鉄道で国づくり」カテゴリーアーカイブ

三葉の東京滞在可能時間

ファンタジーを真剣に考えてはいけないのは重々承知だが,気になるの調べてみた.

三葉が彗星落下の前日,瀧君の動向が気になって飛騨地方から東京まで日帰りしたわけだが,果たして東京に何時間いることができたのだろうか.

2018年ならば,高山線を北上して富山から北陸新幹線に乗るのが最速ルートで,10時半頃には到達できる.だが,2013年なら素直に南下して名古屋を目指すことになる.飛騨北部って北陸新幹線沿線エリアなのね.

さて,2013年10月3日の朝,三葉は登校するかと思いきや汽車に乗って東京に向かってしまう.最初に乗る列車は「美濃太田」という行き先だ.

朝の美濃太田行きは1本だけなので,これに乗車すると,東京の四谷界隈には最速で12時41分に到着する.発地は彗星落下地点推定で登場した「打保」にしておく.

復路は最も遅い乗り継ぎを検索するとこうなる.

ということで,午後3時半頃には帰路につかなければならない.日帰りの場合は東京での滞在可能時間は,2時間48分だけである.三葉にはあまり時間が無かったわけだ.

短かぁ〜.

#1 2018年3月現在なら,始発で富山方面に向かうと四ツ谷駅10時39分着,終電だと四ツ谷駅17時04分に出ればいいので,滞在可能時間は6時間25分に拡大する.北陸新幹線最強なり.
#2 三葉と四葉の登校時間帯は午前7時半過ぎのようなので,この時刻だと美濃太田行きは高山以南を走行しており,いろいろと映画中の設定はつじつまが合わない.…が,そもそもファンタジーである.きっと,その日だけ早起きだったんだ.
#3 三葉が瀧を電車内で見つけた頃には日は傾いてきている描写になっているが,実はもう家に帰れない.…が,そもそもファンタジーである.

山形新幹線最弱伝説

山形県民から靴が飛んできそうだが…

今年1月下旬の大雪の際には…

そして,先日も…

山形新幹線だけとまっとるやんけ.東北を走る「新幹線」なのに,雪に弱くてどうする.もっとがんばらんかい.

…とは言っても,新幹線とは名ばかりで,設備がほとんど在来線なので割とよく止まる.

#秋田新幹線も結構雪に弱い.雨で止まるのも山形新幹線や秋田新幹線である.

北陸新幹線最強伝説

先月2月上旬の大雪の時,北陸本線の特急は大混乱,と言うか,身動きできず.

その際,目を疑うような迂回の案内がwebサイトに出ていた.

 

金沢から大阪や名古屋方面に行きたければ,北陸線新幹線で東京に行き,東海道新幹線で西に向かえ,ということである.

北陸新幹線最強伝説の誕生である.

#この話題,先日(3/1)の参議院でも取り上げられていた.

’18年度は整備新幹線772ppm

2018年度予算案が衆議院を通過したようだ.予算総額が97兆7128億円.

鉄道関係の予算については,この資料に書いてあるが…

新幹線3,480億円とな.前年度比1.32倍なり.

…がしかし,国交省の他局は国費ベースで書いてあるのに,なぜか鉄道局は国費ベースでなくて事業費ベースで書いてある.国費がいくらなのかはよく見ないとわからないようにしてある.事業費ベースで書くと,国費以外の財源も含めて書くことになるので,「立派に見える」からかな?

資料をよく見ると,国費は754.5億円.つまり変わってない.

ということで,例年通り国家予算総額に占める濃度を計算してみよう.

754.5億円÷97兆7128億円
=0.000772160863265
=0.077216086326459 %(百分率)
=772.160863264587649 ppm(百万分率)

そう,次年度は772ppmだ!(濃度下がってるぞ)

※ざっくり言って,電子顕微鏡の倍率が100万倍らしい.

三葉の家はどこ?(彗星の落下地点推定)

かつて「ウルトラマン研究序説」という本があり,ウルトラマンに関連する出来事や影響を学者が真剣に検討するという,何ともバカバカしくも面白い本であった.

その域には達していないと思うがが,すずさんに言及したならこっちにも言及する必要があろう.正月にテレビで流れた一昨年の人気映画である.

テレビで流れたので見たことがある人も多いと思うが,大画面の劇場で見ておいて良かったと思う映画であった.ヒロインの三葉の中の人(…瀧君のことではありません)姉妹が甥っ子兄弟とそれぞれ同級生だったことがあるらしいので,じゃぁいっぺん見とくかと言うことで見に行った.なお,甥っ子情報では「歌がうまかった」らしい.

さて,「聖地巡礼」する人が多いらしいようだが,彗星の落下地点にまで言及した情報は無さそうである.実は,ある程度できそうである.

