鉄道で国づくり」カテゴリーアーカイブ

折4両

JR学研都市線の電車は全て7両編成である.ところが,長尾駅のホームにはこういう目印がある.

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4用編成の電車が折り返す場合の停止位置の目印のようだ.

一時期(10分サイクル運転から15分サイクル運転に変更になった直後),京橋-四条畷駅間の区間運転便が4両編成だったことがある.しかし,すぐに止めてしまった(単純にその区間便を廃止する形で).

以後,かなり時間が経っており,こんな目印は不要のはずなのだが,しかも,このホーム,割と最近改装したのだが,目印は取り外されること無く健在である.

もしかして,だけれども,昼間の電車などを中心に7両編成から4両編成に短縮して運転するための準備か?

昼間の毎時8本(快速4本+普通4本)をバッサリ毎時4本まで減らした実績があるので,あながち的外れな勘ぐりではないかも.

(もしそうなら)後ろ向きの対策ばっかりだなぁ.

どこかで見た色使いだが…

買ってからしばらく読む時間がとれず,そのままになっていた分厚い本を持って京阪石山坂本線に乗った.

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…なんか変な色の電車だな.どこかで見たような気が…

記憶をたどってみた.今から20年以上前,京阪京津線の沿線に住んでいた頃,こんな電車が走っていたが,もしかして…

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…これか?

オリジナルの色はこれだよね.

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惜しいなぁ〜あと一歩

休日の京都嵐山.

一般車両の通行がかなり抑えられているのだが,完全に止め切れていない.

そんなわけで,多数いる歩行者は依然として歩道上だけしか通行することができず,今一歩,のびのびできない.

休日の午後だけでいいから,完全にクルマ止めちゃえよ.(除くバス)

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皆さんなら何に気をつけますか?

さて,この公園,皆さんなら何に気をつけますか? (…などという,交通安全のクイズにありがちな質問をしてみる)

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何も無いと答えにくいので,選択肢を作っておこう.

  1. 奥の道路のバス
  2. 公園内を走る自転車
  3. 手前の道路を走ってくるクルマ
  4. 公園の木が倒れてくること
  5. 怪しい輩に絡まれること
  6. その他

では,答えです.

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「6.その他」でした.

よく見ると,公園から手前の道路に出るところにある柵に「Achtung Tram(トラムに注意)」と書いてある.そしてよーーーく見ると線路がある.

 

ドイツの「命がけの電停」

欧州の路面電車というと設備が行き届いているイメージがあるが,中にはあまりいただけないないものもある.

例えばこの電停.どこが電停かって? よく見ると右側の歩道上に電停の標柱があり,ご丁寧に液晶式の小型の接近案内まで付いている.

そして電車は客を見つけるとこの道路に停まり,客は車が来ないかどうか気にしながら電車に乗り込む.

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もっともこの道路,このまま奥に進むとトランジットモールになっており,交通量そのものは非常に少ない.

まぁ,全部が全部,日本の交通の教科書に載っかっているような状態だというわけではないという一例.

 

二重国籍

最近,国政では「二重国籍」が話題である.まぁそら,あかんわな.国家公務員や警察官では外国人じゃぁあかんわけで,ましてや立法府や行政府トップに立つ人ならなおさらだな.

さて,そういう騒動を見ながら振り返ってみると,日本の鉄道会社ってのは会社なので「法人」.つまり法の下の「人」なわけだな.日本国憲法下の日本人.

ところが,株式会社だと一部の株主が外国人だったりするわけで,そういう点では鉄道会社は純然たる日本人とは言えないのかもしれない.二重国籍? 多重国籍?

民間会社なら別に良いじゃ無いか,という話もあるが,単純に利益追求目的の会社ならそうでもいいのだが,結構地域の生殺与奪の権を握っている場合も少なくない.

そうすると,議員や国家公務員レベルの立場とそう変わらないかもしれないわけで,インフラ企業の多重国籍はどの程度まで許されるのか,という議論はもっとあってもいいのかもしれない.

