に商業ビルを建ててしまったからだという.

ここまでアホな案件も珍しいが,目先の利益に走ってしまったんだろう.どうしても現駅西側の用地に建てたいのか? なぜ? 今ひとつ合理的な説明はなされていないようである.

巨大商業ビルをどうしても建てたいのなら,新幹線駅ホームになる階は準備工事をしておいて壁をぶち破りさえすれば力学的に何の問題も無くホームにできるようにしておくべきだったが,そういう先見の明も無かったようである.

さて,駅とビルの間を詳しく見ると,現1番線,およびビルとの間の空間を活用すれば,線路1線とホームくらいは設置できそうである.じゃぁ,(1面1線)×2を狭い空間に作る地下鉄駅のように,垂直方向に縦に並べてしまえば(2階と3階)一応収まるんじゃないかな.

神戸市営地下鉄三宮駅とか,京都市営地下鉄御陵駅(ここは2面4線)とか,縦に積み上げている例はいくつかあるぞ.地上なら京急蒲田駅(ここは2面6線)とかもそうかな.

・現1番線線路は新幹線用の線路に転用
・1番2番ホームは2番専用ホームに
・新幹線1番線線路用に南側にホームだけ設置
・新幹線1番線線路上空に新幹線0番線線路を設置(*)
・新幹線1番線ホームの上空に0番線ホームを設置(*)

(*)新幹線1番線の上空は0番線ホーム,新幹線1番線ホーム上空を0番線線路にする方が建設は楽かも.

3階部分を造ると,駐車場棟から現駅屋上の駐車場に車が出入りできなくなるとか言いそうだが,鉄道会社が「クルマが…」と言い出したら,終わりである.

なお,桑園駅の南側も狭そうなので,ここも縦に積み上げてしまえばいいと思う.

#今月末に札幌に行くので,詳しく観察してこよう.

名阪間をまっすぐに…

最近発売になった雑誌の特集号を見ると,リニアの名古屋以西のルートに関し,鉄道会社のトップが”名阪間は真っ直ぐ”と言っている.

(1) じゃぁ,真に受けて,真っ直ぐ線を引いてみよう.こうなる.名古屋駅-新大阪駅間,135km.「奈良付近」は京田辺/新田辺あたり.

名阪最短135km

(2) 三大都市圏以外では1県1駅が原則らしいが,以前から滋賀県には駅はできるという話は聞いたことがないので,滋賀県域に入らないようにすると…名阪間138km.完全な直線に比べて+3km.余分にかかる時間は約20秒.まぁ,”誤差の範囲”か.「奈良付近」は祝園あたり.

名阪滋賀回避

(3) 京都駅をまわることは遠回りだという認識らしいが,経由させてみると…名阪間145km.完全直線+10km.余分にかかる時間は,通過する場合で72秒.まぁ,大したことない.停めると,さらに+数分.停めるか停めないかが大きそう.

名阪京都経由

(4) 南限は大和郡山を経由する場合で,名阪間は146km.京都経由とほぼ同じ.直線+11km.余分にかかる時間は通過する場合で,80秒.これもまぁ,大したことない.けど,これって,数字以上に結構大回に見えるな.

名阪郡山経由

(5) 名阪間をなるべく直線で結びながら,なるべく沿線府県数を減らすために京都府と滋賀県を通らないようにするとこんな感じか.名阪間143km.余分にかかる時間は58 秒.まぁ,大したことないな.「奈良付近」は平城山あたり.

名阪京都滋賀回避

ということで,真に受けて真っ直ぐ線を引くと奈良には寄らないことが判明(…って,昔から知られてることで,鉄道評論家の本にも京田辺駅が登場するけど).

それから,京都駅経由が遠回りなら大和郡山経由も遠回りだと言うことが判明.でも距離的にはどちらも大して遠くは無い.ということは京都駅を通すと停めざるを得なくなって通過させる自信が無い,ということかな.

(ま,京都駅はそのままにしておいて別駅を新設した方が自社沿線地域の面積が広がるのでウハウハ,とか思ってそうだけど,長期的には「アレぇ?こんなはずじゃぁ…」と思うことになりそう,その件は,またいずれ.)

本命は(2)か(5)あたりか?