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今年4000キロ以上を新たに敷設計画

 また会議では、2020年の主な目標として、持続的な輸送安全を保つこと、旅客輸送量38億5000万人、貨物輸送量36億5000万トンに達すること、新規線路は4000キロ以上で、そのうち高速鉄道が2000キロに達することなどが打ち出されています。(玉華、星)

情報源: 全国の鉄道、今年4000キロ以上を新たに敷設計画_中国国際放送局

あはははは,あは,あは,あは,ぁぁ,ぁぁぁぁ……

えーと,日本的感覚なら鉄道新線4000キロ,うち新幹線2000キロという計画を聞くと「ほぉー,長期計画かな」と思ってしまう.

…が,この記事は「2020年の目標として」と書いてあるので,もしかしたら単年度目標?

実際のところ,国際鉄道連盟の資料などを見ていると,近年における中国の高速鉄道新設距離は年間2000キロ弱なので,この記事の「鉄道新線4000キロ,うち新幹線2000キロ」は年間計画だということがわかる.

片や,いろいろ出来ない理由を並べて,結果としてどんどん追い抜かれている国がある模様.

 

令和2年度新幹線予算は濃度771ppm

令和2年度予算案は,一般会計総額が102兆6600億円らしい.

一方,新幹線関係は792億円らしい.

数字そのままだと「新幹線の予算増額!」だが,恒例の”濃度”を計算してみると…

792億円÷102兆6600億円=0.000771478667446=0.077147866744594%=771.478667445938048ppm

771ppmだ.

過去の当サイトの記事を探してみると…

2019年度の新幹線濃度は781ppm

’18年度は整備新幹線772ppm

整備新幹線国費2016年度は780.6ppm

【祝】濃度上昇,新幹線が787PPMに!

…ということで,濃度はあんまり変わらない模様.

3から5割増しくらいになると,だいぶ基本計画線の建設にも展望が持てるんだけどなぁ.

#額面は過去最高,濃度は近年では最低クラス.
#他の省庁の予算書は国費ベース,鉄道局はなぜか建設費ベース.上の話は国費.

 

新幹線敦賀以西でJR西社長財源確保に柔軟姿勢

ただ、貸付料の算定基準となる「(JRの)受益の範囲内」について、長谷川氏は仮に期間を延ばすと、その間に追加の設備投資が必要になると指摘。「投資額が増えれば、受益は小さくなる。そう単純な話ではない」と語った。

情報源: 財源確保に柔軟姿勢 新幹線敦賀以西で長谷川JR西社長 – 経済ニュース | 北國新聞社

確かに,当該の借り受けている区間では追加投資が必要になって「受益は小さくなる」が,当初の予想よりも利用者数が多かったおかげで「想定外の受益を得ている」ことも確かなわけで.

それから,鉄道事業はネットワークとして機能して利益を出しているので,当該区間外で「想定外の受益を得ている」ことも確かなわけで.

確かに『そう単純な話ではないよね』と,このコメントに突っ込んでみたりする.

#誰でもそうだけど,自己の利益に関することは主張するが,不利益になりそうなことは口をつぐむよね.

財源PT要請受け新幹線国費増に麻生太郎氏理解

北陸新幹線敦賀―新大阪間の建設財源を議論する自民党北陸新幹線整備プロジェクトチーム(PT)は12月5日、建設費が膨らんでいる金沢―敦賀間について、2023年春の確実な開業を実現するため国費を最大限増額するよう、麻生太郎財務相に要望した。麻生氏は国費の増額に直接は言及しなかったものの、理解を示したという。

情報源: 北陸新幹線国費増に麻生太郎氏理解 金沢―敦賀 財源PT要請受け | 政治・行政 | 福井のニュース | 福井新聞ONLINE

担当部局が動かないので「政治主導」になるのか,政治主導だから担当部局が動かないのかはよくわからないが,「官」の動きが少ないことは確かなわけで…

#ところで,麻生さんは何度か新幹線に理解を示したことがあるけど,何か具体的なことをしてくれたことはあったっけなぁ?

麻生財務相北陸新幹線改善に「新宿から引くとか」

な,何が始まるんです?

国政での新幹線の議論

整備新幹線前倒し「やった方がいい」 : そのとーり

再び機を逃した幹線鉄道整備

東日本大震災の後,復興事業が大量に出てきて,その中には多数の道路整備事業なども含まれていた.

単に破壊された道路を再整備するプロジェクトだけではなく,事前防災と称して将来地震等が発生した際に破壊されそうな箇所を含む道路やバイパス的な役割を果たすであろう道路が新規プロジェクトとして提案され,結構多数の案件が実施に向けて動き出している.

だが,その中には鉄道整備に関するものは見当たらなかった.その際に道路系の官僚の方が語っていた言葉が気にかかった.

『あいつら信じられん,千載一遇のインフラ整備を進めるチャンスなのに,何も動こうとしない』

それどころか,発災後,新幹線関連の建設費が減額されていた.その他の鉄道整備予算も増えたという話は聞かない.

8年ほどが経過して,消費増税への対応として26兆円もの経済対策の話が出てきた.インフラ整備として水害対応の案件が多数見られ,それ以外にも空港整備や道路整備の案件も見られる.

ところが,再びその中には鉄道整備に関するものは見当たらないようだ.

『あいつら信じられん,千載一遇のインフラ整備を進めるチャンスなのに,何も動こうとしない』

…空耳が聞こえた気がした.

