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みどりの券売機プラスとの闘い(初勝利編)

昨日の敗戦の原因を考えてみた.反省会である.

券売機の内部のプログラムを考える奴は,「客は早く行きたがっている」との思い込みで操作体系を作っている.「奴」のお勧めではどう操作しても希望の列車のチケットは買えない.

じゃぁ,お勧めされて使える部分は使い,あとはマニュアル操作的な使い方をすれば何とかなるのではないだろうか.

ということで,以下のような作戦を実行した.購入希望ルートは以下のようなものである.

  1. JR近郊線で新幹線駅へ
  2. 新幹線に乗車(指定席)し約2時間で降車
  3. 降車した駅で昼飯を食う
  4. 次に,在来線特急Aに乗り継いで約1時間半で降車
  5. その駅で30分ほどの休憩時間をとる(構内から出ず)
  6. さらに在来線特急Bに乗って約3時間の駅で降車
  7. ただし,特急Aと特急Bは乗換駅で途中下車しなければ特急券は通し運賃になるはず

では,作戦実行.基本作戦は,切符と特急券を別々に買うことである.

  1. まず,発駅と着駅を指定し,発駅の時刻を指定して「奴」にとりあえずのお勧めルートを示させる.
  2. そして,そのルートの特急券を買うようなフリをして,「乗車券のみ」のボタンを押して乗車券だけを発券させる.
  3. 次に,新幹線の乗車駅と降車駅と時間帯を指定して,指定席特急券だけを発券させる.在来線との乗り継ぎ切符が存在しない区間なので,これでOK.
  4. そして,在来線特急についても,乗車駅と降車駅と降車時間を指定して発券させる.これは幸い30分休憩乗り継ぎパターンとすぐに乗り継ぎパターンの両方を選べたので,30分休憩乗り継ぎパターンを選んで発券.

斯くして,三度に分けることで目的のチケットをゲット.(…がしかし,やはりサービスダウンは否めないところ.たいていの人は初日のような敗退のまま,有人窓口を使うようになり,そして次回の旅行からは飛行機を選択するような気がする)

 

みどりの券売機プラスとの闘い(初戦敗退編)

例のみどりの券売機プラスを使ってみた.

今回のルートの概要は次のようなものである.中級〜上級あたりの難易度か?

  1. JR近郊線で新幹線駅へ
  2. 新幹線に乗車(指定席)し約2時間で降車
  3. 降車した駅で昼飯を食う
  4. 次に,在来線特急Aに乗り継いで約1時間半で降車
  5. その駅で30分ほどの休憩時間をとる(構内から出ず)
  6. さらに在来線特急Bに乗って約3時間の駅で降車
  7. ただし,特急Aと特急Bは乗換駅で途中下車しなければ特急券は通し運賃になるはず

これを券売機で買おうとしてみた.

まずは「指定席」→「新幹線指定席」のボタンを押す方法から始めてみる.新幹線の指定券は発券できるが,乗り継ぎ先の特急が発券できないので,このボタンではダメである.まぁ,予想通り.

次に「指定席」→「特急乗り継ぎ」の方法を試す.ん? これだと最初の発駅は新幹線駅になる??

最後の手段(?).乗車駅と降車駅を指定して,乗車駅の発時刻を入力する方法を試す.いくつかの経路が示されて,上に書いたのに近いものは発券できそうである.しかし,昼飯を食ったり30分ほどの休憩を取ることは想定されず,すぐに乗り継ぐことを想定した列車が示されて,希望に添った列車が出ない.

モタモタしているうちに,券売機の営業終了の23時になってしまい,本日はプラス君に負けである.切符を手にすることはできなかった.

律儀に引き上げる近鉄

近鉄こと近畿日本鉄道は,その成立過程も関係し,支線が多い.多くの乗換駅では支線用のホームまで客の方が移動しなければならないのだが,中には小駅であっても支線の電車が到着ホームから律儀に引き上げ線まで移動し,その後,出発ホームまで移動してから出発することもある.本線の列車との乗換えの便を図っているのである.

