京阪電車の京津線用の電車.
地上の線路も走れば…
路面軌道も走るし…
地下鉄も走行する…
…教科書の「LRT」の特徴をそのまま日本国内で表現したような電車だが,海外のトラムが地下線を走るのに比べて重装備で電車の値段が高いらしい.
運転席のランプには「ATO」の文字が.自動運転対応である.
「TASC」は定位置に停止させる装置だったっけな.
ホームの監視カメラ画像を電車に伝送する装置もついている.
トラムにしては重装備だな.
もう廃止されてしまったが,山陽新幹線にはこういう「ミニ」新幹線が走っていた.
山形や秋田に走っている「元祖」ミニ新幹線が席数400席くらいなのに対し,こちらの「本家」ミニは250席くらいなので,輸送単位の小ささならこちらが本物である.席数的には鳥取行きの「スーパーはくと」なみ.
なお,国鉄時代の新幹線電車は,(内装的にはともかく)電気的には運転席があるかどうか,(厳密に言うとちっと違うけど)集電装置があるかどうか程度の違いしかなかった.
最近は電気系統も複雑化していて数両まとめてでないと機能しないような構成になっているようなので,ここまでの”ミニ”は,もう現れないかもしれない.
…でも,そう遠くない将来「ローカル新幹線」が建設されるようになった場合には,新「元祖」ミニ新幹線電車が必要になるかも.
かつて,春日三球・照代という漫才師のネタで,「地下鉄の電車はどこから入れたんでしょうね? 考えると夜も寝られなくなっちゃう」というのがあった.
あらかじめ地面に埋めておいて線路を造って行くうちに掘り当てるとか,地下鉄の駅の階段から入れたとか,いくつかバリエーションがあったが…
どこかで地上に出る地下鉄なら,そこから入れればいいし,車庫はこっそり郊外や港湾地区の地上に造っている地下鉄もある.
でも,中には全線地下で,車庫も地下にあるような地下鉄があって,どこから入れたのか,ほんとにわからないのもある.端から端まで見張っているわけにはいかないので,よそ見している間にこっそり入れたに違いないが,どこから入れたんだろうか.
そう言えば,レールも長物なので,何年か経つと交換用のものをどこからか入れなければ交換できない.レールなら階段から入れられないこともなさそうだが,踊り場で困りそうだな.
そんな疑問の答えが…これか.この写真の鉄板は,その「地下鉄を入れた穴」なのか?
奧の幅広の鉄板を取り外すと電車が入れられるようになるらしい.交換用のレールは電車よりも長いので,レール搬入時には手前のやや小さな鉄板を奧の鉄板とともに取り外すらしい.
奧の鉄板の話はネットをググると書いてあるようだが,レールの件は他には書いて無さそうだ.ということで,レールの件は,”だまってよなぁ〜”.
さてさて,今晩はゆっくり寝られそうだ.
今時の気動車は,外見だけだと電車と見分けがつかないことも多い.外見だけでなく中身も昔とはだいぶ変わっている.
エンジンの馬力は,昔はちょっと大きめのエンジンを積んだ乗用車レベルだったが,大型バスくらいの出力まで大きくなった.
変速機も変速1段,直結2段(=自動車の場合のロックアップ機構,ですね)などというものは見なくなり,全部で5段変速くらいになってきている.
いずれそのうち,気動車の標準システムは発電機を積んだ電車そのもの,ということになるかもしれない.海外ではそろそろそういう電車(日立製)が走ろうとしているし,日本でもキハE200というのは,そういったシステムになってきている.
大都市から離れると,線路際でよくこういったスローガンを見かける.
日本全国で複線化や電化を目指している鉄道線は多い.
じゃぁ,(米国はダメダメだが)欧州はというと,余程でない限りローカル線であっても複線化や電化はほぼ実現されている.少なくとも特急や急行相当の列車が走っているようなところで単線非電化にはお目にかかったことが無い.
この差はどこから来るかというと,ほぼ「カネ」である.ちゃんと財源が確保されているということ.日本でいうところのガソリン税相当の税金がちゃんと公共交通に還元されており,ローカル線の複線化・電化・路線改良・新車購入といったインフラ投資にまわっているのはもちろんのこと,日々の運営費にも資金が投入されている.
一方,日本ではガソリン税は「自動車ユーザー」という名のニアリーイコール国民の利用する道路投資にまわされていた.その道路すら,今や一般会計を通して投資されるようになり,ガソリン税は単なる普通の税金になってしまった.
インフラ投資しないと,後々困るぞ.いつまでも使えると思うな,何とやら.
なお,JRに期待する声は多いが,近年JR各社が自ら進んでローカル線に単独投資した事例はほとんどない模様.
インフラ整備の際,こっそりと準備工事なるものがされていることは多い.些細な仕様変更さえしておけば,後々関連施設が拡張される際に出戻り工事が不要になっている,という類である.評論家が好きなネタだね.針の穴ほどの話を膨らませて本を書いたりするやつ.
例えば有名どころでは新大阪駅の在来線ホームや地下鉄御堂筋線ホームには新幹線ホームを増設する際の橋脚が準備されていたり,上越新幹線の長岡駅には羽越新幹線用のホーム空間があったりとか,そんな感じである.
そこまでたいそうでなくても,地味な準備工事はあちこちで見かける.例えば,この道路が線路を越える陸橋.単線なら線路を通す穴はもう少し小さくても良さそうなものだが,線路をどちらかに寄せれば複線が通せそうなだけの大きさにしてあるように見える.
どうせ陸橋を作るなら,線路を越える部分の橋の長さが3〜4m伸びたところで,大して工事費は変わらない,ということだろう.
ところが,準備工事実施時には想定していなかった事態が起こると対応させるのに苦慮することもある.上の写真の陸橋に近づくと…
線路の上空の架線がちょっと変である.陸橋の下をくぐる部分だけ上空の電線が3本になっている.電線を通すには高さが足りないようで,ぎりぎりまで電線を低くしている.
電線を低くすると,電車側のパンタグラフの電線を押し上げる力が強くなる(基本的にはバネなので)ので,その力強くなってしまったパンタグラフに「対抗」するために電線側を3本にしてあるわけだ.
つまり,陸橋の下の空間は,複線化は想定していたものの,電化はあんまり考えていなかった,ということだろうか.
将来を見越してインフラ整備をする,っって,言うのは簡単だけど結構難しいね.
最近電車に乗っていて気になることがある.車内の蛍光灯が切れている電車にしばしば出会うことだ.
気のせいかな?
以前はあんまりそういう電車に出くわすことはなかったが,最近多くなったような気がする.
気のせいかな?
故障を一定確率以下に抑えながら,メンテナンスコストを抑えるには…という種のリスク管理の結果,以前は放置することのなかった小さな故障を放置するようになったのかな?
気のせいかな?
「確率」は時として因果関係を忘れるための隠れ蓑になることがあるので気をつけた方がいいかも.サイコロの目が出るのも確率じゃなくてミクロに見れば確定的な事象かもしれませんので.全部「神様の思し召し」にしていたら,科学は何も進歩しなかったよね.
そろそろ電車の大事故から11年だね.
タイトルで十分だが,本日,阪堺電軌軌道の161形が現役なのを確認.
道ばたでデータ取りしていたら,貸切電車が天王寺駅前に走って行き,しばらくして折り返してきたところを捕獲.1928年製らしい.
なお,10年後の1938年製のよく似た電車は大阪産業大学の構内に保存されている.
そんだけ.