休日の京都嵐山.
一般車両の通行がかなり抑えられているのだが,完全に止め切れていない.
そんなわけで,多数いる歩行者は依然として歩道上だけしか通行することができず,今一歩,のびのびできない.
休日の午後だけでいいから,完全にクルマ止めちゃえよ.(除くバス)
最近,国政では「二重国籍」が話題である.まぁそら,あかんわな.国家公務員や警察官では外国人じゃぁあかんわけで,ましてや立法府や行政府トップに立つ人ならなおさらだな.
さて,そういう騒動を見ながら振り返ってみると,日本の鉄道会社ってのは会社なので「法人」.つまり法の下の「人」なわけだな.日本国憲法下の日本人.
ところが,株式会社だと一部の株主が外国人だったりするわけで,そういう点では鉄道会社は純然たる日本人とは言えないのかもしれない.二重国籍? 多重国籍?
民間会社なら別に良いじゃ無いか,という話もあるが,単純に利益追求目的の会社ならそうでもいいのだが,結構地域の生殺与奪の権を握っている場合も少なくない.
そうすると,議員や国家公務員レベルの立場とそう変わらないかもしれないわけで,インフラ企業の多重国籍はどの程度まで許されるのか,という議論はもっとあってもいいのかもしれない.
あと,利益追求の程度が激しい企業はともすると「法さえ守ればOK」という行動に陥りがちだが,「法の下の日本人」だと考えると,生身の日本人は法律さえ守っていればOKという行動規範は持っていないという点で,「法の下の日本人」の行動規範はどうあるべきかという議論はもっとあってもいいのかもしれない.特に,30年くらい前まで日本国政府組織の一部だった鉄道会社はその程度が強いはずなんだが,さーてどうかな.
ヨーロッパの鉄道に乗ると,時折であるが客室の形式がコンパートメント,つまり部屋の中にソファーのようなイスが向かい合わせという列車に遭遇する.
入り口のドアを開けっ放しにしておけば「Welcome. Please come in !」.閉じておくと「No entry. Let me be alone.」という意味らしい.
ということで,6人席を1人で占有するのも気が引けるのでドアを開放していたが,体のデカい東洋人のいる部屋にはあまり誰も入ってこない.
列車の出発直前になって老人が一人,空いてるかいと言って入ってきて1時間ほど乗車.そして同じ駅で降りようとして,あぁ,あなたもここで降りるのかいと言われてホームでサヨウナラ.
日本では一時期,山陽新幹線にコンパートメント室があったが,気まずい空気が敬遠されたのか,いつの間にか無くなっている.
旅なので,気まずい空気もまた一興.
そんだけ.
例の「トラム代行バス」だが,よく見ると,「連節バス」で運転されているものと「連結バス」で運転されているものがあるようだ.意味不明なこと言うなって?
これは連節バス.
これは連結バス.
違いが分かっただろうか.
「連結バス」は通常のバスに運転席の無い客室だけの車両を牽引させているものである.いちいち運転席の横の運賃箱を通過させる日本では不可能な方式であり,信用乗車方式が導入されている都市だけで許される交通形式だ.
昔の東欧だけの交通かと思ったら,現代の「西」ドイツでも使われている模様.たぶん,臨時運行路線なので連節バスの台数が足りなくなったんだろうと思う.
日本でもこういう形式のバスが許可されるようになれば運転手不足が多少緩和できるかもしれないが,「各方面」の理解を得るのに時間がかかりそう.
#なお,「連結バス」はトレーラーバスというのが正式名称らしい.
ミュンヘンでトラム16番か17番に乗ろうとすると,工事で運休のようである.ありゃぁ.歩くにはちと遠いなぁ.とりあえず中心街用の3日券をゲットし,運休になっているトラム線に沿って歩くことにする.
しばらく歩くと,どうやらその運休になっているトラムに沿って,運休になっている系統と同じ番号を掲げた連節バスが走っているではないか.
これはもしかして,「列車代行バス」ならぬ「トラム代行バス」か?
おそるおそる臨時停留所とおぼしきところから乗ってみる.もしあらぬ方向に曲がったら降りれば良い(都市交通の専門家であっても,バスに乗るのは勇気がいるという話はよく聞く).なんてったって「市内3日券」だ.トラムバス地下鉄等々乗降自由.
一応スペック的には連節バスとトラムの車両サイズはほぼ同じなのだが,明らかに狭い.デカいスーツケースがかなり邪魔だ.
加減速,横方向Gもトラムに比べるとかなり乗り心地が悪い.やはり似て非なるものかな.数分乗って目的地とおぼしき停留所で降車.どうやらトラム代替便であっていたようである.
日本では連節バスのことを「BRT」などと呼んで「LRT」と混同させようとする作戦が進行中だが,本当に「BRT≒LRT」ならば,ミュンヘンではトラムの軌道が引きはがされて「BRT」とやらに変更されていても不思議ではないのだが,さにあらず.
せいぜい運休時の代替品程度の扱いのようである.
ほとんど撮影に失敗しているが…ドイツ南部のニュルンベルクを過ぎてインゴルシュタットまでには高速新線がある.その高速新線をボーッと眺めていると小駅が設置されているではないか.
日本に例えると,「新幹線を走っていたら”保津峡駅みたいな駅”発見」レベルの違和感である.
調べてみると,ニュルンベルクからインゴルシュタットを経由してミュンヘンまでの区間には200km/h運転の快速電車が走っているようだ.
日本に例えると「米原から西明石まで新快速に乗ったら途中は新幹線の線路走ってた」レベルの感じである.
欧州の鉄道では(時々であるが)信じられない高水準のローカル列車に出くわすことがある.200km/h運転はさすがに例は少ないが,160km/h運転はごく当然のサービスだ.
快速電車の120km/hや130km/hで喜んでる場合ではないですよ.
トラムトレインというと,カールスルーエという都市が有名であり,市内の路面軌道と郊外鉄道線を専用仕様のLRVが直通し,路面区間は20-30km/h運転,郊外鉄道線では70-100km/h運転,始発駅から終着駅まで2時間も走るというものまである.
さて,カールスルーエ以外もトラムトレインは存在し,例えばカッセルだと市内の路面軌道専用電車が青色なのに対し,トラムトレインは白色である.
市内の路面軌道と郊外の鉄道線をこのまま直通する関係で,車両もちょっと変わったものが走ってくる.
一部の電車は非電化区間まで直通するので,発電機とバッテリを積んだものがあるという話を以前したが,今回は室内の話である.
市内の路面区間だけではないので,乗車時間が長めになる.そんな関係だろうか,3両編成のうち,運転席のある車両は通常の路面電車のような内装,中間車両はボディーサイズが路面電車にしてはやや長めで,イスが進行方向と直角のクロスシートになっている.
ここだけ見ると,路面電車じゃなくて,郊外電車だね.