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なるべく客に歩かせない,という基本的なポリシーなんだろうと思う.一方,最大手の…やめとこ.

やっぱりさようならゲロしお君

あれは37年前,1978年の秋であった.それまでのディーゼル特急と比べるとピカピカの車体.何と言ってもサイドラインが美しかった.屋根にはパンタグラフ以外ほとんど何も無く,ボディそのものも屋根がやや低くて細身.新幹線を除くともっとも編成美がすばらしい列車ではなかったろうか.特に登場時の塗装がベストだった.…が,寄る年波には勝てず,いよいよ本当に終わりらしい.

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天王寺駅にて

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御坊駅にて

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和歌山駅にて

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和歌山駅にて

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パノラマグリーン車

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同上

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阪和線長居駅付近

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新宮駅にて

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海南駅にて

予想通り,代役は北陸線からやってくるようである.

日本にもあった無料の路面電車

しばしばLRTのことを「都市の水平エレベータ」などと比喩するが,米国ポートランドなどには無料のストリートカーがあった.

日本でも,ごくごく限られたサービスであったが無料の路面電車が走っていた.

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函館の電車で,1年弱の運行であり,1日数往復だけという”宝くじ状態”だった.

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ショッピングセンターなどには無料の送迎バスがあったりするので,中心市街への無料の路面電車があってもいいのかも.

TPPと鉄道

TPP参加で貿易が盛んになると,農業等は大変になると言うが運輸部門はどうだろうか.

一応,輸送されるものが多くなるので,貨物輸送は盛んになりそうである.

一方で旅客部門は?

投資がしやすくなるので,資産の割には株価が安いといわれている日本の鉄道会社は,片っ端から株式が買われまくって,資産を切り売りされて…という可能性が無いではない.西武鉄道が(あまり事業に理解のない株主で)大変なんだったっけ?

それから,無いとは思うが,整備新幹線は公設民営なので「どうして特定の会社に国は便宜を図っているんだ.オレにも高速鉄道事業させろ」と言ってきて,新幹線事業に外国の会社が参入してきて,LCCの新幹線版みたいなのを走らせようとするかもしれない.

もちろん,整備新幹線以前の既設新幹線も安泰では無いかもしれない.「独占事業だ! おかしい!」などと言われてしまう可能性無きにしもあらず.通信事業を見てみるといい.電話事業は元々NTTの独占だったが,「末端部分の電話線使わせろ」によって,あっという間に各社参入した.将来的には技術基準さえ合っていれば第三者への事業参入を認めざるを得なくなる可能性もある.

電力会社も発送電分離されてしまうが,鉄道会社も将来的にはインフラ部分と運行部分を半強制的に分離させられて,運営部分は多数の事業者が乱立する状況という未来が無いではない.欧州では一部ではそういう様相を見せ始めている.

 

Web鉄道記事の精度(東洋経済編-3)

精度の悪い記事のチェックはつづく.

情報源: 注目浴びる「路面電車」、実は非効率だった! | 鉄道最前線 | 東洋経済オンライン

4ページ目.次いで,営業に関する話が続く.

儲かっている限り、路面電車は安泰

もうかっているから今の路面電車が残っているのかというと,そうではない.比較的大きな都市で残っていることろは,地下鉄を作るだけの財力がなかったから残ったわけであり,そうじゃないところは路面電車の都市の装置としての価値が認められているから残っているのである.大もうけ出来るから路面電車が残っているわけではない.ついでに書くと,地下鉄やモノレールも,もうかるから建設されているわけではない.

新交通システムやモノレールでは営業利益を得られないとか、建設費を償却できないと見込まれたところが路面電車として存続を許されたのだと言える。

違うんだけど…もうちょっと勉強してね.上記参照.

5ページ目.営業に関する話は続く.

トロリーバスは3336人、…路面電車の旅客輸送密度が3000人を割り込むようであれば、バスに置き換えてもよいという厳しい局面を迎える。

なぜか,トロリーバス.アルペンルートしか日本にはないんだが.動力源が代わると何か変わるとでも思ってるんだろうか??? ジャーナリストなら,もうちょっと都市交通の基礎勉強した方がいいと思う.