#もう,あの組織,いいんじゃないですかね.これなーんだ

消費税10%,「景気後退」が始まったかも

NHKは、消費増税から1ヵ月が経過し、小売りや外食などの主な企業50社に調査を行った。その結果は、6割の企業が増税のあと、売り上げが前の年の同じ時期よりも減少したと回答したのだ。

情報源: 消費税10%ショック! やはり「景気後退」が始まったかもしれない(ドクター Z) | マネー現代 | 講談社(2/3)

ほーら,言わんこっちゃ無い.最終消費に”罰金”導入して,経済が良くなるわけないよね.生活を良くする→良い消費生活→最終消費の拡大→経済活性化→国家会計潤う,じゃないの?

いい経済対策知ってまーす.

世の中にお金を回しながら,使った分の資産が手元に残り,その資産が生活の無駄や事業の無駄を縮小するという方法.

新幹線建設します,お金は海外じゃなくて国内に回ります,新幹線というインフラが残ります,利用者の移動時間という無駄を削ります.しかも運賃収入があります.

早々に手をつけましょう.

芳賀・宇都宮LRTただいま建設中(5)

2022年には走る芳賀・宇都宮LRTの工事の様子,Part 4につづいて,Part 5だ.

「最終コーナー」を曲がると,「かしの森公園」という公園がある.運動場が主体の公園のようだ.

さらに進むと,本田技研工業の工場があり,このへんがLRTの終点になるようだ.

この工場まで従業員輸送なのかな…と思いながら辺りを見回すと,こういう風景が広がっていた.

「9・11P」と言うことは,第1から第8,第10駐車場もどこかにあるということか?

気になるので,GoogleMapで様子を見ると…ありゃ,駐車場だらけだ.工場の面積の1/3くらいが駐車場? これじゃぁ工場のために用地確保したのか,駐車場のために用地確保したのかわからない.そういえばトヨタの工場も従業員輸送に苦労していて,愛知環状鉄道の輸送力増強につながったかと思う.

気になるので,手前の芳賀町の工業団地も見てみると…ありゃ,こっちも駐車場だらけだ.さらに宇都宮市内のLRT沿線になるはずの清原工業団地も…やっぱり駐車場だらけだ.帝人の宇都宮事業所の北東側の駐車場はかなり巨大だな.ざっと見てこの駐車場だけで収容台数4000台かな?

なーるほど,芳賀・宇都宮LRTは,「まちづくり」という視点というよりは,切実な産業政策上の課題解決ツールという役割かな.

#電動アシストチャリで宇都宮駅から約15キロ.バッテリーが切れてしまって帰りのペダルの重いこと重いこと.

(おわり)

インフラ企業と地元の関係

マルウェア対策のために当サイトを数ヶ月休止していたが,再開しても相変わらず長崎の新幹線の件静岡のリニアの件は解決できずにこじれたままなワケやね.

そうこうしているうちに,ここ数日で関西電力幹部が若狭湾の電源開発がらみで地元から金品を受け取ったり,関連会社の役員にして利益を渡したりと,なかなかのズブズブぶりが発覚したわけだが…インフラ企業と地元の関係という視点からすると,これは静岡の件の真逆なんだなぁ.

静岡のリニアの件は,地元対策の経験が少なすぎる企業が「まぁイケるやろ」と甘い見通しで進めた結果,こじれってしまった件.

一方,関西電力の件は,地元対策の重要性を知りすぎていたがために,ズブズブになってしまった件.

どちらも,過ぎたるは尚及ばざるがごとし,か?

芳賀・宇都宮LRTただいま建設中(4)

2022年には走る芳賀・宇都宮LRTの工事の様子,Part 3につづいて,Part 4だ.

市民センターを過ぎても,工業団地はつづく.

工業団地内の道路は,交通量に比べてやたらと幅員が広く,車道だけで4車線,両側と分離帯に植樹,緑地帯付きというものなので,LRT軌道を敷設するのはかなり容易そう.

この右側の整地された空間はLRT予定地か?

沿道には有名企業の工場が並ぶ.

もしかして,今写しているこのカメラのレンズはこの工場製か?

LRT予定地?は続く.

工業団地が終わっても,その先,LRT予定地の延長方向では何やら工事をしている.

そして,次の交差点を曲がると,郊外に向かう,よく見るような構造と沿道—ロードサイドショップが建ち並ぶ—が目に入る.

あと3年で,ここをLRTが通るのか? 工業団地と違って,車道を削るか沿道の用地を削らないと軌道敷設は難しそう.

このあたりはテクノポリスという名前が付いているようだが,テクノを感じさせるものは無さそう.単なる郊外開発地といった感じ.清原工業団地の方がテクノっぽい.

さらに進むと,ついに宇都宮市内を突破し,隣接する芳賀町に突入.すると,再び工業団地になる.工事はまだ始まっていないが,ここも幅員は広く,軌道用地の確保はさほど難しくはなさそう.

そして「最終コーナー」を曲がる.

つづく

芳賀・宇都宮LRTただいま建設中(3)

2022年には走る芳賀・宇都宮LRTの工事の様子,Part 2につづいて,Part 3だ.

鬼怒川を渡った東側では工事が進んでいる.

近づいてみよう.

次の停留所の予定地だ.

ここからは小さな丘を切り通しで抜けて…

丘の反対側でも工事中.

完成するとこんな感じになるようだ.

高架橋のまま田んぼを越えて,台地の上の学校(宇都宮清陵高校)の横に至る模様.

ここを通って…

隣の学校(作新学院)の横の林の部分を通る.このへんに電停設置か? 海外のLRTのルート取りを見ると,必ず沿線に学校がある.ここも沿線に学校2つ.

樹木には何やら印が付いているようなので,伐採対象か?

丁字路を左に曲がる.このへんは工業団地になっている.従業員輸送のニーズはありそうだが,どの程度の人数を雇用しているんだろうか.

住友電工産業の前で右に曲がり…

この写真の右側を走って…

清原地区の市民センターなどがある地区付近に達して,そこに電停ができるはず.

つづく