映画中では,彗星から分離した破片の一部が「糸守町」に落下して大災害になるという設定で,まさしく落ちるのは三葉の家の玄関先だが,その家の位置がわからない.そもそもファンタジーを真剣に考える必要があるかは置いておく.

落下に関する情報としては,2013年10月4日の夜であるが,劇中をよく観察すると新聞記事には小さい字で午後8時42分と書いてある.

それから,劇中の場面(瀧が高校のグラウンドに立った場面)で高山線の普通列車と思しき鉄道車両が巻き込まれて破壊されている様子が描かれている.この場面は災害が回避できなかったケースの世界の結果なので,巻き込まれた列車は営業中の列車だということになる.

では,岐阜県北部飛騨古川付近で午後8時42分に普通列車がどこにいたのか探ってみよう.まずは,富山方面行きの時刻表はこうなっている.

岐阜発猪谷行きの普通列車が20時40分に打保駅を出て2分ほど.隣の杉原駅までは約5分なので,半分よりはやや南側ということになる.ということで,この列車の位置はこのへんか?

次に,南に向かっていた列車はこういう状況だ.

猪谷発高山行きが杉原駅に到着するのが20時43分.その1分前なので,列車の位置はこの辺か?

ということなので,どちらが被災したかはわからないが,両列車ともに近い位置を走行しており,彗星の落下地点は概ねこのあたりということになりそう.

岐阜県飛騨市宮川町(旧吉城郡宮川村)ですね.

#なお,webmasterは中学高校の間,天文部に在籍していた.そういう関係でこの映画の彗星がらみ部分については突っ込みどころ満載である.…が,ファンタジーにいちいち突っ込むのは野暮なので,やめとく.

続・すずさんの嫁入り列車

先月のネタの続編である.

資料棚をよく見ると,すずさんの嫁入りの昭和19年2月により近い資料があるのに気がついた.

時刻表(昭和19年2号)4月

昭和19年前後の時刻改正は昭和18年10月と,昭和19年4月であり,今回書棚で「発見」されたものは昭和19年4月の改正分である.

さて,呉線はこうなっている.

広島駅11時5分発,大阪行き308列車,呉駅11時54分着.これが当該列車のようだ.

左上の改正関係の記述は「十九年四月一日訂補」つまり小修正だ.ということで,2月時点のダイヤもほぼこの通りだろうということになる.

この時期には呉線には「急行」は走っていなさそうである.大阪近郊区間に入ると,長距離列車は電車専用の小駅をすっ飛ばして運転していたと思うので,実質的にはそこでは急行のような運転だったと思うが,車体側面に「急行」の種別を表示して走っていたかどうだかはわからない.

…ということで,この件調査終わり.//

鉄道会社が減便始めたら「終わりの始まり」

乗客が減少している鉄道がしばしばとってしまう方策が「減便」

「経費節減で業績改善♥」

などと考えるのは事務屋さんのことが多いと思うが,乗客減の背景が理解されていないことが多い.

乗客が減る原因で多いのは,自動車と人口減だ.だがどちらへの対応であっても減便策は「終わりの始まり」である.きっかけはどちらでも結果は同じだ.

減便する(≒利便性低下)

自動車への競争力低下

乗客減(&沿線人口減)

減便する(≒利便性低下)

自動車への競争力低下

乗客減(&沿線人口減)

(以下,略)

死のスパイラルである.

「だって,関連事業の方が収益多いから大丈夫だもん♥」

などと考えているのは,その商業施設の客がどこから来ているのか考えていないことも多そう.鉄道ネットワーク上の客(や,その家族など)から収益を得ているのなら,鉄道事業の客数減は回り回って関連事業の長期収益減を意味する.

鉄道会社が減便始めたら「終わりの始まり」である.

#ちなみに道路側はというと,鉄道側が自滅してゆくので,人口減少の割には交通量は激減しない.

戦災孤児ヨーコちゃんの乗った汽車

ついでなので,先月の話題の続編である.何のことかわからない人は,イオン系列の映画館で再映しているみたいなので見に行くか,あるいは再び読み飛ばすかである.

先日出席した行政の会議の資料によると(交通関係の会議のはずだが,なぜかこの映画の上映会の案内のページがある…),無料上映会が3月にあるらしいので,京都府民なら行ってみるといいかも(要申込み).

 

さて,昭和21年1月にすずさんが妹を見舞うために広島市内西部の草津の親戚を訪れた後,広島市内中心部(爆心地付近?)で夫と待ち合わせ,その後,戦災孤児を呉に連れ帰る.その際,掘っ立て小屋のような改札口が映るのだが,そこにはいくつかの列車の発車時刻が書かれている.何とか読み取れるのは,この5本である.