続いて,電力消費の話が続く.

 

…にもかかわらず、路面電車はさらによくないのだから深刻な状況とも言える。全線が新設軌道の東京急行電鉄世田谷線では41・2キロワット時と好調であるため、繰り返しとなって恐縮ながら、このような状況を打破するには道路上を走らないようにするほかないのであろう。

「路面電車」が電力消費的に不利なのは,優先信号が実質的に機能していない,駅間が極端に短い,車両が古い,あたりが原因である.礼賛している世田谷線は駅間が路面電車の倍ほどあり,車両は何年か前に全部新型に取り替えている.

欧米のLRTは道路空間の一部を走りながら,この辺の問題はクリアしてますけど…

それから,エネルギーの議論をする際には,自動車との比較が不可欠であり,地下鉄や郊外電車,あるいはバスでは自家用車から客を奪えなかったので「LRT」が注目されてるんですけどね.その「LRT」を基軸に都市交通システムを作り替えて,エネルギー消費の多いライフスタイルそのものを転換しようとしているんですが,電力消費しか見てないのね.(電力需給が気になる東京にいる人の思考過程?)

ちなみに,「路面電車」とバスとでは,エネルギー効率は2−3倍違う.

路面電車は新交通システムとバスとの間に収まる輸送規模に適した交通機関であるというと聞こえはよいものの、バスの輸送力が向上したり、少量の輸送人員でも採算ラインに乗る新交通システムが開発されたりすると、路面電車の存続は難しい。新たなLRTがなかなか現れない事情もどうやらこのあたりにあるようだ。

「鉄道ジャーナリスト」なら,軌道を含む鉄道がどのような機能を都市や地域の中で発揮しているかまで考えて記事を書くべきであり,こういった記事しか書けないのは浅薄な表面の数字しか見ずに記事を書く「経済ジャーナリスト」と何も変わらない.

最後に,「路面電車」の性能が低いことを騒ぎ立てて,別物の交通機関に近い「LRT」にどうして暗雲が立ちこめるんだい? このジャーナリストは「都市交通」「地域経済」「都市環境」「地域経営」とか,そういった勉強もした方がいいと思う.専業なんだよね?

Web鉄道記事の精度(東洋経済編-2)

精度の悪い記事のチェックはつづく.

情報源: 注目浴びる「路面電車」、実は非効率だった! | 鉄道最前線 | 東洋経済オンライン

2ページ目.「路面電車」が遅い原因についての説明が続く.

最高時速はわずか40キロ

まぁ,正しいんだけど,最高速度が遅いからAGT等より遅いわけではないのでね. AGTやモノレールはせいぜい50km/hなんだけどね.「路面電車」が遅いのは平均駅間距離が300m程度と短く,AGTやモノレール(あるいは地下鉄)が約1km間隔なのに比べて「最高速度」で走る距離が短いんだよね.その反省もあって,「LRT」は平均駅間を「路面電車」の倍程度に設定してるんだが,この「鉄道ジャーナリスト」は知らないんだろうな.

特に広島電鉄の時速8.8キロメートルなど、自転車が瞬間的に出す速度よりも遅く、渋滞に巻き込まれればさらに表定速度は下がるであろう。

広島は渋滞に巻き込まれないように,軌道敷内への乗り入れを厳しくしている都市で有名なんだけど…

3ページ目.さらに「路面電車」が遅い原因についての説明が続く.

スピードアップのためには列車が近づくと信号が青に変わるような方策が考えられるものの、他の交通との兼ね合いから完全には実施できない。

海外の「LRT」ではやってますが.自動車社会の権化である米国ですら,日本のPTPSより強力な優先信号が導入されているのを見たことがありますけど.

結局のところ、道路上を走らないようにすれば解決するのだ。

「LRT」がバリアフリーの観点で注目され,成功してるということを知らないんだろうな.地下や高架にしたり,繁華街から離れたところを走らせると,歩行者の利便が大きく損なわれるんだけど.東急世田谷線を褒めているが,あれと同じものを新規に整備しようとすると警察から「踏切の新設はまかり成らん」とか「高架か地下にしろ」になっちゃうんだけど.