あと,利益追求の程度が激しい企業はともすると「法さえ守ればOK」という行動に陥りがちだが,「法の下の日本人」だと考えると,生身の日本人は法律さえ守っていればOKという行動規範は持っていないという点で,「法の下の日本人」の行動規範はどうあるべきかという議論はもっとあってもいいのかもしれない.特に,30年くらい前まで日本国政府組織の一部だった鉄道会社はその程度が強いはずなんだが,さーてどうかな.

コンパートメント客室

ヨーロッパの鉄道に乗ると,時折であるが客室の形式がコンパートメント,つまり部屋の中にソファーのようなイスが向かい合わせという列車に遭遇する.

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入り口のドアを開けっ放しにしておけば「Welcome. Please come in !」.閉じておくと「No entry. Let me be alone.」という意味らしい.

ということで,6人席を1人で占有するのも気が引けるのでドアを開放していたが,体のデカい東洋人のいる部屋にはあまり誰も入ってこない.

列車の出発直前になって老人が一人,空いてるかいと言って入ってきて1時間ほど乗車.そして同じ駅で降りようとして,あぁ,あなたもここで降りるのかいと言われてホームでサヨウナラ.

日本では一時期,山陽新幹線にコンパートメント室があったが,気まずい空気が敬遠されたのか,いつの間にか無くなっている.

旅なので,気まずい空気もまた一興.

そんだけ.

明かり取り

最近JR西の駅で時々見かける様子.

ホームの屋根の一部が磨りガラス風の明かり取りに取り替えられている.

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電気代節約しながら暗くならないようにする工夫の模様.全ての屋根板を交換せずに一部というのもミソなのだろうか.交換費用を節約しながら,昼間は十分な明るさを確保,といったところか?

連節バスと連結バス

例の「トラム代行バス」だが,よく見ると,「連節バス」で運転されているものと「連結バス」で運転されているものがあるようだ.意味不明なこと言うなって?

これは連節バス.

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これは連結バス.

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違いが分かっただろうか.

「連結バス」は通常のバスに運転席の無い客室だけの車両を牽引させているものである.いちいち運転席の横の運賃箱を通過させる日本では不可能な方式であり,信用乗車方式が導入されている都市だけで許される交通形式だ.

昔の東欧だけの交通かと思ったら,現代の「西」ドイツでも使われている模様.たぶん,臨時運行路線なので連節バスの台数が足りなくなったんだろうと思う.

日本でもこういう形式のバスが許可されるようになれば運転手不足が多少緩和できるかもしれないが,「各方面」の理解を得るのに時間がかかりそう.

#なお,「連結バス」はトレーラーバスというのが正式名称らしい.

 

連節バスはトラム代行バス?

ミュンヘンでトラム16番か17番に乗ろうとすると,工事で運休のようである.ありゃぁ.歩くにはちと遠いなぁ.とりあえず中心街用の3日券をゲットし,運休になっているトラム線に沿って歩くことにする.

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しばらく歩くと,どうやらその運休になっているトラムに沿って,運休になっている系統と同じ番号を掲げた連節バスが走っているではないか.

これはもしかして,「列車代行バス」ならぬ「トラム代行バス」か?

おそるおそる臨時停留所とおぼしきところから乗ってみる.もしあらぬ方向に曲がったら降りれば良い(都市交通の専門家であっても,バスに乗るのは勇気がいるという話はよく聞く).なんてったって「市内3日券」だ.トラムバス地下鉄等々乗降自由.

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一応スペック的には連節バスとトラムの車両サイズはほぼ同じなのだが,明らかに狭い.デカいスーツケースがかなり邪魔だ.

加減速,横方向Gもトラムに比べるとかなり乗り心地が悪い.やはり似て非なるものかな.数分乗って目的地とおぼしき停留所で降車.どうやらトラム代替便であっていたようである.

日本では連節バスのことを「BRT」などと呼んで「LRT」と混同させようとする作戦が進行中だが,本当に「BRT≒LRT」ならば,ミュンヘンではトラムの軌道が引きはがされて「BRT」とやらに変更されていても不思議ではないのだが,さにあらず.

せいぜい運休時の代替品程度の扱いのようである.