  • 広行 17時44分発
  • 上郡行17時48分発
  • 門司行18時17分発
  • 広行 19時02分発
  • 東京行19時42分発

画面で目立つのは19時02分発の広行だが,17時48分や18時17分発がまだ案内されているようなので,山陽本線の列車ダイヤが大きく乱れていたか,あるいは,発車直前なので案内を次の列車に取り替えただけで,ヨーコちゃんは17時44分発の広行きに乗ったのかもしれない.直前の場面では西の空に薄明かりが残っているので,17時台の可能性の方が高いかな.

さて,この情報から戦災孤児ヨーコちゃんの乗った汽車は判明するだろうか.そもそも,この掘っ立て小屋はどこの駅?

広島市中心部から呉に行くには,横川駅か広島駅から汽車に乗車することになるが,5本の列車には「広行」が2本含まれている.山陽本線から呉線に直通し,広駅が終着という列車は皆無ではないものの短時間間隔で複数あることから,この「広行」は小運転列車,つまり近郊列車であると推測できる.とすると,横川駅ではなくて広島駅かな.直前に被災した広島駅の全景が映るので,広島駅だな.

じゃぁ,広島駅の時刻を調べてみよう.手元にあるのは,昭和20年1号(9月号),昭和21年2号(2月号),昭和22年特集号(12月)である.昭和20年9月以降21年1月までに昭和20年11月改正が挟まっているため,またもや完全ぴったりな資料は手元にない.

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そもそも時刻表通りに列車が走っていたかという問題は存在するのだが,まずは昭和20年の9月改正時点の呉線の夕方の列車はこういう時刻である.

★昭和20年9月改正,広島駅発呉線方面(上り)

  • 広行 16時44分発 920列車
  • 広行 17時11分発 922列車
  • 糸崎行17時30分発 616列車
  • 糸崎行18時23分発 618列車
  • 広行 19時04分発 926列車

…ということで926列車が最も近そうなので,これか?と思ったが,沼は結構深かった.17時44分頃の広行きが存在しないばかりか,山陽本線の時刻がまるで違う.この時期の山陽本線下り門司行きは16時20分発,上り東京行きは14時ちょうどか未明の1時20分発だ.姫路行きはあるが上郡行きは存在しない.

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じゃぁ次は昭和21年2月改正のものを見てみよう.

★昭和21年2月改正,広島駅発呉線方面(上り)

  • 糸崎行16時20分発 614列車
  • 広行 16時59分発 920列車
  • 広行 17時26分発 922列車
  • 糸崎行18時29分発 618列車
  • 三津内海行19時52分発 620列車

ありゃ,17時台に広行きは存在するが,19時過ぎの広行きが無くなってしまった.山陽本線の下り門司行きは16時10分発だ.

ところが,上り東京行きは19時42分発の門司始発32列車があるし,上郡行き17時48分発の門司始発224列車がある.ただし上郡行きはこの時点では岡山-上郡間が運転休止になっている.

んんー,よくわからない.

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さらに昭和22年12月のものを見てみよう.

★昭和22年11月改正,広島駅発呉線方面(上り)

  • 糸崎行16時39分発 614列車
  • 広行 17時44分発 922列車
  • 広行 19時02分発 618列車

ということで,広行きの列車はこの時期のものがぴったりである.ところが,山陽本線下りの門司行きはこの時期のダイヤでは夕方には存在せず,上り東京行きは17時08分発の次は深夜の夜行急行になるので時刻が合わない.上郡行きも存在しない.

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昭和21年1月ぴったりの時刻表が手元にないので,映画中のようなダイヤで運転されていた可能性は否定できないものの,いくつかの資料のキメラという可能性がありそう.

  • 呉線の時刻は昭和22年11月改正のもの
  • 山陽本線(上り)の時刻は昭和21年2月改正のもの
  • 山陽本線(下り)は不明

結論は,「よくわからない」

なお,この映画,夜空が描かれている場面ではその時点で見えていた星座が描かれていると思しきものもある(*)ので,他にも手がかりがありそうだ.

(*)すずさん夫婦が夏頃に呉市内の橋の上で語り合っている場面では,背後は南の空だと思うが,たぶん星の配置がサソリ座.

すずさんの嫁入り列車

久々の記事更新である.だが,今回のネタは大半の人には意味不明だろうと思う.映画ネタ系である.タイトルを読んでピンとこない人は読み飛ばした方が無難である.

広島県呉市というと最近は大和ミュージアムなどで知られているが,元々は海軍の軍港である(今も海上自衛隊の基地).webmasterの祖父も戦時中は呉の工場で大砲を作っていたらしいので,円太郎さんと似たような仕事を近くでしていたということだ.灰ヶ峰の大砲を作っていたのか,はたまた戦艦の大砲を作っていたのかは今となってはわからない.

祖父はあまり多くは語ろうとしなかったが,ひどい空襲が複数回あったこと,隣の広にも空襲があったこと,戦艦ヤマトを見たことがあること,そして原爆のキノコ雲が立ち上るのを見たことがあることなどを話していた.これらの歴史的出来事は映画の中でも描かれており,祖父はすずさんと同じ光景をリアルタイムで見たということのようだ.