事故1件当たりの列車キロは路面電車が33万2847キロメートルに対し、新交通システム、モノレールでは事故そのものが起きていない。さらには、JR旅客会社や大手民鉄、地下鉄と比べても事故が起きる頻度は高いと言える。

比べるなら,バスや自家用車と比べるべきじゃないかな?

路面電車の事故で最も多いのは、道路上の車両や歩行者と衝突または接触する道路障害事故だ。事故全体の77.7パーセントを占める56件が発生しており、解決策としてはやはり道路上を走らないようにするほかない。

地下鉄か高架にしろってか? それができないから「LRT」という話になってるんだが.道路障害事故の多くは自動車による進路妨害に起因するもの(路面電車は第2当事者)ではないでしょうかね.欧州では中心市街にそもそも自動車を近づけないような工夫がされていることが多いんだけどね.

鉄道ジャーナリストは,中心市街の路面は自動車に譲るべきだと考えているんだろうか.恐ろしいネガキャンだな.

(つづく)

Web鉄道記事の精度(東洋経済編-1)

こういう記事がある

都市の道路に敷設されたレールの上を颯爽と走る路面電車。その経済性について多角的データから分析する。

情報源: 注目浴びる「路面電車」、実は非効率だった! | 鉄道最前線 | 東洋経済オンライン

ここのオンライン記事,鉄道を良く取り上げるのだが,応援しているのか足を引っ張っているのか良くわからないことが多い.

今回の記事を書いているのは,専業の「鉄道ジャーナリスト」だが,うーん,ジャーナリストを名乗るには少々不勉強な感じがしてならない.有名な人なんだけどね.

じゃぁ,記事をチェックしてみよう.(いろいろ仕事が立て込んでいるので,ちょっとずつ)

まず,1ページ目

近年になって路面電車をLRT(Light Rail Transit、低床式車両を活用した交通システム)へと転換させようとする動きも見られる。

LRTが「低床式路面電車」という認識は,10年ほど前,国土交通省があんまりLRTのことをよく理解していなかった時代に見られた記述である.低床式電車を使うことは確かに多いのだが,「LRT=低床式路面電車」ではない.

しかし、全体的な傾向としてみれば路面電車は旧態依然のままであり、21世紀の都市にふさわしい姿へと変化を遂げていない。

これは確かにそうだな.続いて「路面電車は自転車よりも遅い」という話題が続くのだが,それに関してこう書かれている.

…路面電車と同等の輸送力をもつ新交通システム(ゆりかもめなど)やモノレール、トロリーバスと比較しながら検証していこう。

LRT(ただし欧州で走っているようなものであって,富山タイプは標準よりもかなり小型)はAGTやモノレールと同等だが,旧態依然とした「路面電車」の輸送力はAGTやモノレールには及ばない.ましてや「トロリーバス」は輸送機関としては単なるバスであり,何か他の交通機関と混同して記述しているのかしら???

最初の検証項目は速達性だ。路面電車という乗り物は道路上をのんびりと進むというイメージをもつ。…新交通システムやモノレールと比べると著しく低い。

まぁ,確かに遅いが,それを以て,サブタイトルの「全国のLRT導入ムードに暗雲も」が出てくるのは意味不明である.路面電車の性能が低いから既存路面電車のLRT化が提案されているんだが,印象操作か? それとも目立てばいいという,それだけか?

(つづく)

何に使うのかわからない電光掲示板

駅のホームには何に使うのかわからないランプや電光掲示板があったりするが,1つ使い方がわかった.

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1本前の電車の床下から煙が出て,隣の駅で止まっているらしい.信号機そのものは進行を示しているが,列車を駅間に止めないために表示して駅に留め置くようである.

なお,床下から煙から出た電車は四条畷駅まで何とかたどり着いた後,乗客を降ろして運転終了になった模様.