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TRANSPORT IN CANADA(自家用車編)

カナダ国内の長距離移動は航空,じゃぁ短距離中距離はというと,鉄道網がかなり希薄なので,クルマである.車が使えない場合は,グレイハウンドなどのバスである.
NOL06-121実はカナダは米国よりも所得が低いので,飛行機にはあまり乗らずに,大陸横断クラスの距離でもクルマである.日本ではクルマで「only 10 hours」とか「only 1000 km」とは言わないが,彼らにとってはこの程度の距離はクルマのカバー範囲である.
もちろん,空港や駅はクルマで乗り付けるのは当たり前,米国に行くのもクルマである.ということで,一度だけクルマで米国まで行ってみたことがある.ただし,さすがにonly 1000km先のN.Y.は遠すぎて無理なので,半分ほどの距離のデトロイト郊外までである.
ちなみに上の写真はカナダ在住中に使っていた車(Ford Contour)であり,現地では比較的コンパクトなクルマだと思って使っていたが,帰国後に大学の駐車場に同じ車種が停められており,3ナンバーであることを知った.大学に駐めてあった車は仕事上”Contour”が切っても切れない分野の先生のものであった.

どうしてできない新幹線(国道指定できへんかなぁ編)

都市内交通では,Light Rail TransitことLRTが注目され,これを日本にも導入しようとあの手この手である.(が,なかなか本格的なものは実現していない)
ところで,このLRTであるが,市街の土地を買収して軌道を敷設して,新しい電車を買ってきて走らせて200円くらいの料金を取る,というのでは企業会計的には絶対にペイしない.あくまで企業会計的に,である.都市全体としては投じた資金に見合うだけのメリットがあるとされている.
そこで,公設民営という方法がとられており,街路整備の一環として軌道整備までやってしまい,その上のを走る電車の部分だけ企業会計的な観点でペイするように事業を設計しようとしている.つまり,こういうことだ.

  • (市街の通路+専用軌道)+LRT用車両=LRTシステム

バスベースのシステムだと,こういうことになる.

  • (市街の通路+舗装されたレーン)+バス=BRTシステム

じゃぁ,都市間交通だとどうなるかというと,こういうことにならないかな.

  • (都市間の通路+専用軌道)+高速鉄道車両=新幹線

通路概念を導入した段階で,都市内交通も都市間交通も基本は同じじゃ無いかと思うんだが.”都市間の通路”を国道として整備できないのかな.よく受益者負担というが,これだけ自動車が普及してしまえば,ほぼ自動車保有者と国民は同じ集合になるので,明確な区別は不要じゃ無いかなと思うんだが.みんな迅速な移動したいのであって,自動車を運転したいわけじゃ無いので,利便が向上するのなら納得を得やすいんじゃないかと思うが.都市内の新交通システムやモノレールへの建設費補助は,それらを整備することで結果として道路を本当に必要とする利用者の利便が上がるという発想が根底にあるが,この考え方の延長で新幹線整備が出来ないかな.

  • (市街の街路+専用のガイドウェイ)+専用車両=新交通システム
    (市街の街路+専用の走行桁)+専用車両=モノレール

同じようなもんじゃ無いのかな.

日本に本物のBRTは出来るか?(バス専用高速道路車線)

しつこいようだが,カナダの首都はオタワで,トロントやモントリオールは首都では無い.
さて,オタワのTransitwayというバス専用道路システムであるが,ごく一部区間ではあるが,高速道路上にバス専用レーンがある.写真は筆者が運転しながら必死のパッチで撮った写真である.
Ottawa05-171
今はGooglemapですぐ確認可能である.この場所,”航空写真なら”両側1車線ずつがバス専用になっているのがわかる
航空写真なら連節バスの姿も見えるぞ.ここまでするのなら,確かに「Bus Rapid Transit」だ.日本のBRTの定義って何だったっけ?