さて,映画の中ではいくつかの交通機関が登場するが,いずれも結構描写が詳しい.このうち,昭和19年2月にすずさんが広島市内の江波から呉市内へと嫁入りする際に乗車した列車が気になったので,ちょっと調べてみた.

原作では,さらっと江波から路面電車で横川へ,そしてそこから汽車で呉へという経路が描かれているだけである.映画では広島駅のホームの様子と途中駅,そして走行中の列車の様子,呉駅到着時の様子が描かれている.

走行中の列車の様子からは32系客車編成された大阪行きの急行で,すずさん一行は三等車に乗車していること,呉駅のホームの時計はお昼前の11時55分頃を指していることがわかる.列車の特定できるかな.

昭和19年2月ジャストの時刻表は持っていないが,昭和17年11月号と昭和19年5号(12月号)なら参照可能だ.まずは昭和17年11月号から.

昼頃に呉駅に到着する列車としては,徳山発京都行き318列車(各停)の11時10分着,広島発大阪行き320列車(各停)の12時55分着,鹿児島発東京行き4列車(急行)の13時25分着が見える.このほかにも広島駅発呉行き918列車(小運転列車)の12時14分着がある.だが,大阪行きの急行列車は無さそうだ.

鹿児島発東京行き4列車は起終点間を乗り通すと車中2泊になる超長距離列車で洋食堂付きの寝台列車であり,「櫻」「富士」を名乗っていた優等列車の名残である.当時は呉市は全国的に見ても重要な大都市だったので,山陽本線ではなく呉線経由であったようだ.

さて,この後,すずさんの嫁入りまでには昭和18年2月と10月の2度ダイヤ改正がある.さらに昭和19年4月と10月に改正があった後の昭和19年12月のダイヤはこうなっている.(厳密には昭和19年5号掲載の時刻は昭和20年1月25日付け改正後のものであるが,呉線に関しては改正ではなく訂補となっており,小修正のみのようだ.)

昼頃に呉駅に到着する列車としては,広島発大阪行き312列車(各停)の11時46分着,広島発発東京行き6列車(急行)の12時30分着が見える.またこの表には無いが広島駅発呉行き914列車(小運転列車)の11時31分着がある.だがやはり,大阪行きの急行列車は無さそうだ.

改正を挟んでいるので,この間に呉線経由の大阪行き急行列車があった可能性は捨てられないものの,上の2つの時刻表では大阪行き各停と東京行き急行が昼頃に呉駅に発着している点は共通しており,昭和19年2月当時も実際はそうであったのではないかと思う.

ということで,すずさんの嫁入り列車としてはほぼ次の二択ではないかと思う(前者かな?).

(1)広島発大阪行き各停312列車(映画中での「急行」が間違い)
(2)広島発東京行き急行6列車(映画中での「大阪」が間違い)

#約30年前に神田の古本屋で見た昭和18年の時刻表を買っておけば良かった.(当時の売価1万8千円也)

新型新幹線−停電時に自力走行

【名古屋】JR東海は2020年度に運行開始予定の東海道新幹線の新型車両「N700S」に、停電時に自力走行できる機能を導入する。床下にリチウムイオン電池を搭載し、地震発生による長時間停電時にトンネルや橋梁から自力で走行して脱出。乗客を避難させやすくする。3月に完成する確認試験車に搭載し、実用化に向けて試験する。

情報源: JR東海、新型新幹線車両の床下にリチウム電池搭載−停電時に自力走行 | 商社・流通・サービス ニュース | 日刊工業新聞 電子版

似たようなシステムは既に地下鉄にもあったかと思うが,地下鉄車両が停電時に自力走行するのと新幹線が大地震時に自力走行するのとでは安全性が大きく異なる.

新幹線は大地震発生時に架線の電気を止めることで非常停止することになっており,まずはこの段階で被害を軽減できる.その後,停電が続いた際に電池で自力走行して適切な場所に移動させようということだろうと思う.

ところが,停電が長く続くような大地震の場合には走行しようとしている線路自体の安全性が保証されていないと考えられるので,場合によっては新幹線が動いたがために地震後の線路が二次的に壊れるという事態もありうる.

ということで,使えるのは大した地震動がなかった区間であるが停電が復旧しない場所や,たとえ線路が崩れるリスクがあってもその場に居続ける方が危険が大きい場所—例えばこんなところかな—からの脱出という使い方になるんだろうと思う.

なお,電池積むなら起動時の大電力を一時的に電池からも供給するようにすれば,時折やらかしてしまう「運転中止から運行再開時における変電所のブレーカー落としちゃいました事故」を防げる可能性なきにしもあらず,かも.